【地球市民】言葉に頼らなければヒトは次の進化へのキッカケを見つける?
もし、私たちが植物と虫と動物、さらに土壌生物と会話することができたら、私たちの価値観はどのような変化を起こすのか?そのとき、私たちはこの地球上でどのような社会を築くのだろうか?そんなことを妄想すると楽しくなってきます。
でも、私たちが使う言葉では人間同士しか通じません。そう、言葉って地球上ではマイナーなコミュニケーション手段なのです。
地球上でメジャーなコミュニケーション手段
人間は自分たちが見えている世界だけが真実だと勘違いしてしまうが、実は地球上では私たちの知らない世界のほうが圧倒的に多いのでしょう。それを実感するのは、人類よりも圧倒的な多数派である植物のコミュニケーション手段を目の当たりにしたときでしょう。それは”物質を使ったコミュニケーション”です。
植物は様々な物質を発して、それを組み合わせて植物にも昆虫にも動物にも伝えていることが判明しています。その物質を人間は感知することはできませんので、人間が知らない膨大なコミュニケーションが地球上には存在していることになります。
人類は”言葉を使ったコミュニケーション”をしていますが、どちらが効率的・効果的にメッセージを送れるのか?
それは私にも答えが分かりませんが、地球上にある物質をつなげてコミュニケーションをする植物のほうが、感覚的には進んでいる感じがしませんか?
なぜなら、一瞬で広範囲に、しかも、人間以外の地球上の生き物に伝わるコミュニケーション方法であると考えると、地球規模で考えれば”物質を使ったコミュニケーション”のほうが主流なんでしょうね。
言葉も物質も使う”バイリンガルコミュニケーション”は可能か?
京都大学の鈴木俊貴博士はシジュウカラが複数の単語を駆使してコミュニケーションをとっているということを証明してくれました。
言葉といえば、今まで人間しか使っていないと考えられていましたし、動物の鳴き声は感情を表しているだけというのがこれまでの常識と思われていましたが、その常識を覆す大発見でしょう。
分かっているだけで15の単語が存在し、鳴き声のパターンは200種類以上あるそうです。また単語だけでなく、文法もあるということが証明されたということは驚きですよね。
シジュウカラが言語を持っているということになると、他の動物も言語を持っているのではということになり、動物言語学のより一層の発展を願うばかりです。
そうそう、鳥は植物から発する”物質を使ったコミュニケーション”にも対応しています。鳥は言語を使うコミュニケーションと物質を使ったコミュニケーションではどちらの割合が高いのかは分かりませんが、これだけは言えます、鳥はバイリンガルだということ。
つまり、人類も鳥を見習って、言語と物質を使ったコミュニケーションのバイリンガルを目指すことも可能だということ。
ヒトの次の進化へのキッカケ、それは鳥から教わるかもしれません。
”地球市民”というメセンを持ったとき、私たちは本当の意味で地球の仲間入りを果たせるのかもしれませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?