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GIVE & TAKE 7 燃え尽き症候群になりやすい人へ

こんにちは、のぐです。今日の書籍はアダムグラントさんの「GIVE & TAKE」です。訳者の方は、楠木建さんです。今回もいつものようにA4にまとめてみました。本記事では[第六章]の内容をご紹介したいと思います。

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前節

筆者の方は次のように仰います。

世の中には、3種類の人間がいる。
- GIVER...人に惜しみなく与える者
- TAKER...自分の利益を最優先させる者
- MACTHER...損得バランスを考慮する者

そして、成功段階も3ステップに分かれる
1番の成功者: GIVER
中堅の成功者: TAKER or MACTHER
うまくいかない者: GIVER

驚くべき事実として、「一番成功している者」と「一番うまくいかない者」は双方ともにGIVERであったのです。果たして「最高の勝利者」と「ただのお人好し」の道を分かつ要素は一体どういったものなのでしょうか?

結論のみ知りたい方はこちらをどうぞ

6. 与える人が気をつけなければならないこと

ここで、成功GIVERと失敗GIVERの分かれ道のお話をしたいと思います。
まず、これまでのお話を整理すると次のマトリックスが浮かび上がります。

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縦軸に「自己利益の追求」、横軸に「他者利益の追求」をとると、成功GIVERはどちらも高くあろうとします。つまり、「相手を勝たせる、ついでに自分も勝たせる」というWin-Winの精神です。名著『7つの習慣』でも、第4の習慣に、このWin-Winを目指すことをとりあげています。

「成功GIVER」から視点を下に降ろすと「自己犠牲的なGIVER」がいます。こちらは、「相手を勝たせる、自分はどうだってなったっていい」というタイプの人です。1つ目の落とし穴はここです。「相手に勝たせて、さらに自分も勝たない」と「成功GIVER」になって自己実現欲求が満たされることはありません。

次に2つ目の落とし穴のお話に参りたいのですが、GIVERは「バーンアウト症候群」つまり「燃え尽き症候群」がなりやすいということです。そして、この原因と対策もはっきりしています。

[原因] 与えることでもたらされる影響を前向きに認めてもらえないこと
決して、与えすぎで燃え尽きるのではない

[対策] 与えて助ける対象を新しい分野に変える
そうすることでリフレッシュでき、また与え続けることができる

さらなる対策

結論から言います

- 人助けはまとめてやることで、貢献感が増す
- 年間100時間ルールにより、貢献することの幸福感を保つ

前者は、たとえば毎日1,2時間ずつボランティア活動を行うのではなく、週に1日か2日、まとめて時間をとって誰かにGIVEをする。これだけでも他者貢献による満足度は異なるそうです。

続いて後者です。

年間100時間、何か集中すると持続可能性が高まり習慣化しやすい

これが「100時間ルール」です。年間に100時間というと「そんなに時間をとれない」「もっと自分のための時間を有効に使いたい」と思われるかもしれませんが、実は「週2時間」でも年間100時間に到達します。

つまり、2つの対策を踏まえて具体策を考えれば、週に2時間誰かのために動くだけでも、成功GIVERへの第一歩となりますし、モチベーションも下がらず持続効果があるということです。

正直、毎日1,2時間、時間をとって記事を書くことはきついですが、皆さまに質の良い情報をコンパクトにお届けし喜んでいただけたら、自分にとって、その記事推敲の時間はかけがえのないものに転換されます。そのような意味で、これからも毎日情報発信できたらと思います。


最後に、本記事をご覧になった皆様の今後のご多幸をお祈り申し上げます。
それではまたの出会いを楽しみにしております。

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