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アート思考は世界を平和にする

アート思考を学ぼうと思っている私にとって、そもそも人はなぜアートを求めるのだろうかという問いを抱いていたのですが、その問いにひとつの答えが出たのかなと思う内容を今回ボソッとしたいと思います。

なぜ人はアートを求めるのか?ということを、アートとヒトを科学的に結び付けた番組を観ました、その番組によると・・・

アートは”人間の本質を映す鏡”なのだという。

なぜならば、ヒトの脳と”美”が強く結びつけられていることが研究で分かったという。

つまり、脳はアートを求めている!

この研究結果を分かりやすく説明してくれ番組は、私の大好きな番組である、NHK番組『ヒューマニエンス』です。

その番組タイトルは、「”アート”壮大な”嘘”が教えてくれるもの」、まさに妄想が止まらないタイトル!



アート思考は世界を平和にする


この番組を観たことで、私はこんな”妄想”をしました。

【私の妄想】
美しいことを考えていれば、人は正しいことをしようと思うのではないか?
つまり、みんながアート思考になれば、世界は平和になるのではないか?

それでは、そんな妄想をするきっかけとなった、『ヒューマニエンス』が教えてくれたアートとヒトを科学的に結び付けた研究で分かった事実をご紹介します。


なぜ私たちはアートを求めるのか?


なぜ私たちはアートを求めるのか?

神経美学 川畑秀明氏
「アートに反応する脳の働きがあるから。」

美しいと感じるときの脳、どこの活動が強いのかを探ってみると、
眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)が『美』に反応しているということが分かったという。

NHK番組『ヒューマニエンス』「”アート”壮大な”嘘”が教えてくれるもの」

そして、番組の出演者だけでなく、私も驚いた研究結果を番組は紹介してくれました。

また、この眼窩前頭皮質は行動の『善悪』にも反応するのだという。

例えば「彼は自分の命を危険にさらして溺れている人を助けた」「彼は老人から金をだまし取った」「彼は公園で携帯電話を使った」という文章を見て、その行動が非難に該当とする?賞賛に値する?と調べた結果、”賞賛に値する”と感じたときに眼窩前頭皮質が反応した。

NHK番組『ヒューマニエンス』「”アート”壮大な”嘘”が教えてくれるもの」



「美は善である」という古代ギリシアの競技精神を表す”カロカガティア”のように、ヒトの脳は”美”と”善”を同じ認識で捉えていることが研究結果で分かった。

正しい行動をとるのが美である、

なるほど、アート思考によって正しい行動を導くことができる、脳の研究で分かったという、本当に面白い事実。


ちなみに、番組内では”醜いもの”に対しては脳の”運動野”が反応したということが分かりましたが、しかし、”眼窩前頭皮質”も同時に反応したとか。

これも意外と面白い事実ですよね。

酷いものだけど、美しいと反応するのがヒトの脳。

こういった”あいまいな”反応を示してくれることがわかったからこそ、番組内では「これは美しいの?それとも醜いの?」と表現される現代アートについても紹介されていました。

以上が、美と善の関係性が認知神経科学によって証明されたという内容でした。


アートはヒトの役に立つもの


番組最後には「アートの力で何ができる?」ということで、アートがヒトの役に立っている事例を紹介してくれました。

<高齢者の孤独や孤立を解消するプロジェクト>
絵を一緒に鑑賞する、絵を一緒に描く、クリエイティブな活動をすることで、孤独を解消したり色々な波及効果がある活動。

<ホスピタルアート>
患者のケアのための作品
導入したイギリスの病院のデータ
・治療薬の摂取量が減少
・うつ状態が34%減少

芸術は慣性に働きかける
患者の不安を和らげて回復に役に立つ

NHK番組『ヒューマニエンス』「”アート”壮大な”嘘”が教えてくれるもの」

普段の生活の中でも、アート思考を活かしてみよう、そう思いましたね。


例えば日常にあふれる風景でも美しいと感じていれば、正しい行いをする脳が鍛えられるのでは?と。

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