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手間ヒマかけて自分好みの情報にする

「もし、子供に『ロシアによるウクライナ侵攻』で起きていることを教える際に、どのような情報にしてから子供に伝えていますか?」


これから更に激動になりつつある時代を生きる子供たちにはこんなことを考えてもらいたい。

フェイクニュースにだまされないで!
社会の分断に巻き込まれないで!

今回は、子供たちにそんなことを伝えたい場合、どのようにすれば良いのでしょうか?というボソッとです。


ウクライナ侵攻に関するニュースを観ていると、改めて”世界は複雑”になっているなと実感します。「本当に複雑だな~」、「お互い納得しないだろうな~」、「先行きが見えないな~」、ニュースを観ていると、毎回そんな想いばかりですよね。

でも、そこで気を付けたいのが、果たしてその情報は正しいのか?偏っていないか?そんな視点が必要だなと思っています。


なぜなら、日本に住んでいる私たちにとっては「それは嘘でしょ」と思う情報なのに、世界では「それは本当でしょ」と捉えている人たちもいることは事実だからです。

どちらとも「君はだまさているよ」と思う中で、どうやって折り合いを作っていくのか?


日本に住み、日本のニュース番組や新聞、サイトから情報を入手している方にとっては「それは嘘だ!」と思っている情報だとしても、日本とは異なる環境で生活している人たちにとっては私たちとは異なる捉え方をしているかもしれません。


そんな想いになったのは、ロシア、プーチン政権によるアフリカ戦略のやり方を知ったときです。


様々な要因が重なって、実は世界的な食糧危機が深刻化しており、特に危機的な状況にいるのがアフリカの一部地域です。私たち日本人には実感できないでしょうが、”飢え”が深刻化している国があるのです。

そんな飢えで苦しんでいる国にとって食料を供給してくれる国がロシアだったとしても、その食料がウクライナ侵攻に伴いウクライナから略奪された食料であっても、飢えに苦しむ国にとっては同じ食料です、ロシアに感謝するでしょう。

日本を含む欧米が「ウクライナから略奪された食料を受け取ってはいけない」と訴えたとしても、食べられずに苦しんでいる国に”欧米の道徳的な民主主義”を強制することはできないですよね。


「ロシアは食糧を供給しながら、偽情報キャンペーンも一緒に供給している」と欧米側が訴えたとしても、飢えで苦しんでいる国は聞く耳を持たないでしょう。
もし、私たちが飢えで苦しんでいるならば、どんな国でも助けてくれるのはありがたいと思いますよね。もし、私たちがそんな環境で生きていたら、「助けてくれているロシアの情報を信じる」、そんな方々が少なくともいると思います。

そんな国に住む子供たちには「助けてくれているロシアの情報を信じなさい」と大人は教えるのではないでしょうか。


つまり、置かれた環境によって”情報の捉え方が異なる”ことを理解したうえで、私たちも情報を入手しながら、子供たちに教えていくことが大事なのではと考えております。


そこで私がやっているのは”手間ヒマかけて自分好みの情報”にしてから、子供に教えるようにしています。

”自分好みの情報”とは、フェイクニュースにだまされない、社会分断の原因にならないようにするためにはどうしたらよいかを考えながら情報をまとめることです。


そのためにもニュースから情報を入手する際には、例えばウクライナ侵攻のニュースの場合は、

①第三者メディアが報じるニュースを観る(日本や欧米など)
②キャスターに関する解説で更に知る
③当事者が報じるニュースを観る(ロシア・ウクライナ)

①と②は日本のニュース番組からは入手できるでしょうが、③も知っておくべき内容だと思います。


例えば、NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』では、ロシアやウクライナのニュースを加工せずにそのまま放送してくれることもあります。

画面のテロップには「国営ロシアテレビがどう報じているかをお伝えしています」という注意書きも書いてあるので分かりやすいと思います。



またはロシアのニュースサイト『スプートニク』からでもロシア側の報道内容を観ることもできますが、皆さんもご覧いただくと分かりますが、ウクライナや日本を含む欧米側が報道している内容とは「真逆」のことを伝えているときもあります。

この「真逆」のまま世界の色々な国にロシア情報が伝わっている可能性もある、それを知ったうえで、世界にはなぜ”新ロシア国”があるのかを理解しながら、なぜ世界はこのように複雑になっているのかを考えていくべきだと思います。

子供にも、ロシアがこう報道しているんだよ、それを信じている国もあるんだよ、なぜその国は信じているかも考えられるといいねと、伝えることができます。

フェイクニュースとはなんなのか?社会の分断がなぜ起きているのか?を子どもの頃から教えていかないといけない、そんな時代にもなった、そう実感しています。


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