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長い長い円を回って、結局また元の場所/230522


転職活動経過。
呑気な無職も楽じゃない…。
焦りがね…。

というわけで転職。
本格的に転職サイト、派遣サイトに登録して応募し始めたのが2.3週間くらい前。

その道のプロからは

「300社は受けるつもりで」と言われ「は?なに言ってんの?」と思っていた。
そして今、ちょうど300社くらいになって、やっと3つの話が進み始めた。

300、ほんとじゃん…。

そしてもう1人のその道のプロには、あろうことか職務経歴書を丸ごと修正してもらい、言ってみれば割と盤石な体制ではあった。

突然、話が進み始めたのは先週末。

電話がかかってきたので話していると、「あれ?もうその話が進んでるの?え?働けるってこと?」という疑問だらけになり、条件、時給などの話をしっかりとされた。

しかももうどこに応募してるかも覚えてないので「へーそんな会社受けてたんだー」とメモを取りながら考えていた。
そして恥ずかしながらも「初めてなのでどう進むのかがわからなくて…」と伝えるととても優しく説明してくれた。
きっとそんな奴しかいないんだ…すまん。

1、派遣会社サイトから応募

2、社内選考通過

3、派遣先会社内選考通過

4、顔合わせ

5、決定

の流れらしい。
私は現在、2の社内選考通過が3つあるらしく、しかも全て派遣会社が違うので慌ただしく連絡が来ている。
デザイナー希望なのでポートフォリオのやりとりやその内容、また権利関係の話を聞かされて色々している最中。

メールの宛先欄には複数の名前が入るようになり、営業さんからも電話がかかってくるようになった。
皆さんすごく優しくて、私の頓珍漢な質問にも笑って答えてくれる。

そういう、他者との関わりが増えて外の世界に繋がる感覚は、物事が大きく変化している証なのだと思う。
まるで卵の殻を内側からつついていて、少しだけヒビが入って光を感じて「外」を感じるような気分。

その時に初めて自分がいた世界が全ての世界ではなかったと思える。
閉塞感から解放されて、孤独が和らいで、とても安心する。

物事が動き出す時はいつも突然で、それまでいくら心の準備をしていても圧倒されてしまう。
大体情熱が続かないのですぐ冷めてしまうから忘れていて、余計にびっくりしてしまうのだ。

全てが新鮮で面白い。

私の条件もシビアなので半ば諦めていたところで、通ってもないのに「はーよかった…」と妙に一息ついている。
3つあれば一つはどうにかなるんじゃ…という、甘え。

ありがたいことに3つとも名の通る会社で、時給も今までの約、倍。
さらにその中の一つは本気で誰でも知っている会社で、そもそも今回の転職活動のきっかけはその会社だった。

2月頃に転職を決めたきっかけはその会社の障害者雇用を受けようと思ったことだったのだ。
「一生に一度くらい記念にここを受けたい!」から始まったこの転職活動で、本気で箸にも棒にも引っかからず、当初の目的なんぞ忘れていた。
もうどこでもいいから自分の条件内でデザイナーができたらいいやと思っていたのだ。

そして、突然戻ってきた。
社名を聞いた時に「ドキン!」という、何にも替えられない高鳴りを感じた。
恋愛なんか、目じゃない高鳴り。

長い長い円を回って、結局また元の場所に戻ってきたのだ。

きっかけをくれた最初の第一希望の会社に、回り回って、立場を変えて、戻ってきてしまった。

「そういうわけだから、この際どうしてもあそこで働きたい!」

と鼻息荒く言う私を恋人は応援してくれている。
ここまで来たら、そこで働いてみたい。
手に入れてみたい。
そういう感情は大学入学に対する情熱以来、無かった気がする。

いつもなんでも、誰でもなんでもどうでもいいと思って生きている。
大体同じだし、私は正当化が上手いのでそれをギフトだと思えるから。
妙にポジティブ。

だけど「これだけは手に入れたい!」というものが久しぶりにできた。
具体的な何かが欲しいという気持ちは珍しくて、それがとても嬉しい。
私は「これだけは欲しい!と思うものが欲しい」んだとわかった。

これで結局、3つともダメでも少し自信が出てきた。
焦っても不安でも、流れる時間は同じなのだから、この際「これがいい!」にはなれなくても「これだといいなー」くらいのところには勤めたい。

転職活動はまだまだ続く。

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