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エッセイ312.あの人への長い道のり(2)見つけた!

俳優さんやセレブの、名前と顔が一致しないとか、顔はわかるけど名前がとみに出てこなくなったこの頃の私。
相手をするMさんも大変です。

「私ね、全然似ていないのに、イメージとか、役柄的にとか、
同じような時にはまった別々のドラマに出ていただけで混乱しちゃうの。
例えば神木隆之介君と・・」
(えらい自分、こんな長い名前がすらりと出てきて)

「うんうん、神木と?」(呼び捨て)
「誰だっけあの人の息子」
「誰?」
「熊谷真美と・・・」
「誰それ知らない」
「知らないか。『まあねえちゃん』。
とにかく  まあねえちゃんとあれほら、
あー、ここまで出かかっているのに! 苦しい!
あのほら、『なんじゃこりゃぁ〜』の」
「なんじゃこりゃあ?」
「あっ、思い出した、ジーパンデカの・・
Mさん、ジェネレーション違うから知らないでしょ?」
「いや、知ってますよ」
「そのジーパンデカの子供の、松、松・・」
「松田龍平?」
「そそ! その松田龍平と、神木隆之介を、混同するのよ!」
「ちょっ、ぜんっぜん似てないじゃーん!」
「雰囲気とか?」
「雰囲気も全然似てません!」
「でね、そればかりか」
「まだあるの?」
「うん、その二人と、もう一人が一緒になるの」
「誰?」
「それがわからないんだって。『獣になれない私たち』に出てたっけな?」
「それ、松田龍平だから」
「そうだっけ? ・・あっほら、こういうふうに、もう間違っちゃってるでしょ?
 しかし・・この3人、どこが共通しているのかなぁ。
あっわかった、センターパーツ」
(この時点で、「真ん中分け」という語が出てこない)

「それだけ?」
「そうそう、それは大きな特徴なのよ。
だって例えばあなたの好きなほら、あー名前が出てこん、獅子っ鼻の」
「誰?」
「朝のほら、スカーレットに出ていた・・あの、大人のくせに中学生やってたあの・・」
「あっ、林遣都?」
「そそ! あっ、もう好きじゃないんだよね?」
「いや好きですけど。林遣都がどうした」
「林はさ、どんなときでも、前髪bangでしょ?」
(bangとかfringeというのは、前髪垂らしていることです)

「そうだねぇ」
「あれはね、毛穴の向きがそうなので、横分けとかセンターパーツとかできないんだって。美容師さんが言ってた」
「ふむふむ」
「そういう大きな特徴がある人とは混同しないんだけど、
松田龍平と、神木隆之介と、あと今思い出せないあの人が、
みんなたいてい、ある程度の長さのあるセンターパーツで、
似通っているので、間違えても無理ないわけよ」
「なんだそりゃ」
「でもなぁ、センターパーツの俳優・・では出てこないよなぁ.多すぎて。
あっそうだ! 一重! 一重瞼なんだ三人とも。ちょっと検索する」
「私もするね」(Mさんは親切)

「え〜・・・ひーとーえーまーぶーたーのー俳優・・っと。
お、小栗旬。確かに・・ 綾野なんとか、確かに一重や。
・・綾野なんだっけ・・・
おお、思い出した、綾野剛、新宿スワン、今日の私すごいわ。
・・あ、ひき逃げしちゃって残念だったあの人も一重だ。一重っていいわねぇ」
「いた?」
「誰が」
「見つけたい人が」
「あっそうでした。いないねぇ・・」

しかし・・・コロコロしつこくスクロールダウンしているうちに、多くの韓流スターに混じって下の方に。

「いた! おられました! しかし名前が読めない」
「えっどこどこ?」
「なんか柳がなんとか・・」
「なんに出てた?」
「あのええと、シングルマザーが彼氏との時間を大事にしちゃって、五人とかの子供を放置して遊びに行って、お兄ちゃんが公園で妹弟に水飲ませてって、でも妹は衰弱死しちゃって、っていう話の映画の、その長男のお兄ちゃんやった人」
「あ、あったねぇそういう映画」
「思い出した、『誰も知らない』だ!」
「そうだそうだ。でも私も読めない。検索する。
え〜・・・・やぎら・・やぎらゆうやだ!」
「やったー! ばんざーい!」
「でも三人とも、お互いに全然似てなーい!」
「なんとなく似てない?」
「似てなーい!」

やぎらゆうやがすぐ思い出せても、見ないで漢字書けますかみなさん。
柳楽優弥ですよ。

これだけで1時間半・・アメリカ・ニューヨーク州はそろそろ深夜。
明日もお仕事のあるMさん。
なんていい人なのでしょうか。

「Mさんさぁ、こんだけ日本語のツイートマニアで、日本語のドラマ見まくっていて、アメリカに住んでても全然寂しくないでしょ」
「ほとんど寂しくないですねぇ」

そういえば、私が仲良くしてもらっている海外在住組、
名古屋出身のMさんとS子さんも、
いつ話しても、たまさか話題が愚痴になっても、
基本、全く寂しそうではありません。
自分で自分の機嫌を取るのが上手なばかりではなく、楽しいことをいつも見つけているタイプだからのようです。
私はこのへん、全く自信がありません。

「じゃあMさん、宴たけなわではございますが、夜も更けてまいりましたので」
「そうですね、じゃこの辺で。また話しましょ!」

日本のドラマをほとんど見てないのに、見てきたようにしゃべれるのはMさんのおかげです。

ちなみに私が今はまっているのは、
「リバーサルオーケストラ 」と「大奥」で、人に勧められて見始めて楽しめたのは、「カルテット」「コタキ兄弟は四苦八苦」「大豆田とわ子と三人の元夫」と海外ですが、「海賊になった紳士」ですかね。今の人は歌も踊りも演技も普通に上手だし、本当に素敵な人ばかりですよね。もっともっとドラマ見ようっと。

あとこの場を借りて、NHKさん!
「大奥」を、あれだけ絢爛豪華に制作できるのに、なぜに「どうする家康」のセットとかCGが悪い冗談レベルでひどいのですか? 特に、その辺から掴み取ってきたみたいな藁ののっかった屋根の、遊園地のセットみたいな民家とかはどうしたことでしょう。遠景のCGもお風呂屋さんのペンキ絵みたいだし、馬のCGなんて、乗って揺られてるように演じている俳優さんが本当に気の毒です。
NHKをほとんど見てなくても、真面目に受信料払っている私が、怒り出しそうですよ?
ご健闘とご検討を、お願いしたいです。

随分駄でしたが、これで終わりますね。


似ていないと言えば似てはいない。
残念なことに、神木君はほとんどいつも、「横分け」でした。

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