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パワーポイント/230701
なぜかデザイナーと言うと「私/俺はパワポできる!」と言われることが多い。
しかしなぜデザインの話でパワポが出てくるのか皆目検討がつかなかった。
そもそもパワポをよく知らなかったのだ。
今日はそんなパソコンソフトの話。
.pptxなんつぅ拡張子を初めて見た。
転職してパソコンを眺めていると見知らぬ拡張子とアイコンに出会った。
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「ほう、これが噂の…。
まぁでも私にゃかんけーない」
しかし私はデザイナーだけではない。
何でも屋だ。
何でも屋は一つ一つのプロフェッショナルじゃなくてもなんでも少し使えたり概要を理解していないといけない。
「まぁそれでもかんけーないね」
タカを括っていた。
年下先輩の怖い一言
「これ、パワポですよね?
これ使うことってありますか?」
「ない」を期待して聞いたけれど「意外にあるんですよ笑」と言われた。
パワポがわからないのに。
なんならExcelも入力しかできない。
いつだって普通ができないのが悔しい。
「実はイラレ(Illustrator)に似てはいるんですよ。
だけど自由度がかなり低いのと、けっこうクセがあります」
画面を見せてもらうと「ははー」となった。
「Microsoftっぽい画面ですねぇ…」
「そうなんですよ、けっこう使いづらいです」
ついに来た「その日」
「保留さん、このパワポの資料にページ足してこのデータをまとめて載せといてくれないですか?」
その日、隣にいた上司に言われた。
Excelがカスなことは伝えてあったけれど、パワポもできないと来たらいよいよただのシンプルなカスである。
「…パワポ…使ったことないんですよねぇ…笑」
「え笑」
「イラレでやっちゃうんですね、いつも…笑
すみません…」
正直な保留。
困ったなぁみたいな顔をして笑っている上司にこう伝える。
「でも多分できます。
お待ちください」
ただの失望はさせない
できるだろうから「できない」と言ったのだ。
できないことをできるフリはしない。
しかし時間は無い。
無いというか時間をかけたくない。
効率マンの私はiMacでYouTubeのパワポチュートリアル動画を流してイヤホンで聴きながらノートパソコンでパワポに挑んだ。
確かにクセが強い。
イラレに慣れているとかなり使いづらいのはわかる。
わかるけど少し触ったらやっぱりなんとなくわかったのでそのままテイストを損なわずに他のページから似たようなデザインをコピペしたりして作った。
表も見よう見まね、全部なんとなくで作った。
イラレができるのは便利だなと思った。
やっとわかった「パワポできるよ!」の意味
仲間意識だった…のか?
プレゼン用ソフトなんだと思うんだけど、確かに似た傾向ではあると思う。
だけど全く違うと思う。
パワポは「置く」ソフトで、イラレは「作って配置する」ソフトなのでやはりパワポの自由度は低い。
表を作るにしてもイラレの方が自由度は高い。
でもパワポができたら充分な気がした。
自由であることは大変だし。
Wordは話にならないし(文字詰めで泣きたくなる)Excelは…使えないのでわからないけどどちらもPNGが使えないはずなので話にならない気がする。
PNGは透過処理されているのでJPGのようにオブジェクトの周りが真っ白になったりしないのでデザインには不可欠な拡張子だ。
パワポもPNGは使えないと思うけど、ちょっと彩ってプレゼンしやすいビジュアルを作るには充分なソフトで便利だなぁと思った。
それと、そもそもの概念が違うのでやはり相容れない気もした。
Adobeにある「レイヤー」という概念が画期的すぎるのだ。
レイヤー/層は下から重ねてオブジェクトを置けるので文字の上にPNGの画像を重ねたり、その順序を簡単に変えられたり、グループにして一体化することもできる。
パワポとイラレはシンプルに用途が違うけど、結婚式のスライドショー?とかにも使うらしく、アニメーションも入れられるらしいので便利だろう。
あと普段WordやExcelなどのMicrosoftに慣れている人からするとパワポは親しみやすいとも思う。
AdobeはAdobeでクセがある。
隠れた才能を持つパワポ
「Excelのデータをパワポに流し込むこともできるんだよ」
少し前に別れた、…別れたのか?な元?元なのか?な恋人が言っていて「えーそんなことできるのー!?」と驚いた。
やっぱり同じ会社のソフトは互換性が高いのでやりやすい。
Microsoftの画面が似通っていて概念が同じであるのと同じで、Adobeも似ている。
ただAdobeはそれでもソフトによって使い方が変わるけれど。
廉価なデザインソフトもあるんだけど、結局Adobeが圧倒的シェア一位なのはその互換性もあると思う。
あとやはりAdobeに慣れていると他のデザインソフトが使いづらい。
CANVAも使うことがあるみたいなので震えている。
使う必要なくない?とは思うけども。
ちなみに元?恋人は(歯切れ悪い言い方)はイラレもできたのでやっぱりかっこいい。
全く関係ない仕事の人がAdobeできるのって単純にすごい。
時々虚しくなるAdobeユーザー
それにしても20年前に「これだ!」と思って勉強した映像や映像ソフトpremiere proが「ふつーにYouTuberとかが使うソフト」になったということは喜ばしいながらも少し虚しい。
ふつーに無料の画像編集アプリとか、誰でも簡単にできるようになっているし、単純に我らの仕事がなくなるというか。
良い世界になったとは思いつつも、時々「あの1000万(学費)は…」と思わなくもないからだ。
だけど結局仕事でもバリバリデザインしてバリバリ編集できているので、今、帳尻が取れ始めたところだ。
卒業して15年経った、今、ね。
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