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2023年4月2日 「42キロメートル」

稚内には何度も行っているが、このようにサハリン島がはっきり見えたのは初めてだった。海上は霧が出やすく、見えないことのほうが多い。もっとも、稚内に住む人たちにとっては珍しくもないだろう。
国境の街である。

国境というが、いろんな見方がある。

サハリンを北方領土のひとつだと思っている人もいるが、実はそうではない。日本政府は、ここを所属未定としていて、ロシアのものともしていないが、日本の領土であるとも言っていない。州都のユジノサハリンスクには日本の領事も置いているのだから、半ば、ロシアの統治を認めているということにもなる。

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