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”ワクワクドキドキ文化”を失う悲しさ~YouTubeもSNSも無くなる?

若いころにワクワクドキドキしていたものが、今の時代には形を変えただけでなく、無くなったものがあることを考えて寂しくなる、そんな気持ちを持ったことはありますか?

そんな気持ちを呼び起こしてくれたきっかけを『Yahoo!コメント』から感じたという珍しい経験がありました。通称ヤフコメはサラッと読む程度ですが、ここまで共感した内容は初めてでしたので、その内容をご紹介したいともいます。


記事出典:『鈴木敏夫氏、宮﨑監督のジブリ新作への思い明かす「『宣伝なくて大丈夫?心配になってきた』と言っている」』のYahoo!コメント:
https://news.yahoo.co.jp/articles/c644afc793109c8e706d7cd081d3f559f26e246f


映画やレンタルビデオが最大のご褒美だったころのお話ですが、私もワクワクドキドキしたものです。

TSUTAYAに行くだけでワクワク、新作入荷日に在庫があるのかドキドキ、レンタルした映画を家に帰ってから観るのが休日の楽しみだったあの頃、あのレンタルビデオ文化は映画の面白さをより一層倍増させてくれた文化だったと思っております。

それがいまや、レンタルビデオ最大手のTSUTAYAですら撤退するエリアが増えていることは、つまり私たちの”ワクワクドキドキ文化”がなくなっているという意味なんですね。


ネット配信によって映画がより身近で気軽な存在となったことと、”タイパ”を重視する風潮の中で、映画は倍速で観る時代になったようですが、「頼むから終わらないでくれ」と1コマ1コマに価値観があった時代と比べると、やはり映画でワクワクドキドキする時代ではなくなったのだなと実感しております。

しかも、ネット配信によってより個人的なものとなった映画、以前までは”家族”との時間の中にも映画という娯楽がありました。

金曜ロードショーのテーマ曲が流れ、夕日をバックにトランペットの音色が流れるとき、家族みんなソワソワしながら飲み物やらお菓子を準備して、台所からお母さんが急ぎでやってくる、そんな家族みんなで観る映画だけでなく、次の日の土曜日の学校で友達同士で話題にもなる、みんなが同じ時間帯で同じ映画を観るという、素敵な文化もいまはなくなりつつあるのですね。


私のワクワクドキドキ文化は音楽・野球・ゲーム


音楽
私の”ワクワクドキドキ文化”は映画だけでなかったです、音楽もそうでした。タワレコやHMVに行けば、新しい音楽に出会える!だからワクワクドキドキしていた。
いまはAmazonミュージックなどのネット配信によってその場で簡単にたくさんの曲に出会える。

沢山出会える時代、そうなるとたくさん会いたくなるし、”タイパ”が流行っているということもあり、1曲を倍速で聞いたり、最初のサビでやめてしまったりと、映画のようにどんどんと音楽1曲の価値観が失われているのでは、音楽でワクワクドキドキする経験の場も減っているのではと危惧しています。

野球
野球だってそう、振り返るとやっぱり子どもの頃に楽しかったのは”野球で遊ぶ”ことでした。

放課後に友達と公園に集まって野球の試合をする、野球に飽きたらサッカーと、公園でのボール遊び、こんな面白い文化がいまの子供たちは体験することができない、もちろん禁止された諸事情はわかりますが、ワクワクドキドキ文化がなくなるというのは悲しいことですね。


ゲーム
いつの時代もワクワクドキドキさせてくれるゲームですが、いまの時代はYouTube動画などによる”ゲーム実況”を観ながらゲームで遊ぶという、ひと昔のゲームで楽しんでいた世代にとっては「えっ?ゲーム実況でネタバレした後に、ゲームを楽しむの?ネタバレが先?」という疑問をもってしまいます。

私のゲーム全盛期では、攻略方法については「ファミ通」や「攻略本」が出るまで待たなくてはなりませんでした。だからこそ、ゲームの謎は自分で解くしかありません。

こんな経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『ドラゴンクエスト1』の【ロトの印】を探すために、どこを探せばよいのかもわからずに、1マス1マス、ずっと「調べる」のコマンドばっかりやっていたころを思い出します。子供的には苦しい想いでもありましたが、苦労して見つけた【ロトの印】は決して忘れることはない思い出となりました、だから『ドラゴンクエスト1』はワクワクドキドキが止まらないゲームだったのです。


いまの時代にワクワクドキドキしているものも、将来なくなる?


いまの”ワクワクドキドキ文化”も、近い未来、無くなる、これは間違いないと思います。

この時代、流行しているものは・・・一生懸命考えましたが、的外れもあることでしょうが、とりあえず考えた結果を一覧化させます。

YouTube
Twitter
LINE
Instagram
TikTok
サブスク
K-POP
推しグッズ


YouTubeが無くなるという仮説


将来、YouTubeの申し子であるZ世代が将来このように懐かしむかもしれませんね・・・

「あの頃、手作りの動画だけだったから、ワクワクドキドキしていたんだよ。」

ユーチューバーが頑張って手作りで楽しい動画を作成しているからこそYouTubeは楽しいのだと思います。

しかし、AIの登場によって、動画の価値が無くなるのではと思っております。
動画自動生成だけでなく、フェイク動画があふれる中で、いま頑張ってYouTubeを支えているユーチューバーの皆さんが離れていくという問題が生じるのではないかと、危惧しております。


SNSも無くなるという仮説


いまAI開発に規制をかけるべきという議論が起こっておりますが、その前にSNSに何らかの規制がかかるのではと思っております。

いまのSNSの限界なのでしょうか、SNSは”社会の分断を温床となっている”という国際ニュースが目立ち始めました。

ここ最近、TOPニュースでも取り扱われるほど注目されている「フランスの17歳の少年を射殺した事件を機に始まった暴動」、この暴動が過激化している理由のひとつがSNSだそうです。SNSでどれだけ過激なことをやっているかということを競い合っている、そんな信じられないニュースを観ました。

SNSが悪いのか、SNSを使っている人間が上手に使い切れていないだけなのか、どちらにせよ、社会の分断化を推し進める原因があるならば、何かしらの規制がかけられる可能性はあると思います。


LINEは無くなるだろうな


私が若かったころの90年代は「電話するのが普通」の時代でした。もちろん、徐々にメールが主流となってくるのも90年代でした。

そして、いまは「LINEするのが普通」です。

将来は「なにしらの連絡方法」に変わることでしょう。


私の経験で話すと、LINEが流行ってきたときでも、私的にはLINEがなくても全然不便なかったです。
しかし、そんな私がLINEをやることになった理由、それは”みんながやっている”からでした。
つまり、みんながLINEをやらなくなったら、当然わたくしもLINEをやらなくなるんだろうな。LINEは便利だろうけど、そこまでの忠誠心はないという方が多いサービスは将来無くなる可能性は高いと思います。


レトロブームはいつの時代にもある


古いからダメと言う考えだけでなく、古いものでも良いものはあるという心の余裕、そして、新しいものと古いものを融合して自分で良いものとは何かを問う、そんな生き方も良いものだと思っております。

昔の”ワクワクドキドキ文化”をいまの世代も楽しんでも良いのではないでしょうか。

いつの時代にもレトロブームと言うものはありますからね。ちょうど今日のYahoo!トップニュースにもレトロブームについての記事がありました。

「昔家にあったやつ!」 タイガーの「懐かしすぎる」炊飯ジャーに反響 食卓の「昭和レトロ柄」ヒットの裏側

記事出典:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6468376

音楽もレトロブームだと聞きました。
ストリーミング全盛期の時代に、アナログ盤が人気を集めていると以前ボソッとしましたが、曲調にもレトロブームが来ているとは知りませんでした。

さすがに私も80年代の流行った音楽に「シティポップ」というものがあることを知らなかったのですが、「あ~あ、この曲ってシティポップなんだ。改めていま聴くと、確かに新鮮だな」という気持ちになります。


いつまでも”ワクワクドキドキ文化”で楽しめる時代に


「昔は良かった」という話がをすれば、必ずそこに「懐かしむのはほどほどにしたほうがいいですよ、懐かしんでばかりいると老けますよ、いまを楽しんで!」というお話をされる方もいらっしゃいますが、今後もしかしたら、そんなお話する方は「時代遅れだなぁ」と言われるかもしれませんね。

なかなか自分の価値観を変えることは難しいことを実感しています。歳をとれば誰もが昔はよかったと言うのは人間の習性なのではないでしょうか、それならば・・・

いつまでも”ワクワクドキドキ文化”で楽しめる時代にしていけばいいのではと思っております。

レンタルビデオ店が無くなるのはリアルな世界だと採算が取れなくなったからだと思います。でも、あれだけ映画の価値観を上げてくれたレンタルビデオモデルを簡単になくさなくてもいいのではと思っております。

リアルな世界でなくバーチャルな世界だったら採算がとれるのならば、バーチャル世界であの”ワクワクドキドキ文化”で楽しめるようになれば良いなと思っております。

”みんな同じでなくても良い”

これこそ多様性な世界です。人それぞれの”ワクワクドキドキ文化”を個別に楽しめる社会になれば良いだけです。

将来、AIが映画を作る時代、俳優もAIという映画が作られる時代になっても、「人間が作った映画、人間が演じている映画が良い」と考える人が集まれば、そんな「懐かしい映画」で楽しめばいいのではと思っております。

”ワクワクドキドキ文化”を簡単に捨てさせない時代にしていきましょう!

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