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待降節の希望

昨日は、多くの教会で、待降節(アドベント)が始まりました。

アドベントはラテン語で「到来」を意味する言葉から来ており、「キリスト(救い主)の到来」を指しています。

つまり、待降節は、イエス・キリストが2千年前に人間の姿で到来されたことを祝うクリスマスの準備期間であり、やがて終末にもう一度到来されることを待ち望む期間でもあります。

キリストの到来やそれにまつわることは、聖書に数多く予告されていますが、その最初のものがこれです。

「お前と女、お前の子孫と女の子孫との間に私は敵意を置く。彼はお前の頭を砕き、お前は彼のかかとを砕く。」(創世記3:15 聖書協会共同訳)

これは、蛇(サタン)がアダムとエバを誘惑して、罪を犯させた時、神が蛇に言われた言葉です。

詳しい説明を省いて簡潔に言えば、「お前」はサタン、「彼=女の子孫」はキリストを指しています。

サタンはキリストの「かかとを砕く」、つまりある程度のダメージを与えますが、キリストはサタンの「頭を砕く」、つまり完全に粉砕するという予告であり、落胆していたアダムとエバにとっては一筋の希望の光でもありました。

2千年前にイエス・キリストは十字架にかかって死にましたが、それは私たちを罪とサタンから解放するためであり、その上、すぐによみがえって死さえも打ち負かされました。

そして、いずれ2度目の到来によって、サタンを完全に打ち破ってくださいます。

これが、待降節の希望です。

美しいものとして神が造られた世界は、サタンの誘惑や人間の罪によって汚されており、悲惨な出来事が毎日たくさん起きています。

この世の状態を見てがっかりすることがあるなら、神が希望にあふれる救済の時を用意しておられることを、どうぞ覚えていてください。

◆ ◆ ◆

「悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。」(黙示録12:9)

「平和の神は、サタンをすみやかにあなたがたの足の下に踏み砕くであろう。」(ローマ16:20)

「イエス・・は、死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分の死によって滅ぼし・・」(ヘブル2:14)

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