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過酷な環境、それでも子育てする母親の決意~ソマリア

昨日は「過酷な環境で人間はどう生きるのか?」を検証している実験内容をご紹介しましたが、今回は世界一と言われる過酷な環境で実際に生きている人たちについて、国際ニュースで知ったことを皆さんにもお伝えできればと思い、ボソッと致します。

近い将来やってくるかもしれない天変地異に備えるために実験をしながら考察していくことも大事だと思いますが、実際の世界で過酷すぎる環境で生きている人たちをどうやったら救えるかを考えることのほうが、いま最も優先すべきなのかなと思います。

なぜならば”実際に起こっていること”ですから、将来、日本でも同じことが起こる可能性だってあるわけですから、次世代の子供たちの将来のことを考えると、”今そこにある危機”をどうしたら救えるかを世界が対応すべきなのではと思っております。

そこで得た経験や知識は、近い将来やってくるかもしれない天変地異に備えるための最善の方法だと思います。


そこで今回、皆さんにご紹介したいのは、ソマリアの避難キャンプ地の様子です。

ソマリアは世界最悪レベルに危険な国であり、外務省発表の海外安全情報でも国土全体が「レベル4:退避勧告」になっているほどの国です。

「世界一危険な国」と言われているソマリアで起こっていることを国際ニュースが教えてくれました。


世界一の過酷な環境の中で生きる~ソマリア

ソマリアは紛争によるテロが国内で頻繁に行われていてアフリカで最も危険な国と言われています。

しかも、過去数十年で最悪ともされる干ばつが発生しており、さらにウクライナ情勢を受けて食糧輸入も滞るようになり、食糧危機が深刻化しています。

そんな危機的な情勢にいるソマリアの人々は避難民となっています。


しかし、テロや食糧危機から逃れてきた人々が集まる避難キャンプ地、そこは何もない砂漠でした。

砂嵐が吹き荒れる中、そこで人々が暮らす様子が映っていましたが、あまりにも過酷すぎる環境なのに、救いを求めて人々がここに集まることを考えると、他の地域は本当に人が住めないほど危険な状況になっているのでしょう。


過酷な環境でも、それでも子育てする母親の決意

テロリストから逃れるため、妊娠7ヶ月の女性が小さい子を連れ、毎日30キロを10日間歩いてきたという女性が取材されていました。

小さい子を連れて非難してきた妊娠7ヶ月目の母親

「お腹が空いて泣く子供の声を聞くといたたまれなくなります。よりよい生活を送れるところに行こうと妊娠中でも長旅をすることにしました」

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』(23/5/8放送分より)

妊娠中のお母さんが小さい子を連れて、テロによる危険性、そして食糧危機の中で、300キロも歩いてきたんですよ。

なぜそんなことができるんでしょう。

もうひとり取材されていた母親が言った言葉があります。


キャンプ地で4人の子育てをしているシングルマザー

「子育ては大変ですが、できることはやってあげたいです。服や靴を買ってあげると言うと嬉しそうにしてくれます。」

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』(23/5/8放送分より)

そうですね、どんなに過酷な環境であろうと、決して諦めずに子供を育てる理由、それは”子供の笑顔のため”ですよね。


この言葉を聞いた瞬間、私も子育てしているひとりとしてソマリアの母親たちに共感したともに、この母親たちの決意に、涙があふれました。


どんなにつらいことがあっても子供の幸せを願う、これは世界共通のことです。

そして、子供の喜ぶ姿を見ることが、どんなにつらいことがあっても全て吹き飛んでしまうほどのパワーとなることも。


女性には立ち直る力がある

最後に、10年以上ソマリアで支援活動をしているNGOの担当の方がおっしゃっていた言葉が忘れられません。


NGOで支援活動をしている担当者

「女性たちには立ち直る力があり強いです。」

「ひどい状況を経験しても希望を持ち続けている、明日は良くなるはずだと。」

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』(23/5/8放送分より)


つらいことがあっても立ち直れる力を持っている女性。

なぜならば、子供の笑顔のためには、どんな問題でも乗り切ろうとするのが母親だからです。


過酷な環境でも強く生きていける母親、それならば、ソマリアの危機を救うためには母親をもっとサポートしてあげたら、きっと母親はソマリアの将来を担う次世代を育ててくれるはず。


”立ち直る力がある女性”を支えてあげること、

これこそが過酷な環境でも人が生きていける方法のひとつなのではないでしょうか。


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