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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2021年12月の記事一覧

冒険とは何か - ローレンス・ハッキング

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ライダーが希求する自由のために。- No.237より

極東に浮かぶ双子島を舞台に始まったラリー 競技ではない冒険の旅 その存在理由とは何だろう 第4回ノースアイランドラリー 2021年8月12-15日 北海道 Photos : Masanori Inagaki Text : Hisashi Haruki 北海道-サハリンノースアイランドラリーは、2014年と2015年に、北海道とサハリンをつないで行った同名のラリーがその基礎になっている。もともと競技ではなく、スピードやタイムを競う要素はなかったが、未知の土地を、自らのモー

生涯をかけて競技スポーツに取り組むことの価値 - エンデューロ日記 No.31

ガラパゴス化していたアメリカのエンデューロが変わったのはいつからだったのか、そのきっかけとなったのは何だったか。スポーツマンシップと伝統を重んじるアメリカのモータースポーツ愛好家たちが、6日間競技への取り組みを通じて教えること。 少し前のことになるが、AMA(アメリカモーターサイクリスト協会)は、2016年の「モーターサイクリスト・オブ・ザ・イヤー」に、ISDEに参加したアメリカ代表チーム=ISDE U.S. WORLD TROPHY TEAMの4名を選出した。ISDEとは

地名が伝えるもの - No.238 編集後記

小さな子供の頃、ぼくはよく日本列島の地図を描いていた。カレンダーの裏など、古紙の大きなものをもらうと喜び勇んで島の輪郭を描いた。北海道から、沖縄まで。特に自分がいる北海道の形が大好きで、択捉島、国後島を含み、離島まで、そらで憶えてよく描いた。祖父にほめられるのが特に嬉しかったものだ。お前は将来地理学者になれるぞ。チリガクシャとはどんな職業か知らなかったけれど。  長じて、自分で旅ができるようになると、北海道のあちこちに行って、この島のことが少しずつわかったような気になれたも

或る幸福のカタチ - - エンデューロ日記 No.30

フィジカルブックの方のBIG TANK最新号、No.238が12月23日に発送になることから、ここ10日間ほど、締切と発送の準備に追われて、こちらの更新がおろそかになっていた。すみません m(__)m まだその余波が残っているものだから、今回は短い投稿です。 来年、2022年のFIMインターナショナルシックスデイズエンデューロ=ISDEは、8月下旬から9月上旬の日程ということで決定した。シックスデイズは、年間のシリーズ戦でタイトルを競うENDURO GPとはまた違った意味

THINK BIKECOLOGY - ファットなアシスト生活365日- No.237より

イタリア製、FanticのアシストMTBを導入して1年が経過。もはやこれ無しの生活は考えられないほどの存在になった。55万円は高いのか? その価値を検証しよう。 まず自転車のスゴさを知ろう北海道はクルマが便利な土地柄だが、ぼくは日常、公共の交通機関をよく利用している。自宅からバス停まで、徒歩6分ほど。天気の良い日には自転車も使う。徒歩に比べると速く、らくちん。  わずかにペダルを動かすだけで、大きな車輪がすいすいと動き「自転車とはなんと効率の良い乗り物か」と、乗るたびに感動

ワトソンのENDURO GP復帰 - No.237ニュースから

冒頭、注釈から… KTMグループのENDURO GP撤退とともに、このMX1出身のエンデューロライダーも、なぜかハードエンデューロメインのWESSに転向させられていた。 もちろん、そこはワトソンが活躍すべき場所ではなく、WESSのシーズンが終わると、彼は、子供の頃からの憧れだったビーチレース、ル・トゥケやウエストンに出場。フランスのビーチレースチャンピオンにも輝く活躍。 KTMを離れて、類まれな才能の行き場をなくしていたところに、Red Motoから声がかかったという経