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「東大読書」 〜能動的な読書を身につければ本の価値を最大限にすることができる〜

「東大読書」を拝読しました。
東大生西岡壱誠さんの著書は「東大作文」に続き2冊目となります。


本は能動的に読め

この本の言いたいことは「本は能動的に読め」ということ。

この本は、本を読んでも身にならなかったり、内容が理解できない、といった悩みを持つ方へ向けた本です。

頭がいい人はなぜ本を読むのか、読んだ本をどのように活用しているのか。
その方法について「地頭が良い」といったらの東大生たちが共通している本の読み方を取り上げつつ紹介しています。

東大生の方法と聞くと、自分は東大生のように頭が良くないから参考にならないと思うかも知れません。

しかし、著者の西岡さん自身東大に2浪の末に入った方でスタートの偏差値は40台。
そんな作者が試行錯誤の末にたどり着いた方法を紹介しています。

例えば、読書は中身を開く前から始まっているという話があります。
表紙や装丁(カバーや帯)からヒントを読み取れ読書を始めろといった内容で、読む前の準備から事細かいステップが書かれています。

このようにできる人が書いた抽象的な方法ではなく、誰でもできるようになるマニュアルのように細かく書かれています。

ここまでやることは正直大変ですが、この方法を実践すれば嫌でも本を受身で読めなくなります。

また、「東大読書」と「東大作文」を両方読んだ身からすると、著者が同じなだけに考え方の根本は同じなのだと感じました。

地頭が良くなるには受け取った情報を発展させること。
「読書」では書いてある内容に疑問や考察をする。
「作文」では事実や体験に自分の視点のみではなく、相手の視点も意識する。

そのように1から1を知るのではなく、1から10を知ることが東大生の思考、ひいては「地頭が良い」ということに繋がるのです。

「東大読書」は読書の価値を最大限に高める一助となる、そんな本でした。

読書が苦手な方、地頭を良くしたい方は読んでみてはいかがでしょうか。


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