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ここには居ない人たちと空港でダンスを。(BIC project レポート)

BIC project in 羽田空港国際線ターミナル(2020年12月30日)


空港が好きだ。
特に羽田空港の国際線ターミナルはなんとも好きだ。

BICが8月末の渋谷の次に‶街BIC”に選んだのは羽田空港の国際線ターミナルだった。

このとき2020年11月。
4名による下見と、7名による日本在住フルメンバーでの計2回、空港でダンスをした。

01.Departure


様々な国の様々な人たちがこのターミナルを訪れ賑わう。
特にオリンピックイヤーの2020年は、東京にとって、日本にとって、そしてこの空港にとって、特別な年になるはずだった。


02.Checkin

居るべき人がない、巨大な空間。
それは文字通りの不在感でもあるが、空港とこの年のもつ意味を考えると、とてつもない虚無感が伴う。

03.ObservationDeck


肌感覚としては11月はコロナに警戒しつつも、年末に向けみんな少しずつコロナを意識しないよう、すこし警戒の範囲を超えた行動を起こし始めたときだ。

それでも空港は警戒の中にも、外にもどこにも属さない中立的な空間だった。

渋谷のスクランブル交差点のように行き交う人たちの中で踊るのもBICだが、居るべきだった人たちの中で踊るのもBICである。


04.Shopping(on 360° Camera)

このような状況でなければこの通りも多くの人たちで溢れかえっていたに違いない。

05.PLAY!(on 360° Camera)

わたしたちは、その人たちの分までダンスをする。

楽しく。

06.encore



07.Preview(on 360° Camera)

(文・熊谷知彦)

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