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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2021年3月の記事一覧

MY BEST ADVENTURE BIKE - YAMAHA TENERE700 - ローレンス・ハッキング No.233より

未曽有の混乱が世界を覆っている。自由を奪われたライダーたちの情熱はどこに向かうべきだろう。閉塞感の中にあった私を救ってくれたのは純粋なライディングの悦びと、それを存分に感じさせる一台のバイクだった。 Text : Lawrence Hacking  あらゆる旅行が制限され、ほとんどのイベントが開催中止となったCOVID-19状況下の世界。新しいTenere700は私にライディングに対する新しい情熱を与えてくれました。ともすると閉塞感に苛まれてしまう危機的な状況で、私がライ

BEST OF THE YEAR 2020 - ENDURO BIKE部門 - KTM250EXC TPI No.233より

エンデューロにルーツを持ちそこに立脚するブランドの誇りが、2ストロークインジェクションに昇華した。完成度を高めたTPIシステムと水上泰佑の活躍に。 Text : Hisashi Haruki  スポーツモーターサイクルの分野で、2ストロークエンジンのインジェクション化をプロダクトとして成功させたのは、2018年モデルとして登場したKTM250EXC TPIが最初だ。低圧縮比という特性からリニアなスロットルレスポンスを得ることが難しいとされていた2ストロークのインジェクショ

BEST OF THE YEAR 2020 - ハードエンデューロライダー部門 - TAISUKE MIZUKAMI

2020年、台湾ハードエンデューロ出場を皮切りに、G-NET全日本ハードエンデューロ選手権にフル参戦し見事シリーズタイトル獲得。注目を集めたビッグイベント、クロスミッション・シコクベルグでも優勝。ベストオブハードエンデューロライダーは水上タイスケだ。 Text : Hisashi Haruki Images : Satoru Ii 自信はあった、しかし 2019年は4年ぶりにレースに復帰したシーズンでした。リハビリのつもりでG-NETにスポット参戦だったんですが、その時、

BEST OF THE YEAR 2020 - エンデューロGPライダー - No.233より

世界選手権。開幕が半年ずれ込んだものの、9月のフランス、イタリア、そしてポルトガルでの2連戦と4大会計8ラウンドが凝縮した日程で開催された。ライダー、そしてチームはその熾烈なバトルを見事に戦い抜きファンを熱狂させ、ENDURO GPの存在感を誇示した。 Text : Hisashi Haruki Images : Future7Media BEST OH THE YEAR STEVE HOLCOMBE スティーブ・ホルコム 彼にとって最大の競争相手は、チームメイトにして

BEST OF THE YEAR 2020 - アドベンチャーバイク部門ベスト3は? - No.233より

2016年のアフリカツインの復活。昨年はヤマハのテネレも復活し、GS一辺倒だったアドベンチャーバイクのマーケットは「パリダカ」以来の役者が揃った感がある。この難しいセレクションを担当したのはもちろん松井勉だ。 Text : 松井勉 2020アドベンチャーモデル概観 2020年はバイク界にとって新環境規制ユーロ5導入への移行期間でもあった。このセグメントのステークホルダーであるBMWは、2019年モデルで、ユーロ5以降に対応したニューモデルを投入、2020年はそれを継続販売

BEST OF THE YEAR 2020 - ENDURO RIDER - 釘村忠 No.233より

2019年のISDEポルトガル大会で日本人初のゴールドメダル獲得。2020年はそれまでのホンダサポートチームを離れて、Betaにスイッチ。一皮むけた走りでシリーズを制した釘村忠。JEC最終戦、SUGO2デイズのインタビューから。 Text : Hisashi Haruki Image : Masanori Inagaki - ENDURO.J 最強のバイクを得て

BEST OF THE YEAR 2020 - ENDURO YOUNGSTER 保坂修一 No.233より

2020年のJECランキング3位。すでにトップは射程圏内にあると明言する19歳をベストオブヤングスターに推すことに異論はないだろう。今季は新生GASGASを愛機に得て、さらにシフトアップする。 Text : Hisashi Haruki SUGOですべてが証明された  2019年はランキング3位、今年こそチャンピオンを獲るっていう気持ちだったんですけど、開幕戦はどこか守りに入っていたと思います。結果は4位でした。その後、コロナでブランクがあって、ルスツ、いなべと、どの大

インタビュー JONNY WALKER NO.233より

タディ・ブラズジアクとともにKTMの看板ライダーとして活躍した英国人が衝撃的な移籍。Betaとの契約書にサインしたエクストリームエンデューロヒーローの本音に迫る。  KTMグループの主導によって2018年に始まった新シリーズのWESSが、一転、FIMに歩み寄る形で、2021年からFIMハードエンデューロ世界選手権として開催されることが発表された。ジョニー・ウォーカーがKTMから離れることが発表されたのは、それとほぼ同時だった。KTMは、エンデューロチームのダウンサイジングを