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MLB非合理主義~”男のロマン”だからワクワクさせてくれる


MLBは非合理主義的な面があるからこそ、私たちをワクワクさせてくれる効果がある、そんなボソッとです。


前回のボソッとではメジャーリーグの合理的な側面についてご紹介しました。基本バント不要論だが、「サドンデスに限って勝つ確率が2%だけでも高いならばバントする」という考え方。

そんなメジャーおいて、決して合理的とは思えないような、データにも表れないことでも自信を持ってプレーしてしまう、それがMLB。では、いったいそのプレーとは・・・

”男のロマン”を感じさせるプレー


昨年まで大流行だった『極端なシフト』のお話です(今年から禁止!)。

昨年までは、スポーツ番組では連日のように「シフトに引っかかってしまいました~」と連呼されてました。

この『極端なシフト』は、バッターの打球分析を踏まえた守備シフトのことで、良く飛ぶところに人員を増やそうという合理的な考えのもとでうまれた作戦です。
例えば左バッターで打球を引っ張る傾向が強いバッターならサードがライト方面に移動して守るシフト、それが極端なシフト。

ここで誰もが想像つくと思いますが、それならば!

「サードがいないならそこに打てばヒットになる確率が高まるのでは?」
「守備がいないところにバントすれば内野安打!」

ところがメジャーのバッター、それ、やらないんです。

その理由は、メジャーリーガーはロマンを追う選手が多いから。

例えば、”男のロマン”的な引っ張り専門のバッターならばこう言うでしょう、

「俺は引っ張って打つのが得意だからメジャーリーガーになれたんだ。引っ張れるのってのは、そう神様からもらったギフトなのさ。きっとそんなすごい打球をファンも観たいはず、だからシフトは関係ない、俺は引っ張るだけさ。」

データ分析という合理的な側面をとにかく重視する一方、自分の考えを曲げない"強情っぱり"なメジャーリーガーばかり、だからメジャーを見ていて面白い。

そうですね、ファンが喜ぶ方を優先する考え方、それこそが”本当の意味”での合理的な考えかもしれませんね。ファンが来てくれるから、選手は頑張れる!選手はすごいプレーをすればファンが喜ぶ、うん、それは本当に合理的だ!


さて、日本のプロ野球界にも極端なシフトが採用されるとしたら、日本のバッターたちはどちらを選ぶんでしょうか?

合理的?ロマン?

大方の予想では、合理的なバッターが多いのではという見立てですが・・・

「そんなことはない、俺はロマン派だ!」

そんなバッターの皆さん、美しい放物線を描くホームランを魅せてください!

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