英英辞書の使い方。How to use an English Dictionary.

Dictionaries and encyclopedias are for reading. 辞書や図鑑は読み物である」という記事を書いたので、本日は英英辞書の使い方や見るポイントをいくつか提案したい。

使い方の提案としては、調べるだけでなく、ランダムに辞書を開いて指さした単語を覚えるという勉強方法である。
適当な単語を見るので、そんな言葉あるんだ、という発見ができる。
これは日本語の辞書でも応用でき、読解力アップや語彙を増やすのに適している。

英英辞書の見るポイントの一つ目は、英語でのニュアンスを知るために使える。
試験を受ける予定の方で、〇〇ってこういう意味じゃないの?と疑問に思った方は、その単語をぜひ調べていただきたい。
日本語では同じ単語を使っても、英語では使い分けている場合がある。

例えば「覚える」という言葉。
「私は彼を覚えている」
「私は単語をいくつか覚えた」
「私は英語を高校で覚えた」

日本語では覚えただが、英語にすると、
「私は彼を覚えている」 I remember him.
「私は単語をいくつか覚えた」    I memorized few words. / I memorized some words. / I memorized couple of words.
「私は英語を高校で覚えた」    I learned English in high school. 

remember や memorize や learn など状況によっては使う英単語が違う。
Merriam Webster のオンライン辞書によると、
remember は一つ目の意味に "to bring to mind or think of again" 「頭に思い浮かべる、またはもう一度考えること」
memorize は " to commit to memory" 「記憶に入れる」
learn は  一つ目の意味に "to gain knowledge or understanding of or skill in by study, instruction, or experience" 「理解や能力を勉強や指示、体験から得ること」と書いてある。
つまり、remember は 一度記憶したこと、memorize は 暗記、learn は 習得という違いだ。

その単語をどういうときに使うのか書いてあるのが、英英辞書の利点である。

二つ目のポイントは、意味の並ぶ順番に注目してほしい。
必ずとは言えないが、いくつか意味が書いてある場合、1、2、3と番号が振ってあり、1が一番使用頻度の高い意味の順に載っている。
2や3を使わないという意味ではないが、5や6くらいまであったりしたら、6よりも1と訳すほうが多いという意味である。

三つ目のポイントは、二つ目と似ているが、英英辞書の例文へ目を向けることだ。
使用例を見ることにより、どういう状況でそれを使えるのかがわかる。
誤解を恐れずにいえば、ざっくりとした感覚で、難しい例文の時は日常的に使うよりもビジネスやニュースで見るような単語だったりする。
もしくは、見かけないくらい古い表現もあったりする。(だから「Dictionaries and encyclopedias are for reading. 」という記事で不要な単語を省いた子供向けの辞書をすすめたのである)

以上の三つのポイントを使って、ぜひ英英辞書を活用していただきたい。


It's just a suggestion, and not a must, so let me know how you use your English dictionary if you use it.

ただの提案の一つで、必ずというわけではないので、ぜひお使いの皆さんの英英辞書の使い方を教えてください。

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