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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
1998年に創刊。世界のエンデューロ、ラリーのマニアックな情報をお届けしています。
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2022年10月の記事一覧

No.242 カバー写真

すみません。No.241に続けて、今回、No.242も約1週間遅れての発送となってしまいました。印刷版のリテイルショップの皆様、読者の皆様にも、ご迷惑をおかけしております。これから、競技会、イベントもシーズンオフになるので、この遅れ体制も是正していきます。m(__)m このライダー、わかりますか?本誌のカバー写真は、その時活躍している、輝いているライダー、って基準で選んでいるのが多いです。バイクそのものの写真も多いですが、それも、ENDURO GPにおける「旬」が選ばれます

シックスデイズとエックスアール - Parc Ferme 0802号

アメリカのオープンエリアやトレイルライディング、またはBAJAのようなデザートレースを楽しむライダーに供されるマシンというイメージが強いホンダのXRシリーズだが、この空冷のSHOC4バルブエンジンを積んだマシンが、シックスデイズやエンデューロ世界選手権の舞台に登場してきた時期がある。世界的な環境保護=エコロジー意識の高まりに呼応し、FIMがエンデューロの4ストローク化を進める一方、欧州のエンデューロマシンブランド各社による新しい4ストロークマシンの開発が途上にあった頃のことだ

孤高の競走魂 - tmレーシングとは、何か - エンデューロ日記 No.41

その小メーカーが製造しているのはレーシングマシンだけだ。頑なまでに追求するのは、ワールドレベルのコンペティションで通用する高性能。それをどんなユーザーにも分け隔てなく届ける。tmレーシングとは何か…。 先日、長野県で開催されたtmレーシングジャパンによるメディア試乗会に参加する機会を得た。そこに取材した記事は、改めて本誌にて掲載する予定だが、その予告として過去記事をもとにした、ブランド紹介的な記事をお届けする。。この特別なバイクを理解するために必要な基礎知識として。 Te

いつしかセンタースタンドは消えた - エンデューロ日記 No.40

昔話をします。1990年代の初頭まで、エンデューロバイクと言えば、センタースタンドがついたものが多くありました。日本には、トレールバイクやモトクロッサーというカテゴリーはあったけれど、エンデューロバイクという考え方はなかったので、「オフロードバイクにセンタースタンド?」というと、珍しい感じもしますし、なんでそんなものを、と思いますよね。でも、KTMもハスクバーナも、欧州のいろんなメーカーでもエンデューロバイクにセンタースタンドというのは、割合、普通でした。KTMでも、確か、1

ノースアイランドラリー - 何を求めて走るのか - No.242より

モーターサイクルによる旅、その喜びとは何か。それだけを追い求める4日間。ツーリング以上の体験、北海道を舞台にした冒険のラリー。 Text : Hisashi Haruki Images : NIR Official, Jun Mitsuhashi 時空を超える旅へ 何度か同じことを書いていますが、ノースアイランドラリーは、2014年に、初めて北海道とサハリンをつないだラリーとして開催されたものです。その後、海峡を渡り、2つの国、2つの島を舞台にしたラリーとして継続してい

「さすがはフランコ!」 ISDE ブラジル2003 

当時、自動車用として販売されるガソリンにサトウキビを原料とするエタノールを25%混合することが義務付けられていたブラジルでは、レース用のガソリンがスムーズに供給されるのかどうかが心配されていた。チーム、ライダーは車検の前に、マシンセッティングのために少しは走っておかなければならないのだが、エンデューロマシンのタンクを満たすべきガソリンが手に入らない。聞けば、遠く数千キロ離れたリオデジャネイロから、大量のハイオクガソリンがタンクローリーで運ばれている途中だという。期間中に合計1