『POWERS OF TWO 二人で一人の天才』ジョシュア・ウルフ・シェンク

【目次】

第1部 邂逅
第2部 融合
第3部 弁証
第4部 距離
第5部 絶頂
第6部 中断

グーグルもアップルもソニーも、なぜ2人で起業?
あらゆるイノベーションは、2人組から生まれる?
ビジネス、音楽、サイエンス、文学、スポーツ、ファッション…
クリエイティブ・ペアに学ぶ、創造性のシンプルな本質。

本書に登場するクリエイティブ・ペア

・アップル共同創業者: スティーブ・ジョブズ&スティーブ・ウォズニアック

・20世紀最高の作曲デュオ: ジョン・レノン&ポール・マッカートニー

・最も成功した投資パートナー: ウォーレン・バフェット&チャーリー・マンガー

・行動経済学の共同創始者: ダニエル・カーネマン&エイモス・トベルスキー

・DNA二重らせん構造の共同発見者: ジェームズ・ワトソン&フランシス・クリック

・『サウスパーク』共同制作者: トレイ・パーカー&マット
・ストーン
・スポーツ史上最強の双子: ボブ・ブライアン&マイク・ブライアン

・累計3億部のベストセラー作家コンビ: C・S・ルイス&J・R・R・トールキン
(Amazon.co.jp 商品説明より)

【気になった箇所】

“数多くのクリエイティブ・ペアの比較から、彼らの関係が6つのステージを経て進化することが見えてきた。
(1) 邂逅  ペアを組むことになる相手との最初の出会い。2人のあいだに火花が走り化学反応が生まれる。意外な共通点や違いが明らかになる。
(2) 融合  互いに関心を持ち刺激し合う関係を超えて、本物のペアになっていく。それぞれの自我の一部を手放し、心理学で言う「アイデンティティの結合」が起きる。
(3) 弁証  創造の作業のなかで2人の役割が発展する。最適な位置関係が決まり、創造的プロセスの目指す方向が定まる。
(4) 距離  関係を長続きさせるためには、2人の距離をさらに縮めなければならない。一方で、自分たちにとって最適な距離感を見定め、パートナーシップが刺激の源でありつづけられるように、それぞれが独自のアイデアや経験を育む空間を十分に確保する。
(5) 絶頂  創造は絶頂期に入り、2人が競争と協働を繰り返して無限の力を発揮する。その一方で、ペアの力学と対立の可能性が浮き彫りになる。
(6) 中断  2人を突き動かしてきた同じ情熱が2人を分かち、幕切れを迎える。ただし、2人のあいだの火花は消えてはいない。たいていは周囲の状況に決定的な変化が起こり、バランスが失われるだけだ。物理的にも精神的にも2人は結びついたままで、クリエイティブ・ペアは永遠に終わらない。“

【感想】

本書では、2人1組で成功を成し遂げた事例が多く紹介されています。また、著者が考える6つのステージの順に書かれており、各ステージにおいて、2人1組の事例が紹介されていきます。後半はジョン・レノンとポール・マッカートニーの話が多かったです。
多くの事例を知りたいという方にはオススメの本です。

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