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米銀決算は概ね良好。今晩の米中署名はSell the factとなるか

食品とエネルギーを除くコアCPIは前年比+2.3%と予想+2.4%を若干下回る内容。居住費や娯楽費などの伸びが鈍化していることが主な背景。
CPIを受けて米金利は低下したがその他プロダクトは小動き。

米株は決算シーズンに入っており、まずは発表の早い米銀の決算がに注目が集まっている。

本日発表された大手行の決算は以下の通り。

JPモルガン(EPS2.57 ドル、予想2.36 ドル)
債券を中心にしたトレーディングが好調。4Qの債券・通貨・商品部門は34.5 億ドルと予想10億ドルを大きく上回った。純金利収入は142 億ドル、通年では572 億ドルとほぼ予想通り。

Citi (EPS1.90 ドル、予想 1.84 ドル)
Citiもトレーディングが好調。4Qの債券・通貨・商品部門は 29億ドルと予想23.7億ドルを上回った。

Wファーゴ(EPS0.93 ドル、予想1.14 ドル)
4Qに訴訟費用として15億ドルを計上したことが主な要因。しかし、純金利収入も112億ドルと予想 199億ドルを大きく下回った他、コンシューマー部門など、JPモルガンが好調だった分野でもWファーゴは苦戦しており訴訟費用といった一時的な問題だ
けとは言えない内容。

今晩の米中署名

今後の材料だが、明日は東海岸1 1 :30 (東京は本日の深夜1 :30)からワシントンで米中フェーズ1ディールの署名式が行われる予定。
ベースシナリオは農作物購入や市場開放、為替条項などに関する署名式に留まるというものだが、リスクがあるとすればアップサイドで、 トランプ訪中や戦略経済対話再開(フェーズ2とは異なる)を発表することか。

一方、来週から中国は旧正月に入り、この時期は多くの中国人が海外旅行に行き、外貨を使うことを考えるとドル人民元などには利食いのフローが出てくると思われる。(海外旅行者のクレジット決済で人民元売り外貨買いのフローが出るため)

ベースシナリオの内容となったときはSell the fact になる可能性が高いと考えており、現状のドルショート人民元ロングと人民元と相関の高い米金利ショートはここから落としていく方針。

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