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エッセイその123. 野菜を好む虫(1)


noteに投稿を始めた最初の頃、人にダメージを与える虫について、
とても(駄)な文章を書いていました。
最近、がっくり来る経験がありましたので、
セミドキュメンタリーとして書かせていただきたいと思います。


始まりのミュージック♫

留田アナウンサー:
おはようございます。
2021年6月11日 金曜日、朝9時、「Fと共に」のお時間です。
Fについて、役立つお話をいただきますのは、
今日もいつものように、F虫・F獣のご専門でいらっしゃいます、
国立F虫・F獣研究所所長、アホ山tamado先生です。
先生、今日もどうぞよろしくお願いいたします。

先生:はい。よろしくお願いいたします。

ア:さて、先週もお伝えしましたが、まず最初にお断りいたします。
当番組の番組名ですが、従来の「不快害虫・害獣とともに」ですと、
『ああいう奴らと一緒に暮らせというのか』ですとか、
『飯が不味くなる』
など、お叱りを多数いただきましたために、
このように変えさせていただいております。
また、映像・画像についても、ご意見を多々いただきましたので、
Youtubeでのみ、ご覧いただけるようにいたしました。
ご了承の上、お楽しみください。
映像・画像については、番組の終わりにご紹介するURLをご利用ください。
また、「Fと共に」というキーワードで検索していただくこともできます。

では、早速始めさせていただきます。

今日もまず、視聴者の方からのお手紙を紹介させていただきます。
東京都東村山市の、「野菜大好きおばさん」様からです。

え〜・・
「留田さん、アホ山先生、こんにちは。いつも楽しく拝見しております」
は、野菜大好きおばさん様、ありがとうございます。

え〜、
「私は最近、家の中でいろいろ野菜を育てています。
それは、私は虫が苦手で、蚊にも刺されやすく、
なるべく虫と顔を合わせたくないからです。
プランターはコバエが湧くということも聞き、
最近は簡単にできる水耕栽培を試みています」・・・

ほうほう、先生この、プランターからコバエというのは・・

アホ山先生:はい、あります。おっしゃる通りでございます。
そもそも一口にコバエと申しますが、
発酵臭を好んで生ゴミなどに集まるのはショウジョウバエ、
主にお台所で活躍をしております。

ノミバエとキノコバエは、室内の観葉植物があると見かけることが多いです。

チョウバエはハンググライダーのような姿で、
一見ハエの仲間に見えませんが、
お風呂の水回りなどで見ることが多いでしょう。

野菜大好きおばさん様がご心配になったのは、
このうちのノミバエやキノコバエについて、お聞きになったからかと思います。

留田アナウンサー:はい、なるほど、ありがとうございます。
先生、このコバエについてはまた、
回を改めてということで、ご準備お願いしておりますが・・
みなさんお楽しみに。

はい、では続けます。

え〜、

「いろいろな野菜が増えて 毎日楽しく育てておりましたが、
昨日ふと、ベビーリーフの裏に、
小さな動かないものがたくさんあるのに気がつきました。
よく見ませんでしたが、白っぽく、卵か虫かわかりませんでした。
虫が苦手ですので、すぐに玄関に移してそのままですが、
この野菜は食べられるのでしょうか。
これは何でしょうか。
人間に害があるのでしょうか。
よろしくお願いいたします」

・・・と、言うことなのですが先生、これは・・

アホ山先生:はい、色と生息場所から考えますと、
これは梅雨の明けどきなどに大発生しやすい、
野菜にはごく普通にみられる、葉ダニかと思われます。

留田:ほほう、野菜のダニであると。

アホ山先生:はい、これは名前こそダニとついていますが、
足が8本の節足動物でありまして、蜘蛛や蠍(さそり)の仲間です。
梅雨が明け、暑くて湿気が多くなりますと、
畑の作物などに発生することが多いです。
室内の野菜にもつきますが、
人を襲って吸血するなどはありませんので、ご安心いただきたいと思います。 

留田アナウンサー:なるほど・・・お聞きになりましたでしょうか、
野菜大好きおばさん様、人体に被害はないということです。

それで先生、防御方法や、ついてしまったときの対応策などは。

アホ山先生:まず、ハダニは蜘蛛の仲間ですので、
糸を吐き出して風に乗って どこにでも移動します。
お庭があれば、発生源になりやすい草はしっかり刈りましょう。
また、できるなら 趣味の園芸であれば、
せっかく室内でできる水耕栽培をされているということなので、
外には出さず、日当たりのいい室内で育ててあげると良いです。
移動が得意ですので、一旦発生してしまった場合は、
すぐに他の植物から隔離することが肝心です。

留田アナウンサー:なるほど。
このかたはすぐに玄関に移されたと言うことですが・・

アホ山先生:はい、それが正解です。
え〜、肌には葉っぱの表面にはつきませんので、
毎日、葉の裏を見てあげてください。
野菜大好きおばさん様がご覧になったのは、成虫本体です。
少数ならセロテープで取れますし、
また霧吹きで水を吹きかけると簡単に落ちます。

留田アナウンサー:はい、ありがとうございます。
この、予防のスプレーと、手作りスプレーなどについては、
番組の終わりにURLでご紹介いたしますので、ご参考になさってください。
先生他に気をつける点としては・・・

アホ山先生:はい、まず野菜を育てるときは、あまり密生させないこと。
これが大事です。
この虫は見つけにくく、また、なかなか防ぎきれないものですので、
出てしまったらしっかり駆除すること。
食べるものですので、手作りスプレーを
2〜3日置きに葉っぱの裏まで吹きかけてあげるか、
最近では市販でも「収穫の前日まで使える」駆除スプレーも出ていますので
お使いになりやすいものを、適宜使用されるといいかと思います。

留田アナウンサー:先生、ありがとうございました。

長く続くコロナの時代、家庭菜園を楽しまれる方も多くいらっしゃることでしょう。
Fは嫌なものですが、相手の性格を知り、上手に防いで、
楽しく野菜作りを続けていただきたいと思います。

野菜大好きおばさん様、ありがとうございました。
先生、ありがとうございました。
また次週もよろしくお願いいたします。

アホ山先生:はい、よろしくお願いいたします。


♪終わりのミュージック


上記は、今回初めて、ちょっと外に出した葉物にHadaniちゃんがくっついていたので、びびっていろいろ調べたものを盛り込みました。
お困りの方もきっと、ネット検索で駆除方法を見つけていらっしゃると思います。
検索キーワード「ハダニ」で ばっちりです。

さすがに写真を撮る気になれなかったので、ありません。
(トップ写真は、おととしの大根)



ひどい場合は葉っぱの緑が抜けてしまうという、憎い相手。

上手に忌避して、豊作を目指しましょう!



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