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アートセラピーのそれぞれ

アートセラピーといえど、解釈はさまざまで
やり方、技術、専門知識、見方、価値観など多様です。
そこで私なりに何が違うのか、
私の行うサービスも含めて
違いを考えてみました。

違い

・アートセラピー
絵画、音楽、ダンスなどさまざまありますが
今回は絵画に関して考えます。

まず、患者(利用者)に絵を描いてもらい
そしてそれを元にセッションしていきます。
この絵はどういう意味があるのか、
なぜこの部分はこの色、大きさなのか…など。
言葉にできない部分を
絵と会話を通して明確にしていくものです。
言葉にできない部分を絵にしている訳ですから
その絵を見て、セラピストに理解してもらった時は
きっと何よりも嬉しいでしょうね。

・臨床美術
美術活動を通して、認知症の予防や治療(?)
またストレス解消を行うものです。
五感で感じることを重要視しており、
それが脳への良い刺激となっています。
また、プログラム構成もしっかり確立されているのもポイントです。
良い悪いを評価しないスタイルが魅力的ですね。
考える力が残されている方には
とても良い活動だと思いました。

・作業療法士が行う美術プログラム
これは私が行なっている活動にもなるのですが
上記2つと考え方が少し違います。
まず、絵画という活動はどういう活動かを考え、
次に、その特徴はその人に合うのかを考え、
それから、合うのであればどういう点が?
合わないのであれば合うように活動の内容を工夫するか、
別の活動にするか、と考えていきます。
絵画は
非言語的な活動であり、
自由であり、と
さまざまな顔を持っており、
それは人それぞれ良いと思うのか、
やりにくいと思うのかは、それぞれです。
しかし、その活動とその人とがピッタリあった時
その活動はその人にとってかけがえのない活動になります。
それは、
QOLの向上であり、
手先の練習要素であり、
人とのコミュニケーションであり、
目的や期待する部分はさまざまです。
もし、そのいずれか効果が期待できるのであれば
その効果や意味を発揮する為に
作業療法士は美術活動を使います。

まとめ

作業療法士の難しいところとして
仕事、家事、歩く、食べるという活動から
マッサージを受ける、休息をとる、呼吸するなど
全ての活動を作業と呼ぶところにあります。
どの作業に関しても同じように
その人との相性など評価するので
本当に説明がややこしいです…

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