日本語教師日記114.カンガルーはあなどれない話
聞きたてのほやほやの話題です。
上級の生徒と話していて・・
私:
「日本の山中湖周辺に外国人、
特にオーストラリア人が多く別荘を持っているエリアがあって、
生徒たちと一緒に行ったことがあります。
生徒の会社の別荘に向かう山道に、
黄色に黒でカンガルーが描いてある交通標識があって、
私は冗談だと思って笑ったのです。
一緒にいた生徒に、
『あれはおもちゃ? 冗談だよね?』
と言ったら、
『いやいや、本物ですよ。
オーストラリアでは本当にカンガルーは危ないので』
と教えてくれました」
これを聞いてこの生徒も、
「本当です。私もカンガルーのせいで死にかけました。聞いてください」
と言うのでした。
彼女はこれまで、オーストラリアで三回、
カンガルーに車にぶつかってこられたそうです。
そのうちの一回が本当に怖くて、危なかった。
以下はそのお話です。
彼女は真夜中の高速(と言っても、平地を伸びているもの)を、
他の車も走っていなかったことから、結構なスピードで飛ばしていました。
そこへ突然何かが横切ろうとして彼女の車にぶつかり、すごい衝撃が。
それは、前方不注意の巨大カンガルー、身長約2mでした。
まじですか。
高速で走る彼女の車に跳ね飛ばされ、宙を飛んで行ったカンガルーは、
次に道の真ん中、車の真ん前にどさっと落ちたものですから、
彼女は避けようもなく、
改めて車で轢き・・轢き潰して、しまったそうです😱
以下は気持ちが悪くなりそうだと思われましたら、
15センチ分ぐらい、薄目をして下へスクロールしてくださいね。
車が、四つの車輪でしっかりとカンガルーを轢いてしまったため、
車内には即座に、血の臭いが満ちましたが、
それより酷かったのはカンガルーの体臭。
カンガルーって・・・臭いんだ・・と初めて思ったそうです。
何もない平原の、真夜中の高速道路。
フロントグラスには、前が全く見えないほどの大量の血が、
滝のように流れていました。
フロント部分はおろか、屋根、サイド、後ろにいたるまで、
車は満遍なく、朱に染まったそうです。
呆然としていても仕方がないので、カンガルーの遺体はそのままに、
車体からいろいろ滴らせつつ、
一番近くのガソリンスタンドまで
ともかく車を走らせて、彼女はたどり着きました。
車を降りたときにも、全身がショックでわなわなと震え、
何もできません。
同乗していた友達が、ガソリンスタンドの人に事情を話して、
洗車をしてくれたそうです。
鮮やかな黄色の車体が、赤く塗装したように見えたそうですので
事故の凄惨さがよくわかりますね。
ちなみに私は、語学教育に携わるものとして、
少し前にもこちらに投稿させていただきましたが、
「人が咄嗟に発する言葉」
に大変興味がありますので、彼女に訊いてみました。
Bさん、ドスンと当たられた時に、あなたはF言葉やS言葉、あるいは、OMGとか、What the H✳︎とか、ジーザス! とか言いましたか?
ーーはい、その全部を言いました。
と答えてくれました。
くまのプーさんのファンだった私の、カンガルー親子のイメージはこれ。
でもカンガルーは本当は、
人命を奪いかねない、取扱注意のけだもの君だったのですね。
オーストラリアにはこんなマッチョなカンガルーもいたそうです。
急に出てこられたら、すくんでしまいますね。
名前は、ロジャーだそうです。
みなさんも、オーストラリアをレンタカーなどで旅される場合は、
十分気をつけて行ってきてくださいね。
コロナが明けてからの話になるでしょうけれど。
ちょっと(駄)だったかもしれません、すみません。
咄嗟の場合に発する言葉については、
以下のようにしたためております。
お閑だったらどうぞ。
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