【心の波】未来への葛藤


1年間の休学がおわり、
復学して1ヶ月が経とうとする頃である。



10/8 土曜日

将来の人生設計
・来年春から就職
 やりたいことではある
 客観的にキャリアが積み上げられるものなのか、どう生かしていくか不安

・理念と自己実現
・ライフスタイルの条件→やりたいこと

一貫性がない?
どう決めていくか、努力の方向がわからない



…あ、わかった。
高校の陸上んときと同じ感覚。
近畿大会にいけないのに、順位とれないのに、
なぜやってるんだろうって。
それで結局、競技人口が格段に少ない、
競歩を選んだ。

”すぐに結果を出せないと、やる意味がない”
そう思ってしまってる。

コツコツ積み重ねていくことで
得られるものは大きいだろうに。
なにかが衝動的に動き出して、
すぐに新しい環境に飛びつく。

このもどかしい感情を
だから、どうすればいいんだろう。



10/9 日曜日

心がやさしいものを求めてた。
体がやさしい食を求めてるみたいに。
心が、弱っていた。

アイデンティティ

就職のための履歴書を書いている。
自分を深めることは嫌いじゃなかった。
自分のことを話すのは好きだった。

のはずが、嫌になった。
ことば上に創り上げられた自分と、
今のわたしにギャップを感じたから。

中高時代は部活と勉強、大学生になって学生団体や部活動、大会長、海外学生との交流、人生の再スタート、日本旅、個展、フィリピン旅…
充実した学生時代、やってきたこと起こったこと、過去は変わらなくて。
大切な想い出や経験、感じたことはわたしの大切な財産。

アート、写心、ことば、旅、ワークショップ…
今いったん離れているだけって思っていたけれど、それはおそらく理学療法士に力を入れるからではなくて、今が離れる時期だから。
今やっていないから、やりたくない時期だから、自分を表現するものなのか、わからなくなったから。

アイデンティティ。

たぶん、アイデンティティが失われた感覚なんだと思う。
わたしはわたし。
何もなくても、何をしていても、わたしには変わりなくて。

アーティスト、カメラマン、写真家、旅人、表現者、ワークショップデザイナー…
肩書きは氣にしないと言いつつ、
今までこだわっていたのかもしれない。
言われたら嬉しかった。
なにかにすがりたかった。
何者かになりたかった。
…たぶん。

人から認められているのは、そんなわたしだったからなのかもしれない。
それを全部手放したとき、なにが残るのだろうか。怖くなった。




誰かからの「好き」を求めるより、
自分からの「愛してる」が聞こえる選択。

って思ったら、
”どんな選択をしても愛してるよ”
って聞こえた。

たしかに、
愛は「doing」じゃなくて、
「being」に対するもの。

ただ、在る存在に感じるもの。



第一に、見た目
第二に、性格や人柄
第三に、生き方
第四に、魂

本当は、魂から愛するべきだけど、
人と人とが出会うときって、
こんな順番で深めてく。



10/10 月曜日

学校を休んだ。
今日の模試に行かないと、これから1ヶ月ほどなくなるってわかってた。
行くことを諦めてしまった。
前回も遅れて行ったし、1つ下の同期に氣づかれたくなかった。
「欠席」

体内時計が、ゆっくり流れる。
6時間遅れほど。
ひとり、薄暗い部屋で落ち着く音楽をかける。

本当にこの道でいいの?
本当は、旅したい。早く海外に行きたい。
今言ってる、理学療法士になりたい理由は
ただ自分を正当化したいがためのことばだったの?

そうかもしれない。
でも、休学1年して、見えなかったじゃない。
自分の力でお金を稼いで、回していく未来が。
つかれてたじゃない。

時には、無理する事も必要なんだろうなって。
正当化することも無理することも悪くない。
それはそれで見える世界があるから。
わかってる。
これまで向き合ってこなかった事に
向き合ってみようって思ってるんだ。



10/11 火曜日

がんばって学校に行った。
エネルギーがたしかではないけれど、
いけそうだったから、走って9:05までに行った。
「出席」

先輩が時間合えば一緒に帰ろうって声を掛けてくれた。
でも、今日は一人がよかった。
いや、本当は誰かと話したかったけれど、心許せる人がよかった。

一人の帰り道。
1年前とはちがって見えた。

同じ道なはずなのに。
休学の1年間、いろんな景色を知ってしまったからだろう。

今日は、早く帰ろう。
早く寝よう、休もう。
でも、明日も来るんだぞ。

部屋に引きこもってしまうきがしてならない。
休学中は、行くところもなくて、
エネルギーが下がれば部屋に引きこもれた。

でも今はちがう。

理学療法士に…なりたいのかな。
わからないけど、学校に通う期間ではある。

心を元氣づけるために、YouTubeを見た。
いつもは2倍速だけど、より長い時間見るために、ほぼ等倍速で見た。笑った。

化粧とコンタクトだけとって、
早めに布団に入った。


10/12 水曜日

大丈夫。行くだけだから。

6:30に起きた。
お腹が鳴った、元氣なんだ。
落ち着く音楽を流して。
7:30、親に後を押されて泣いた。
泣ききれなかった。
心が嫌って言ってた。
力をふりしぼって、
7:50、やっとの思いで家を出てきた。
週1以上休んでしまうと、単位がない。

えらいよ、えらいよーーって。

なにに脅えているの?
今日は、何をしたら通常運転に戻れる?

寒いから、駅の自動販売機でカフェオレを買った。
お金を使ってしまった。

いつものように、図書館に行かなくても
出席だけすれば、なにしても大丈夫。

食堂に行くか、マクドに行くか、
もっと遠いところへ行くか。

人目のつかないところがいい。
今日は、いっぱい食べてもいい日としよう。
散財してもいい日としよう。
生きることに専念しよう。

もしかしたら、今日は誰かと会って、遊ぶのがいいかもしれない。
でも、今のわたしは想像以上に繊細かもしれない。

とりあえず、9:20までに。
遅刻として出席カードするだけ。
それだけでいい。


電車が揺れて足元が不安定で、怖かった。
車掌さんのせいにしたくなった。
後ろからついてくるヒールの音が、怖かった。
追われているようで、逃げるように走った。
急に出てくる車が、怖かった。

すべてが怖いわけじゃない。
世界の一部が、襲ってくる感覚。

でもわかる、いつもとはちがう。
朝なのに、真っ暗な夜みたい。
今日、死ぬのかな。

猛烈に、なにもかも嫌になってもないし、
なんとしても消えたい感覚でもない。
どこか客観的で、
でも外に出ても変わらない流れがあって
人と関わりたくなくて。
涙は出ないけど、左下を向きたい感覚。

どうしたら今日がワクワクするかな、
安心するかな。
…鳥のさえずり、自然。たぶん、そう。

学校に着いた。
「遅刻」
よし。
今日はこれで合格。

やっぱり、大学にはいたくなさそうだから、
とりあえず近くの小さなイオンみたいなとこに来た。
あぁ、刺激が多いな、この中にはいられない。

…みつけた。
秋のパン屋さん、お花屋さん。
ひとまず好きなパンを買う。
お金を使うことに罪悪感が眠る。

人に助けを求めるべきかもわからない。
でも、たしかにこの流れを変えるべきではある。
昨日よりもよくはない。
週末に昼夜逆転からの月曜休んで、火曜がんばって、水曜遅刻になるとは。

あと少しの氣合いさえあれば、
この脅えや不安のような感情をかき消して、
勉強や就活に戻れるんだろうけど。

「今」だけを生きれたらいいのになぁ。





2022.10.8-12

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