偽キリストを見分けることを学んでこそ、主を迎えることができる

   【編集者メモ】聖書には終わりの日には偽キリストが現れるという預言があります。では、主の再来を迎えつつ、偽キリストに警戒するにはどうすればよいでしょうか。用心して物事を避けるべきでしょうか。それとも神の声に注意深く耳を傾けるべきでしょうか。真偽を見分けるのが難しい時代に、主が来ると知らせる説教を聞いたときは、賢い乙女になり積極的に追求して調べるべきです。それが主の再来の迎え方です。

      寄稿家:同心(マレーシア)

  今までに偽札を受け取ったことはありますか。多くの人が「ある」と答えるでしょう。私たちは偽札がはびこる時代に直面しているわけですが、偽札を受け取るのが怖いからといってお金を拒みますか。もちろん、拒まないでしょう。本物のお札と偽札とを見分けることができれば、むやみに警戒しなくてよいからです。では、主の再来を深く切望しているクリスチャンはどうでしょうか。偽キリストの出現問題をどのように扱うべきでしょうか。用心して物事を避けるべきでしょうか。それとも神の声に注意深く耳を傾けるべきでしょうか。このことは私たちが主を迎え入れられるか否かに関わっています。私はかつて偽キリストにだまされるのを警戒し、あやうく主を迎え入れる機会を逃すところでした。

    2017年12月のある日、叔母が教えに光があるからと言って、オンライン集会に誘ってくれました。叔母はその集会で、それまで聖書の中には答えが見つからなかった真理を幾つか理解し、神様の働きについてもある程度分かるようになったのでした。叔母はまた、私の従姉妹もこのオンライン集会に二年前から参加していると言いました。オンライン集会について聞き、興味がわいたので、私は迷わず誘いを受けました。初めて参加したときは時間がなく、簡単な会話だけで私は退出しました。後で叔母はこの教会は違うといつも繰り返し、嬉しそうに言いました。

    「主が戻って来られたのよ」

    「主が戻って来られたって?」

   この突然の知らせに私は驚いて目を見張り、叔母に尋ねました。

   「本当に?主はどこにいらっしゃるの?教えて」

   でも叔母は参加し始めてまだ二か月だったので、はっきりと説明できませんでした。姉妹の一人に聞くのに、次の集会を待たなくてはなりませんでした。

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     偽キリストを見分けることを学んでこそ、主を迎えることができる

    その次のオンライン集会で、姉妹は主の再来に関係する預言をいくつか結びつけ、主イエスが既に再来しておられ、人類を裁き清めるため言葉を表す働きをするために受肉して来られていることを私に証ししてくれました。姉妹はさらに、神様の経営計画の目的、神様はいかにして人を救ってくださるのか、サタンはいかにして人類を堕落させたのか、人類はどうすれば罪を逃れて救いを得られるのか、人類の終着点といった真理の側面について私に話してくれました。神様の御言葉には権威と力があり、そのすべては真理であり神様の御声なのだと思いました。私の心はこの説教には聖霊の働きがあることを立証していました。なぜなら、これほど光を照らす説教ができる教派はないからです。それ以来、集会があるたびに仕事を終わらせるとまっすぐ叔母の家に行って姉妹の説教を聞きました。

    ある日の集会で、姉妹が讃美歌のビデオ「神は始まりであり、終わりである」を見せてくれました。ビデオの中の風景は荘厳で、出演している兄弟姉妹は生き生きとした声で歌っていました。歌詞も神様が所有するものと神様そのものを見事に解釈していました。私にとってそれは全く新しい体験でしたが、その画像はまるでどこかで見たことがあるかのように妙に懐かしく感じるのでした。それから姉妹は神様の名前について説教してくれました。神様は全能神という名を使って、終わりの日の人類の裁きと清めの働きをなさると言うのです。全能神の名前を聞いたとき、親しみの感覚はさらに強まりました。集会後、帰宅してWhatsAppを開きメッセージをチェックすると、所属教会の陳姉妹から「東方閃電の説教を聞いてはいけない」という注意書きと共に全能神教会のビデオが送られてきていました。私は「陳姉妹は何年も主を信じ、とても敬虔な信者に見えるのに、なぜ全能神教会の説教を聞かせたくないのだろう」と考えました。戸惑った私は、他に姉妹が送ってきたものを見てみました。それはすべて全能神教会を非難し、中傷する否定的なプロパガンダで、「5月28日の山東省招遠市の事件」の情報もありました。それを読んだ後、少し不安になりました。聖書に終わりの日には偽キリストが現れると書いてあったのを思い出し、私にはそれを見分けられないだろうからです。陳姉妹は長く主を信じていましたから、理由もなくこのようなものを送ってくるはずがありません。叔母はまだ主を信じて短い上、全能神教会と関わり始めてまだ二か月です。私は叔母が真理を理解していないために間違ったものを信じているのだと大変心配になりました。その夜、ベッドで横になりながら、何度も寝返りを打ちました。大きな葛藤を覚えたのです。私を導き、見分ける力を与えてください、と主に祈り求めました。

   翌日、5月28日の山東省招遠市の事件のビデオを叔母に送り、懸念を伝えました。

  「主イエスはおっしゃいました。『そのとき、だれかがあなたがたに「見よ、ここにキリストがいる」、また、「あそこにいる」と言っても、それを信じるな。にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、大いなるしるしと奇跡とを行い、できれば、選民をも惑わそうとするであろう。』(マタイによる福音書24:23-24) 終わりの日には偽キリストと偽預言者が大勢現れて人をだますから、引きずり込まれないように気をつけなくては」

    叔母は私の注意に取り合いませんでした。その夜、仕事の後、叔母が私の店に立ち寄って調べ続けるようにと説得してきましたが、私はだまされるのではないかと恐れて断りました。でも叔母はもっと話を聞くべきだと言い張り、電話で私と交わるようにと従姉妹に連絡したのです。従姉妹は言いました。

  「全能神が表された御言葉を読むと、それは力強い真理の施しであると、どんな人もこのような言葉を表すことはできないと感じるの。私たちの心は全能神教会には真理と聖霊の働きがあると立証している。それならば、なぜ調べるのをやめなきゃいけないの?疑念があるなら、追求して調べればいい。でも調べるのを止めるわけにはいかないのよ」

   私は、「従姉妹は全能神を二年前から信じているけれど、何も変なことは起きていない。それなら、私ももっと話を聞いてみよう」と考えました。

      オンライン集会に出ると、姉妹が言いました。

  「神様の働きを調べるときは、中国共産党の嘘と噂をもとに調べるのではなく、第一に全能神の働きが神様の現れと働きであるかどうか、そして全能神が表される御言葉が真理で神様の声であるのかどうかを調べなければなりません。中国共産党が何年も嘘をでっち上げて人々をだましてきたこと、その名は中国でも海外でも嫌悪されていることを、私たちはみんな知っています。中国共産党の本質を見通せる人の数は世界で日々増えていますし、もはや誰も党を信頼していません。中国共産党は無神論の党でもあり、何よりも邪悪で神に抵抗しています。また一党制を敷いていて、大小問わず、あらゆる組織、機関を支配していて、それぞれが中国共産党の専制を守るためにものを言い、活動しなければならないのです。中国共産党の法廷に司法の独立という概念はありません。中国共産党の判事に自主性はなく、中国共産党の指示に従って行動しなければなりません。『5月28日の山東省招遠市の事件』の審議をしたのは中国共産党の法廷です。公平で正当だったなんてことがあり得ますか。『5月28日の山東省招遠市の事件』の裁判のあいだ、容疑者は全員、『全能神教会に関わったことはなく、何のつながりもありません』、『国が厳しく取り締まっているのは趙維山の全能神であって、私たちの「全能神」ではありません』と法廷で明言しました。容疑者の誰一人として全能神教会の会員であるとは認めていません。ではなぜ中国共産党の判事は容疑者たちが教会員であると主張したのでしょうか。中国共産党が宗教的信仰を攻撃するために全能神教会を中傷していることは誰が見ても明らかでしょう」。


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