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ファーストフード店で年収1000万越えの米労働市場。日本がヤバイ。

雇用統計は145k の増加と予想 160kを若干下回ったが、マーケットではあまり材料にされず、小動きとなった一日。総じて追加の材料も無く、強いて言えば来週の米中フェーズ1合意の署名と、上院にトランプ弾劾条項が送付されるか否かといった点が次の材料か。

雇用といえばタコベル(ファーストフードチェーン)が店長の募集に年収10万ドル(約 1090万円)を提示しているという記事が話題に。
日本では年収 1000 万円というのが高給取りか否かを判断する境い目になることが多いが、米国では1000万円程度では高給取りと言えなくなってきている。

マンハッタンでも、ごみ収集車で働くブルーワーカーの年収が 10万ドルを超えるケースも珍しくない。
(ただ、実際に生活してみると10万ドルの年収ではまともな生活が出来ないこともわかるが…)

約30年前に「ウォール街」という映画が公開されたが、主人公であるバド(投資家ゲッコーに憧れる証券マン)の年収は5万ドルという設定であった。それから30年が経ち、いまや10万ドルが「普通」になるアメリカと比べ、日本はその間ほぼ賃金が変わっていない。

中国や他の欧州諸国でも賃金が上昇している中で、残念ながら、日本のサラリーマンはグローバルな労働市場から取り残されていると言わざるを得ないだろう。

「日本は物価が安いから、安全だから、医療費が安いから」といって賃金が低いことを“仕方がない”と片付けてしまうのは簡単だが、この状況を打破しなければいつか日本は海外からモノを買うことが出来なくなってしまうだろう。

このままでは日本のサラリーマンはグローバルな労働市場からガラパゴス化してしまうが、それでも生き延びる方法はあると思う。
幸いなことに日本人は国民性として貯蓄することにそれほど負担を感じない人が多く、それは投資という形で将来の資産形成や副収入に繋げることが出来る。

また、日本は海外の金融商品へ投資を行うときに規制が無いという点でも恵まれている。

日本でサラリーマンをしていても給料が上がらない以上、若いうちから金融リテラシーを高め、しっかりと投資をして資産形成していくことは必ず必要だと感じている。

このブログの情報がその一助となれば幸いである。

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