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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2023年3月の記事一覧

Enduro GP 2023 開幕 - 過去最高の顔ぶれが揃う!

いよいよ、この週末、3/31~4/2にイタリアでFIMエンデューロ世界選手権が開幕します。完全ではないにしろCOVID-19影響から脱し、また、KTMグループの離反により数年間続いた混迷の時期も脱して、Enduro GPはその権威を完全に取り戻した感があります。 この開幕戦を楽しむには、最低限、この情報を知っておきたいですね。

2023年3月31日 「聴く、からプレイするに変わる」

人間は胎児の時から音楽に強い反応を示し、特にリズムへの感応が顕著なのだそうだ。 例えば、太鼓のような音のリズムもそうだし、一定に繰り返す音階にも反応しやすい。

「生きる力・ビバークより」 No.245より 

心のどこかで、会社勤めこそが人間の生きる方法だと思っていたのかもしれない。シングルファーザーとして二人の子供を育てるのに必死だった日々、そこに難病という予期できない現実が重なる。いつしか小さく収縮していた世界にあたたかい光を当ててくれたのは、ラリーに集まる仲間の笑顔だった。 インタビュー 古崎正樹さん Text : Hisashi Haruki 身近なラリーの存在  「もともとひとりで林道や山道を探索しながら走るのが好きなんです。実家は恵庭との境に近い千歳で、すぐ裏が山

2023年3月26日 「世界で読まれる日本の記事とは」

写真 : off1.jp 稲垣正倫 エンデューロ、ラリーファンにはおなじみの英国発ポータルサイトのENDURO21 もともとは、「エンデューロイラストレイテッド」という、年に1回だけ発行される、FIMエンデューロ世界選手権"ENDURO GP"の年鑑だったものが、その後、紙媒体から電子書籍になり、これがさっぱり人気がなくて、ポータルサイトとして現在のカタチになったものです。 世界最大のエンデューロ専門ポータルサイトです。 BIGTANKは、エンデューロイラストレイテッ

Roadbook 「幻の2008年ダカールラリー」 三橋淳

 アフリカ時代のダカールのマップ。 ん? こんなコース走ったっけ? パッと見では全く見覚えのないコース。でも絵のタッチとしては私がダカールに出場していた時代のものだ。と考えること3秒。ああ、走ってないや。これは中止になった2008年のものだ。  ニュースにもなったので知っている人も多いと思う。ダカール中止は、2007年末にモーリタニアで旅行者4名がアルカイダ・オ・マグレブ・イスラミックというテロ集団に殺害され、さらにその3日後にモーリタニア兵2名が同じテロ組織に殺害されたこ

2023年3月22日 「菜の花の舗道」

淡い思いですが、いつか行ってみたいと思っていた「司馬遼太郎記念館」を訪ねることができました。 同行した妻は、その記念館の建築が安藤忠雄氏の手になるものであることを知っており、それを見るのも楽しみだったようです。 ぼくなどが司馬さんについて語るなどおこがましくとてもできません。

工具の世界 「第5回 整備と推理」 No.245より

Text : 山田卓弥 治療と修理  ちょうど一年ほど前に初めて手術を必要とするくらいの大病を患いまして。命に関わるような病気ではなかったのですが、神経系の病気だということがわかり結果として首の骨、頸椎がダメってことになって一ヶ月ほど入院して無事に完治しました。 似たような症状の経験がある人ならばわかると思うのですが、神経系統の病気って原因を突き止めるのがなかなか困難でして。例えば今回の私の場合だと指先と背中が痛くて病院に行ったら結果首が原因です──とかね。きちんとした原

TIME TO RIDE 「ミドルクラスの誘惑」 大鶴義丹 No.245より

 KTM890アドベンチャーRに乗り始めて、色々な方から「どんな感じなの」と聞かれることが多い。しかしそれを分かり易く表現するのがとても難しい。 「アドベンチャーじゃないかも」  私はこのマシンに2022年末より乗り始めたばかりだが、最大のリスペクトを込めて逆説的表現をしている。  フルサイズのアドベンチャーバイクと本格的に関わったのは2016年のことだ。某二輪誌の取材で発売されたばかりの「新生CRF1000Lアフリカツイン」を乗り回した。千葉の林道で初めて対面したとき、

2023年3月15日 「夏へ」

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Parc Ferme 「エンデューロタイヤ」 No.245より

 6日間に代表されるエンデューロ競技は、基本的に一般道に広く展開したルートを走るもので、本来的な意味で言えは「オン・ロード」あるいは「オン・ハイウェイ」のイベントである。日本で言うところの「オフロードレース」は、英語的にはモトクロスやクロスカントリーレース(GNCCのような)に代表される、比較的短い周回コースで行われる競走のことになる。  エンデューロは、道路を走る。  だから使用されるモーターサイクルは公道仕様だ。KTMのラインナップを見ると、それらがどのようにカテゴライズ

インドア用エンデューロマシン

FIMインドア選手権のスーパーエンデューロに使用されるバイクが度々紹介されます。 トップライダーたちが口を揃えて言うのは 「奇妙でバランスの悪いバイク」

2023年3月10日 「まだ知らないホッカイドウへ」

7月と8月、今年の夏のラリー。

2023年3月9日 「風力発電所ができた」

フットパス、という最近流行の言葉がある。 これは本来、権利を指す「ライツ」と合わせて使われる言葉である。 フットパスライツ つまり、歩いて通行する権利。 誰かが土地を私有しても、もともとそこを利用していた人たちには、そこを通行し、ささやかな採集などを行う権利が留保される。イギリスに発祥する考え方だという。 自然は本来、私有できるものではない、という考え方と、実際的な社会生活、その折り合いの付け方としてスマートな考え方ではないかと感心した。 家から小一時間のところに

2023年3月8日 「終わりがあるからいい」

暖気が入って、雪は完全に春のコンディションになりました。それに伴って2022-2023シーズンのスノーバイクエクスペリエンスはクローズしました。 まだ走れないことはないのですが、