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エッセイその93. 野菜作り(1)根っこのついた野菜

2019年の春に、それまでやっていた庭の畑を一旦お休みすることにしました。

庭に立てた畝から大根、人参、蕪、二十日大根などを全部収穫したあとは、
その年の4月の春夏の種まきや植え付けをやめたのです。
そのタイミングで帰省することになり、世話ができなくなるからでした。

庭は手入れしないとすぐに荒れてしまいますので、
簡易温室のカバーを外して、横たえました。
何も入っていなくてビニールが被せてあるままだと、
強風のときに風をはらんで飛んで行ってしまうのです。

プランターの中身をブルーシートに開けて、ネット入りの底石を洗い、
土を振るって根っこを除き、カナブンの幼虫は見つけ次第放り投げます。
土には、根切り虫やウリハ虫の卵が生みつけてある恐れがあるので、
そのあと、よく広げて日光消毒し、土壌再生剤を混ぜて、
プランターに戻しました。
私は庭に直接植えることが多いので、世話と言ってもそのぐらいです。

2020年には始められるかと思ったのですが、そうなりませんでした。
コロナがその力を振るい始め、なんとなく不安になって行った頃です。
老親たちだけでなく、自分たちに何があってもおかしくなく、
それで、落ち着いて世話ができないと思ったからです。


さて、寂しい庭が続いていましたが、この4月、草刈りをしていたら、
急にまた、何かやってみたくなりました。
コロナにも気持ちが慣れたのでしょうか、
こんな中でも普通に生活したい気持ちが出て来たのでしょう。


しかし、畝を立てたり、フェンス周りに盛り土をしますと、
土が流れないように土留めをしなければなりませんし、
膝痛がある身で、雑草とりも結構大変なことになります。

そこで今年はちまちまと、できそうなことだけやろうと思いました。

さて、ここ名古屋でも 私の住んでいる日進市に近い郊外は、
農家が多く、また普通の家の人も家庭菜園をしている人がたくさんいます。
それで、ドラッグストアで園芸用品も、苗や種も売っているのですが、
(引越してきたときはびっくりしました)
私はこういうのが好きな方なので、ありがたいです。
昔畑塾で3年間学び、塾が閉鎖になったあとは、ドラッグストアや、
この辺にたくさんある園芸センターで、
毎春、園芸用品と種・苗を買う習慣になっていました。

思い立ったが吉日です。
とりあえず近所のドラッグストアで買ってきた
ミニトマトとアイコトマト、ローズマリーのの苗を植えました。
以前は売るほど作ってしまったトマトですが、今回は2本だけ。
プランターと鉢に植えました。

今年はこれと、あとはグリーンカーテンと水耕栽培に絞ります。


水と肥料だけで野菜を作るハイドロカルチャーは、
台所や居間でできるので、しょっちゅうご機嫌伺いをすることができます。
外と違って、害虫や雑草との仁義なき戦いもないし、
1年中できるので、とても楽しいのです。

始めてみたら、買って来た野菜も、
根がついているやつは食べられなくなりました。
だって、液肥に入れたらどんどん増えるんですもの💓

とはいえ、本末転倒です。

今は台所の窓辺で、スーパーや生協で購入したセロリサラダとクレソン、
ブロッコリースプラウト、カイワレを液肥で育てています。
伸びてくると、よしよしとかい言いながら、ときどき切って食べちゃう。
育てて食べるってこれ、ひどくないですか😱
「永遠のネバーランド」ですよね。

あ、でも、水耕栽培でなくても
野菜を作って食べるってそういうことでした。

種からの水耕栽培は、この前食べながら採取した黄色トマトと、
あとは3年前で発芽率の悪そうな葉物、数種類です。
今のところ、芽が出たのは黄色トマトとルッコラだけですが、
「発芽するまで暗いところで」という意見と、
「LEDライトを当てたり、
日当たりのいいところに置くと発芽がすごい」
というのも読みますし、なんだかすご苦悩んでいます。

野菜については、あまり記録をつけたことがないので、
これからときどきこちらに書いていってみたいと思います。


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左上から時計回りに 
サラダセロリ・クレソン・ルッコラの芽、アボカドとスナップエンドウ、
発芽を待っている青紫蘇・サラダ菜・黄色トマト・サラダ小松菜
です。


懐かしい畑塾(2011〜2013)時代の写真も少し。
左上から 大根一斉に採れ過ぎ地獄、しょうがないので切り干し大根へ。
出荷できないので作る人しか食べられない 花オクラ。
マヨネーズをつけて食べるとねばねばしておいしい。
これが、「オクラの花」は食べられないので、要注意です。
それと、庭ではなかなか大きく育たないバターナッツです。

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