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その歩行・・・修正するべき?しないべき?

noteマガジン「運動器を愛する人へ」としての執筆はこの記事が最後となります。

購読してくださった方々、本当にありがとうございました。

今後は単発記事として不定期に執筆していく予定です。

皆様に興味を持っていただけるような記事を書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。


この記事は↓↓↓の過去Tweetをまとめたものになります。

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膝OAに限らず、歩行観察は我々セラピストがよく行う評価だと思います。

いわゆる正常歩行と比べてどのように変化しているかと考えることが多いと思います。

しかし、その変化は本当に“異常“で修正するべきものなのでしょうか。

“痛み“に対して起きている変化で修正するとその方の痛みを助長してしまうかもしれません。

今回はその辺りについて膝OAで見られる歩行を中心に考えていきたいと思います。


ICでの膝伸展

膝OAの進行リスクの一つに

歩行時の膝関節に対する異常なメカニカルストレス

が挙げられます。

以前の記事で触れましたが、適切なメカニカルストレスはむしろ膝OA治療のポイントになると考えられます。

あくまで異常なメカニカルストレスが膝OA進行リスクになります。

その異常なメカニカルストレスを生じさせるものの一つに

歩行時の膝関節屈曲角度

が挙げられます。


通常、歩行におけるICでは膝関節は伸展位です。

しかし、膝OAの歩行の特徴として

ICでの膝屈曲角度が増加すること

が報告されており(Favreら  2016)

この膝屈曲角度の増加の主な原因は

膝伸展可動域制限

と考えられています。

膝伸展可動域制限の原因は

骨の変形

膝蓋骨可動性低下

後面組織の伸張性低下

など多岐に渡ると思いますが、丁寧に介入していくと改善がみられるものも少なくありません。


そして、膝OAではLRでの膝屈曲運動、いわゆる

double knee actionが減少すること

も報告されています(Astephenら  2008)。

このdouble knee action減少の主な原因は

安定化のための周囲筋の共同収縮

と考えられていますが、

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