◆不確かな約束◆しめじ編 第11章 三つ折りのメモ
カフェ Promised Place へ向かう間、私は何度もバックの中に手を入れては、シュシュがある事を確認した。白地の部分が黄ばんでいるし、そもそも水玉のシュシュなんて子供っぽいから、ずっと着けているのは恥ずかしい。店に入り、席に座ってからすればいいと思った。今は。背中まで伸びた髪を茶色いゴムでひとつに束ねている。
シュシュを握りしめながら〈シュウが来てくれますように〉と祈っていた。ここにきて会いたいという気持ちが更に強くなっていた。
店があるはずのビルの前にたどり着い