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中国ネタでリスクオン。今週はフェーズ1合意に注目

マーケットは全般的なリスクオンセンチメントが継続しており株高・金利上昇が続いている。特に為替市場で目立つのはクロス円の上昇とポンド安で、クロス円については人民元円がアウトパフォーム。

人民元はアジア時間から買われていたが、下記のような材料が話題に。

a) 中国の年金基金が株のウェイトを増やせるように政府が働きかけていること
b)為替報告書の通貨操作国認定を外す予定とのこと(関係者)→その後、ニューヨーク引け後に正式なものが発表された。
c)米中経済対話が再開される可能性があること(WSJ報道)
d) 中国テック企業への締め付けが緩和されるとの噂

b)~d)については15日の米中フェーズ1合意と同じタイミングで出てくると言われている。特にc)と d) については出てくればリスクオンが加速する材料になるだろう。

ポンドについては週末にBOEのブルハ委員が「早期かつ著しい改善みられなければ今月利下げを支持する」と述べたことが材料に。
加えて本日発表されたGDPと鉱工業生産も非常に弱い内容となった。

BOEは12月の会合で、7対2で政策を据え置いたものの、今月に入ってカーニー、テンレヨ、ブルハと利下げを示唆する発言が相次いでいる(この3人は12月時点では据え置きであった)。その為、1月末の会合では利下げ派が多数になる可能性が出てきている。結果として、年末時点でほぼ0%だった市場の利下げ折込みは50%まで急上昇しており、個人的には利下げをする可能性のほうが高いのでは、と感じている。

一方で、サイクル的な利下げになる訳ではないとも考えており、Brexit の状況も鑑みると為替は1.28〜1.30のレンジになるのではと考えており、大きな水準変化は起きないと思われる。

こういった英中銀の変化もあって、人民元については先日述べたように、今年のコンセンサストレードのドル安を表現する上で欧州通貨よりも人民元の方が良いと考える人は増えてきているように感じている。

ポジションはドルショート人民元ロング、米株ロング、米金利ショートを引き続きキープ。

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