見出し画像

エッセイ244.コロナ時代の渡航

7月6日(水)  午前10時半に2週間の帰省を終え、帰宅しました。

7月3日(土)は、先に帰国する夫と長女と一緒に空港へ。
二人を見送ってから空港内で、72時間前のコロナの陰性検査を受けるためです。
先発の次女、夫と長女、私の検査のために、3回空港に来ました。
行き帰りを含めると、2週間で5回も空港に行き、
小さいオークランド国際空港に詳しくなることができました。

コロナ禍の渡航は、ずいぶんいろいろな手続きがありました。
今までにはなかったほど、パスポートナンバーを手書きしたので、
もうパスポートを見なくても書けるぐらいです。

今日はそのことを、やった順番に書いてみたいと思います。

お願い:
各国で求められるものは違いますし、規則もどんどん変わります。
以下はあくまでも、手続きに苦手感のある私が今回、
一人で冷や汗をかきつつ やってみた記録ですので、
必要なみなさんは、しっかり調べてくださいね。

我が家は、私以外はNZ国籍がありますので、私が要るものとは違います。
また、たった1日の違いで、この三人は、
「空港での陰性検査が必要な時期」にひっかかっていて、
急なこととてその予約が取れなかったので、ずいぶん気を揉みました。

これは私も要らないんだよね?

と家族に訊き、

要る要る!それがないと入国できないよおかん!

と慌てられたりしました。

依存心の高い私も、自分でしなければいけないことが多く、
それがだいたいまあ、渡航を決めた土曜日の午後から、
次女のパスポートを握って東京へ、その日の最終新幹線で駆けつけるまでの、
6時間ぐらいにやらなければならなかったので、頭がぐるぐるしました。
一年分の集中力を使い果たしたと思います。
今年はもう、抜け殻気分です。

必要なものはまず、NZeTAです。
ニュージーランド電子査証。出発前に取ります。
家族が取らなくてよかったものです。

画像1

NZeTAとは、New Zealand Electronic Travel Authority の略です。

申請はオンラインのみ、料金はマスターかビザカードのみなので、
注意が必要ですね。

NZeTA申請料   12ニュージーランドドル 
           + 国際観光税 35ニュージーランドドル

=47ドル(アプリ申請か、ウェブ経由で数ドル違います)
今日は1NZドルが83.36円ですので、3917円、まあ4000円ですね。
でもこれだけ大掛かりなシステムを短期間に作り、全員に徹底させる努力をしてくれるので、これは適正な料金だと思います。



NZTD というものも取得します。
これも私だけです。
これは、
New Zealand Traveller Declaration=「ニュージーランド旅行申告書」
です。

画像4


申請には、以下が必要です。

画像4

・パスポートナンバー
・ワクチン接種証明書
・過去14日の旅行履歴
・NZでの連絡先
・緊急連絡先
・NZ滞在中に必ずコンタクトできるeメールアドレス

パスポート:
久しぶりの渡航だと、パスポート期限が切れている場合が結構あります。
また、ニュージーランドは、滞在の最終日から、さらに3ヶ月以上、
 パスポートの有効期限のあることが求められます。
私は以前、それに1日足りなくて、セントレアで出国を止められ、
空港の床に座って私のチケットを買い直す(費用当然かかる)
というパニックを経験しましたので、これだけには気をつけています。
パスポートを、定期券みたいに思っていたのが間違いなのでした。

片道チケットしか持っていなくて取り調べられたこともあります。
オープンの帰り道分を、東京⇨NZで使い終わり、
また向こうでオープンを買っていた時代のことです。
行くときには当然、片道しかないわけです。

こういうのは経験するまで、なかなかわからないものです。
NZに入国さえできれば、戻ってこないつもりで、
片道切符だけで乗り込んだり、
滞在中にパスポート期限が切れても平気(帰らないから)
と、強引に入国する人を、水際で止めるためなのでしょうか。


コロナワクチン接種証明書(ワクチンパスポート):
危急の渡航にネックになるのが、ワクチン接種証明書です。
東京では、これの申請は郵送のみと聞いています。(未確認)

これも、ニュージーランド人である私以外の家族には不要でした。

名古屋では、
(1)郵送(書類が着いてから1週間以上かかる)
(2)マイナンバーカードがあれば即時電子版を発行してもらえる。
(3)1週間以内に必要な人のための特別枠
がありますが、(3)は、土日は申請ができません。
また、その申請には事前にオンライン予約が必要です。
(実は、しないで行った人も、待つことができるなら当日取得可能でした)

そこまで緊急に出国する人は少ないと思いますが、
海外に親族のいる人は、できるときに取得しておくのがおすすめです。


「旅行申告書」を申請し、内容に問題がなければ、
ニュージーランド・トラベラーズ・パスというものがメールで届きます。
これも、家族には必要はありませんでした。

こちらです。

画像9



そしてこれが、因縁のワクチンパスポートです。
家族を送り出した後、日曜日一日を地団駄踏むような気持ちで過ごし、
月曜日朝一で申請事務所へ飛んでいって、20分で交付してもらいました。

画像9



ワクチンパスポートを取得したその足でHISに行ったのですが、
一番早く行ける便が、同じ日の関空発で午後6時。
さすがに飛んで帰って、不備なく荷造りをし、
チェックイン2時間前に初めての関空に行くには時間が全然足りず・・。
泣く泣く諦めました。
その次に往復で取れた切符が、1日おいた水曜日であったため、
義母に会うことができなかったのです。
この苦い経験から、いずれやらなければならないことは、
早め早めにやっておこうと思うようになりました。

ニュージーランド滞在を終えて、いよいよ帰国するについては、
出発72時間以内に受ける『出発前検査』をします。

ニュージーランドでは、自宅近くのクリニックなどと、
空港で唾液検査を受けられます。
受けた日の真夜中0時に、診断してくれた期間発行の英文書類と、
日本の厚労省に提出する、和英の書類と二通が、
登録してあるメールアドレスに届きます。

デバイスが使えなくなる場合を考え、
プリントアウトすることが薦められています。

これが英語ので・・

画像9



こちらが厚生省発行のフォームです。

画像9



また、MySOSという電子書類申請が日本入国には求められます。
これをしておくと、日本への入国が非常にスムースです。
しかし、誓約書をはじめ、多くの記入事項があり、
中には座席の位置を書く部分もあるので、
早め早めに記入して、申請し、受け付けてもらうことをお勧めします。
入力が完成して受け入れられると、赤一色だった画面が青になります。

先ほど、名古屋に帰ってきたのですが、 入国審査前に通る通路で、数人の人が立ちはだかり、私たちはスマホやタブレットのMySOSのアプリを開いて、かざして近づいていきます。それを見ながらかかりの人たちが、
青の人は左! 赤のままの人は右!
と振り分けていきます。
赤の人は、記入をコンプリートしていないので、パソコンが並んだスペースに誘導され、そこで記入し終わって画面を青にしてから先へ進みます。
なかなか良い考えだと思いました。

画像9

画像10



入国審査は、機械による顔認証を、パスポートと地顔でしてから、カウンターへ進み、またまた、マスクを取った今の顔と、5年前のちょっぴり若い顔を比べてもらい、通してもらいました。


振り返ってみると、準備はそれぞれに大変な気がしましたが、ニュージーランドも日本も、コロナの水際作戦としての手続きが過不足ないと感じました。

書類さえ揃っていれば、出入国はとてもスムーズでした。

心なしか、出入国カウンターに並ぶ人々は、それぞれ数枚の書類をパスポートと一緒に手に持ち、ちょっと心配顔をしているような気がしました。

書き忘れていましたが、NZでは、入国前に、PCR検査のキットが一人1つ渡され、中に4回分の検査のできる物が入っています。到着した日と、5日目に、あらかじめ登録しておいた現地で通じるメアドにメールが来て、検査結果を知らせるように促されます。

2020年から厳しいロックダウンを重ね、一時期は日に数人の感染者であったNZも、気の緩みと、マスクへの不満、不自由な生活への反発から、規則を守らない人が増えたとのことです。今、平均1日に6000人もの感染者が出ています。

スーパーでもドラッグストアでも、鼻粘膜を用いるPCR検査キットが普通に売られ、1回分が6ドル(今のレートで計算すると、500円ぐらい)。
それで、身近に感染者が出た人は、家庭でさっさと検査をしています。

日本では、感染の心配をしても、自分から問い合わせていった主治医が「あなたは無料の検査対象です」と言ってくれないと、検査は有料ですね。
3月に症状の出た夫のときは、20000円と言われましたが、からくも無料にしてもらえました。
「無症状だが心配がある人」が検査を受けたい場合、2020年ごろは1回3〜4万、今でも結構な額になります。経済的に困っている人、症状があっても働きにいかなければならない人は本当に困ります。

家庭でできる検査キットが行き渡れば、ずいぶん違ってくるのではないかなぁと思っています。

2022/7/6(今日)見つけた料金です。

画像6


以上、慌ただしかった規制に要した手続きの忘備録でした。





サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。