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あなたのボートは何人乗りですか?

前回に引き続き、文豪ストレイドックスから今回の記事も書いていく。

人を救える、人を守れる人は自分のボートに沢山人を乗せることができる。

しかし、どの乗り物もそうだが、必ず人数制限があるわけだ。

無限に乗れる乗り物なんてない。

仮に8人乗りのボートに20人乗って海に出れば、間違いなく沈むだろう。
絶対に沈むわけではないが、沈む可能性は跳ね上がる。

あなたのボートは何人乗りでしょうか。


これはなかなか測るのは難しい。
何で測れるのかも定義が難しいだろう。


『救えない者を救って乗せれば、共に沈むぞ』

この言葉は、文豪ストレイドックスの国木田さんが敦に伝えた言葉だ。

敦という主人公が鏡花という少女を救おうとした時に言われた言葉だ。

敦は、まだ人を助けられる力がなく、それでも自分の過去の体験やその少女との共通点が多くあり、どうしても少女の窮地を助けたかった。

でも、国木田さん(上司)に止められた。
お前にそんな力はない、自分の命をまずは考えろ。
そんな意味の比喩がこの言葉だ。

これはとても現実的な意見だった。
国木田さんはすごく合理的で判断力が高く、みんなに信用されている人だ。

国木田さんは、部下である敦を一番に思っていたから、心配してこの言葉をかけた。

敦は、図星だったから黙り込んだ。
その窮地には敵もいて、簡単に救うのにも難しい状況だった。

さらに、敦自身、戦う覚悟もなかった。

しかし、結果的に敦は国木田さんの意見を無視して、覚悟を決め、少女を助けた。


これと似たような出来事は僕らが生きる世界にも沢山ある。

自分の力があれば身近な人を救えたこと。
でも、力及ばずに救えなかったこと。

大切な人を救おうとしたのに、気づけば一緒に沈んでいたこと。

僕はこの言葉を聞いたときにすごく心に刺さった。

今までの経験から、同じようなことがあったからだ。

自分の力がどれだけあるかを把握せずに勢いやノリで行動していた頃に良かれとやったことが誰のためにもならないことが沢山あった。

先輩や上司に色んなアドバイスをもらった。
でも、やっぱり自分の思いを優先したが、良い方にはいかなかったことが山ほどあった。

自分自身に何回失望したことか。

でも、僕はもし、冷静で自分のことをちゃんと理解していて、どれだけ人を救えるかもわかっていても、その時に自分が正解だと思ったことをやるのがロマンだと思っている。

人は間違えるし、失敗を沢山する。

それで沢山の人を悲しめたり、苦しめたりする。

それを見て自分自身を嫌いになることもある。
でも、自分の人生を生きるとはこーゆうことなんじゃないかなと思うんだ。

誰も救える力がない。
誰も守る力がない。

そうやって生きている人が多い。

だから、張り切って人を助けようとする人を冷たい目で見ている。

救える力がないか。
守る力がないかなんて、救おうと思ってなかったらわからないし、守ろうと行動しなかったら一生誰かを守れることはない。

今回紹介した敦は、初めて人を救った。

今までは、そう考えたことすらなかった。
でも、その少女に救われた、周りから助けられて生きてきた敦はそんな人間になりたいと思った。

でも、今まで人助けをしてこなかったから、体が動かなかった。
怖くて、どうすればいいかわからなかった。

さらに、上司にもやめとけと言われた。

しかし、敦はそれらを押し切って行動にでた。
結果的に助けることに成功したんだ。


現実的に自分の立場を知ることは、成長のためにも大事なことだ。
それがなければ、成長するにも手こずってしまうだろう。

でも、今回の話で言うなら、自分のボートが1人乗りだからと言ってそれに収まるように行動をしていたら、そのボートが二人乗りになることはない。

僕は10人乗り、20人乗り、50人乗りに自分のボートを大きくしていきたい。

だからこそ、今が1人乗りでも、50人乗りかのように行動をするし、50人乗りだと思って常に思考をしている。

正解はないし、人それぞれ定義も色々あるだろう。

僕は、規模感はでっかくして生きていく。

それがかっこいい。


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