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転職して1年、転職の面接受けてみた。

2022年9月に退職し、11月に就職。
あれから約1年経って、私は現在の職に就きながらゆるく転職活動してみたりしました。

数字と裁量権

転職する時、やりたい仕事があったわけではないので、自己分析をしながら考えたのが3つ。自分がやりたくないこと、やれること、やりたいことは何か。その中で、やれること+やりたいことが交わる職種を選んで転職した。

しかし、やれること+やりたいことが、何もできないと思う機会が増えた。
裁量権の問題でもあるし、もしかしたら社歴の問題もあるかもしれない。自らの責任のもとに判断が出来ればいいが、それは叶わず、常に判断を仰がなければいけない。最終責任者ではないことは気楽ではあるが、判断をする上司は病気がちで相談しても回答は来ないし、依頼したことも地球の裏側にいるのかと思うほど時差がある。大企業のもどかしさもあるのだろうか。
指示を待ちたくないが、判断を出来るほど情報がないため、結局待ちになってしまう悪循環が、窮屈さを感じてしまっていた。

そして、数字に携わらないモチベーションの維持が難しい。思えば、そういった不満やモヤモヤする気持ちがあっても、毎月目指すべき目標があってとにかくそれを達成する、という作業でストレス発散していたのかもしれないな、と気付く。それもいいのか悪いのか。

出世欲よりも健康

結局、上司の体調不良をカバーしたり、人材の配置にも恵まれず仕事量が激増、現場は悲鳴を上げているもその声はどこにも届かず。クライアントにも同情され、、、チームメンバーにまで同上されながら、今までになく体調を崩して働く一年を過ごしてみてこの環境継続する意味はあるのか?と考えた。
実際、収入は増えているので残業代で稼ぎたい人には恵まれた職場ではあると思う。しかし疲弊してまでこの仕事にしがみつきたい欲もない。
そんな私を支えながら働いてくれる人がいることに迷いもあったが、自分が倒れてしまっては意味がないので、消極的ながら環境を変えることも視野に入れ考えるだけではなく、行動に移し始めた。

転職サイトへの登録と情報更新

転職して一年経ったので、転職サイトへ記載した情報を更新した。以前ほどの本格的な自己分析などをせず、単純に自分のキャリアを書き換えた程度。実際、一年前にがっつり自己分析した時と大きな変化はないと思っているので、情報を書き換えただけである。

自分が何を成し遂げたのか

日々の仕事に追われ、なんとなく不満が溜まり一年が過ぎた。ある程度分かっていることだったけど、職務経歴書に追加できる「成果」がない。
小さなことでは変化を作っている自覚はある。
それは、現場のスキルを積み上げてきただけであり、かつ自分の経験を活かして過ごしているだけで、仕事としての成果というのは難しい。何かしらの結果を出すのが先ではないか。

転職時のやりたいことのギャップ

一方で、志望動機を見るにつけ自分の今の配属先とのギャップも思い知った。役割、やりたいこととして掲げていたこととのギャップが尋常じゃない。それは、会社についてでもあり、業務についてでもある。しかし、これは同じ業界への転職をしても、現時点で感じている窮屈感は変わらないのではないかと感じた。
では、私が本来「やりたかったこと」は何なのか。前職に戻りたいという気持ちはない。ただ、現在の仕事でやりたかったことに取り組めていないということへの気付きは、今の仕事においてもっと自分のやりたかったことへリンクさせて動かすことはできないのか、という新しいアイディアを生み出した。

スカウト面談を受ける

情報を更新すると、今の経歴が加わったことで、同業種や未経験職種からのスカウト面談の依頼が届いた。
転職は「タイミング」と考えているので、興味がある面談を2件受けた。
同じ業界への転職は、キャリアアップにつながるが、同じ壁にぶち当たる可能性がある。昇進を希望していない、にしても現在の会社の中でのキャリアチェンジが出来るのではないか、とも考える。何より今何も結果が出せていない中で同業種への転職は、ただ環境への違いだけではないかという気持ちもあった。
他業種未経験のスカウト面談は魅力的だった。面談を受けて思う。人と関わることに疲れてしまって、営業や接客を避けていたけど、本来こうして人と向き合ってする仕事が好きだったのだ、と。
クリエイティブなことが好きなわけではないが、ビジネスを作る話は好きだ。裁量権をもって、新しい取り組みを画策していく楽しさ、数字目標を持つことの厳しさとモチベーション、目に見える成果を出すことへのやりがい、、、そういった環境に長く身を置いていたが故の「社会人経験」がそう思わせているのか、ないものねだりなのか、と思うことはあった。
そして何より、採用面接を経て辞めるタイミングとして、あまり良い時期ではなかったが、それも含めて「縁」だと割り切り、スカウト面談を経て、採用面接を希望した。

面接と結果

スカウト面談からの応募で、かつ前向きな発言を多々頂いていたので、一次面接は無事に通過した。懸念点はお互いに「入社時期」。
正直な話、こんなにすぐに転職活動をリアルにするつもりはなかった。繁忙期を経て、閑散期になったら少し転職を考えようかなぐらいのテンションのところに降って湧いた「ご縁」。
順調に進んだが、最終的にはご縁がなかった。でも、正直あまりショックは受けていない。迷っていたことも事実であり、当初興味を持った職種よりも営業としての採用希望感を強く感じたミスマッチもある。
営業で採用されてもいいかな~と思ったが、それはきっと先方は望まない回答であることが事実であろう。ただとても良い会社だったので、採用されたら入社したいと思っていた。

ただ、今まで苦しい中力になってくれているチームメンバー、環境を改善してくれようとする同僚、何も成し遂げられていないと感じる実績。
最終面接で採用が見えてきたとき、「本当に今辞めるタイミングなのか」という迷いが生じたことで、そこは『ミスマッチ』が正しい結果だったのだと思う。

転職活動をして思うこと

今回、「縁があったら入社しよう」と思ったことで、勝手に自分の仕事に期限付き目標を作って取り組んだ。どうしても日々の業務に忙殺され、気づいたら同じ毎日を繰り返してしまうけど、なるべく迷惑をかけずに辞めたい!という気持ちが仕事への能動的な取り組みに繋がったのは、皮肉なものだ。

そして、クライアントとの定期ミーティングで感謝の言葉を頂いた。正直、私だけのせいではないが、だいぶ企業として迷惑をかけているにも関わらず、私の働きぶりを言葉にして頂き、それは履歴書や職務経歴書に書ける実績にはならないけれど、一年を通して私が向き合ってきた業務が、何かしらの役に立っていたと言葉にされたことは、何よりも嬉しかった。
そして、この言葉は退職を決めていたとしたら、聞けなかったと思う。

かといって!この疲弊する環境が改善されたわけではなく。
やはり環境の変化は求めたいことも事実。そして、今回新たにスカウト面談や面接を受けることによって、自分の「やりたいこと」の発見もあった。

人生100年時代と言われているが、実際楽しく働ける期間は決して長くはないと感じる。出世がしたいわけではない、けど、やりたくないことを続けることにメリットも感じない。自分が何をしたいか、そのために何をすべきか、ということを改めて考えた良い機会だったのだ。





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