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米国のコロナ第二波はどこで起きているのか?
米国ではコロナ第二波を警戒する報道が目立っています。
正確には先週くらいから、ちらほら記事を目にするようになりましたが、本日はこれを手がかりに株式市場も調整地合いです。
では、どの州で、どのような状況になっているのか?
また、投資家は今後、何に注目していけば良いのかを纏めました。
どの州で第二波が来ているのか?
まず、米国全体の新規感染者は次の通りです。
全体としては新規感染者は減少傾向にありますが、これはニューヨークなどの大都市における第一波がピークアウトしたことが主な要因です。
いま、第二波が来ているのはフロリダ、アリゾナ、テキサス、ノースカロライナ、カリフォルニアです。
それぞれの新規感染者は次のような伸びになっています。
最後のカリフォルニアはこの数日下がっているように見えますが、入院患者数が増えているため、パンデミックや医療崩壊が警戒されています。
投資家は今後、何に注目すべきか?
まず、今起きているリスク資産の調整は第二波警戒はきっかけに過ぎず、本質的には先週、多くのマクロファンドが『高値で買ってしまった』というポジショニングが大きな要因と考えています。
✔︎ここに来てブル転するマクロが増えて来たが、それを示すように昨日の米株クローズオーダーは40億ドル以上と巨額。現物だけでなく、VIXも買ってレバレッジをかけており『負け組が取り返そうとしているのが鮮明』。とはいえ、周りもすぐ降りるというより楽観の人が多い。https://t.co/MlXCb2yNWs
— ヘッジファンド@NY Big Daddy (@BigDadd63045865) June 9, 2020
とはいえ、経済再開は株式市場の大きなテーマであったので、実際に第二波が広がると大きな調整に繋がるリスクがあのは確かです。
今後、ポイントになるのは2つで、一つは『州知事によるロックダウン宣言があるか』ということ、もう一つは『大統領選への影響』です。
州知事によるロックダウン宣言は、上に挙げた州だけでなく、徐々に経済再開を行なっているニューヨーク州などが他の州での第二波リスクを警戒して、経済再開を引き締めるリスクもあります。
米国では多くの州で州知事が毎日記者会見を行い、感染状況や経済再開の方向性について記者会見を行なっています。
特に前述の州知事の発言は今後注意していくべきでしょう。
二つ目が大統領選への影響です。
実は第二波が起き始めている州の中で、カリフォルニア州以外は全て、2016年の大統領選でトランプが勝利した赤い州(共和党よりの州)です。
トランプ大統領が自ら、旗を振って経済再開を促して来たこともあるため、これらの州で第二波が起きた時に、支持率が一層下がるリスクがあります。
すでにデモ対応の悪さから支持率が下がっている中、コロナ第二波も起こしたとなると選挙に大きなダメージとなることは言うまでもありません。
オンライン賭けサイトのPredict Itでは、既にバイデン候補がトランプ大統領を大きくリードしています。
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