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転職活動記録 第五回 改めて向き合う期

10年ぶりの転職活動を備忘録として残しています。いわゆるHow Toサイトではありません。だらだら書き連ねているので、転職を考える誰かへのヒント、ちょっとした暇つぶしになれば幸いです。

今までにしたこと
1)退職届を出して退職日決定(3か月後)
2)転職サイトに登録
3)転職エージェントのキャリアアドバイザーと面談
4)応募スタート(1か月目)⇒書類選考が通らない

一か月目の転職活動と振り返り

さて、勤務しながらでの転職活動一か月目。成果としては、履歴書や職務経歴書を作り上げ、キャリアアドバイザーと面談をし、応募を開始した。書類応募はほとんど通過せず、成果としてはゼロに近いが、転職活動へのマインド形成としては二か月目に向けてよい助走になったと思う。負け惜しみでははなく。

10年ぶりの面接

一か月目に、1件だけ面接を受けた。あるキャリアアドバイザーの推薦を受け応募し、とんとん拍子で書類通過した会社だ。希望年収は下がるが、職種は魅力的だった。まずは受けてみても良いか、決まっちゃったら残りの有給どうやって過ごそう~など楽観的に考えながら応募した。
結論から言うと、面接官から受ける印象が自分には合わず、直属の上司になる方と聞いていたので、結果を知る前に辞退をさせていただいた。ちなみに、この後このキャリアアドバイザーとは疎遠になる。ただこのキャリアアドバイザーは、ヘッドハンターだから継続的な付き合いがないもの妥当なのかもしれない。

面接の感想

感覚的に言うと、新卒の際の就活のような面接だった。卒論テーマの理由を聞かれたり、新卒時の転職軸を聞かれたり。そして年齢を連呼され、なぜ今のキャリアを捨ててこのタイミングで転職をするのか、転職しない方が良いのではないか等も言われた。ゆくゆくの業務で必要な切り替えしの力、みたいなものを見られていたのかもしれないが、正直私には分不相応な仕事だったようにも思う。あくまで印象ではあるが、面接官が部下として求められているのは私よりももっとハイキャリアな人じゃないかなと思い、業務がやってみたくても入社して働きたい気持ちは帰り道の時点で失くなっていた。

その一方で、この面接直後は、あぁ40代の転職はこのようなものなのか、と少しどんよりした気持ちが芽生えた。転職がこんなにポピュラーになった世の中でも、繰り返しこんな面接になるのか、と。しかし元の会社へ戻る道はない。今までのんびり構えていた転職活動に、真剣に向き合うきっかけをもらったとも言える。今回の面接は誰が悪いわけではない、「自分ではなかった」それだけだ、まだ1社目だし!と思いなおすと、どんよりした気持ちは消えた。

記憶力との闘い

面接準備を始めて気づいたこと。面接での想定質問はエージェントからフォローしてもらえるものの、この作成した内容が全く覚えられない!自分のこと、自分のキャリアなのに!!!
私は転職を5回していて、かつ職種がバラバラなため、自己PRが必然的に長くなる。簡潔に、論理的に話す方がよしとされる面接で、ダラダラ話すのは禁物だ。ただの経歴の羅列にならず、PRを含みながら話せる自己紹介文、作成にも一苦労なうえに、それを記憶する必要がある。そして、面接は自己PRだけではなく、志望動機、自分の強み・弱み、頑張ったこと、苦手なこと、常に自分を売り込まなければならない。

思い出すことにも苦戦したのに、さらに覚えることに苦労するとは。最初に入社した会社は20年前。自分が何を成し遂げ、それは今のキャリアにどう繋がっているのか…どの会社にも仕事にも思い入れがあるし、「思い出」はある。でも、それを私の「キャリア」としてどう組み立てるか、というのが難しい。普通の会社員の私が過去のキャリアで成し遂げたこと…どんな些細なことでもいいからと言われるが、あくまでキャリアに基づく些細な事である必要がある。そして、自分のキャリアを知っているのは、自分だけ。とにかく記憶との闘い。思い出すこと、覚えること。これが一番大変だった。

二か月目に向けて立てた方針

二か月目は、いよいよ有休消化に入る。焦るつもりはないが、出来れば早めに仕事は決めたい。方針というほど大事ではないが、一旦転職活動をスタートしてみて自分の気付いたこと、不安をつぶすことに決めた。

徹底した自己分析

既に職務経歴書を書き上げているので、自己分析をしていないわけではなかった。いわゆるキャリア診断もいくつも受けた。ただ、一社目の面接で受けた「なぜ今あえて転職なのか」が納得のいく答えが出せなかったことが自分でも引っかかった。
転職をしたい、という気持ちは揺るがない。面接を受けてみて「思っていたのと違う」と感じた後でもそれは変わらない。では、なぜそこまで自分が転職=環境を変えることを望むのか、現状の何が自分を転職に突き動かすのか、それを掘り下げて考えることで、私が転職に求めること、次の目指す仕事が見えてくる。何が満たされれば、働きたいと思うのか、今までは何が満たされ、何が満たされなかったのか、等。

もしかしたら、ここはキャリアアドバイザーとともに考える人もいるのかもしれないけど、自分のことは自分が一番知っているというのが持論で、記憶力が低下している(と感じる)今、自分の言葉で考える方が記憶に残りやすいと思った。

自己分析の方法は、色々なサイトにもあるけど、私の方法はいたってシンプル。手帳(就活ノートでもいい)に「なぜ転職したいのか」と書き、そこにとにかくなぜ(Why?)を重ねて書き出していく。そしてそう思ったのはいつか、転職すると決めた前の気持か、後の気持か、とにかく考える。「毎日愚痴を言う自分が嫌だ」とも書いた。仕事をすれば愚痴なんて当たり前だ。社会人になって仕事の愚痴を言わない日なんてないに等しい。ではなぜ愚痴をいう自分を「嫌だ」と思うようになったのか、を考えた。そこから見えてくるものが必ずある。それが私の仕事の対価として求めるものだと気付ける。これは応募する職種を絞る指針に繋がった。

ちなみに、突き詰めた自己分析を行うことで、もしかしたら「転職したいと思っていないのかもしれない」と結論にたどり着く場合もあると思う。だからこそ、転職を考えた時、事前の自己分析やサイトへの登録をお勧めしたい。

私の場合、記録こそしていないものの、退職届を出す前に何度も何度も退職したいかどうかを自問自答していた。勤務地が変わったら、部署が変わったら、上司が変わったら、部下が変わったら、給料が上がったら、休みが増えたら、今の仕事を続けたいと思うかどうかを何度も考え、ベストの状態が揃ったとしても、続けたい気持ちがない、と自分の中で結論が出た時、退職を決意した。理由までの掘り下げをしていなかったので、それをのちに行っていることになるのだが、その時しっかり掘り下げて分析をすれば、自ずと進むべき道は見えてくると思う。

次回は、個人的に苦労した、キャリアの棚卸しについて。

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