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人間関係のヒントになる10の聖句

「人間関係は面倒くさい」と感じることもあるかもしれませんが、良い人間関係は多くの幸せをもたらすものでもあるので、積極的に働きかけるだけの価値があります。

ただ、人はそれぞれ違うし、状況もさまざまなので、人間関係について聖書に書かれたことがすべての状況やすべての人に当てはまるというわけではありません。

特定の言葉に縛られすぎるとかえって苦しくなることもあるので、そんな場合は、あなたの背中を押して解決の糸口を与えるヒントとして捉えるといいでしょう。

黄金律

何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。
(マタイ7:12)

イエス・キリストのこの有名な言葉は黄金律おうごんりつとして知られており、人間関係の基本と言えます。

他の宗教や思想では「人からしてほしくないことは、するな」という表現が多いのですが、イエスは「人からしてほしいことをしなさい」と、より積極的な表現をされています。

「してほしい」ことには「してほしくないことをしない」ことも含まれているし、親切の押し売りにならないよう気をつけるべきなのは、言うまでもありません。

互いへの尊敬

何事も利己的な思いや虚栄からするのではなく、へりくだって、互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさい。
(ピリピ2:3 新改訳2017)

どんな人にも、自分より優れた点が何かあるものです。

互いへの尊敬は、円滑で健全な人間関係の土台ですね。

相手に期待しすぎない

善のみ行って罪を犯さないような人間は この地上にはいない。
(コヘレト7:20 新共同訳)
[「コヘレト」=口語訳では「伝道の書」、新改訳では「伝道者の書」]

すべての点で完璧であり、約束を一つたりとも破ることなく、人を傷つける言動を一切せず、過ちを一度も犯したことのない人など、存在しないことでしょう。

それなのに、どうも私たちは他人に完璧を期待しがちのようです。

いい意味で「期待しすぎない」こと、そして、相手が何か間違ったことをした時には「ゆるす心」が大切です。

自分も完璧ではないと気づく

きょうだいの目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目にある梁に気付かないのか。
(マタイ7:3 聖書協会共同訳)

完璧でないのは自分も同様なので、自分のことを棚に上げて、人の間違いや欠点を批判することに走らないよう、気をつけましょう。

あなたは正しすぎてはならない。自分を知恵のありすぎる者としてはならない。
(伝道者の書7:16 新改訳2017)

自分は絶対に正しく、相手は絶対に間違っていると主張し続けるなら、あるいは独りよがりな正義感を出し過ぎたり、正論を振りかざしたりして、相手を追い詰めてしまうなら、人間関係は破綻します。

ギブアンドテイク?

受けるよりは与える方が、さいわいである。
(使徒20:35)

ギブアンドテイクとは言いますが、もし自分と同じことを相手の人がしてくれるのを期待しているなら、それは貸しを作っているのであって、与えているのではありません。

相手から与え返されることを期待せずに与える時こそ、深い喜びと幸いを自分のものにできます。

それに、与えた相手からではなくても、他の人たちを通して、神が与え返してくださるかもしれません。

人の言葉をいちいち気にしない

人の語ることばをいちいち心に留めてはならない。
(伝道者の書7:21 新改訳2017)

相手に悪気はなくても、ふとあなたを傷つける事を言ってしまうことはあるものです。

内容にもよりますが、小さなことであればいちいち気にせず、それに振り回されないようにした方が、本当の自分を失わないですみます。

人はみな違う

ある人は、この日がかの日よりも大事であると考え、ほかの人はどの日も同じだと考える。各自はそれぞれ心の中で、確信を持っておるべきである。
(ローマ14:5)

人はみな、異なった考え方をしており、誰が間違っていて誰が正しいと一律には言えないことがよくあります。

互いの意見の相違を認め合うのも大切なことです。

みんなが必要

もしからだ全体が目だとすれば、どこで聞くのか。もし、からだ全体が耳だとすれば、どこでかぐのか。
(1コリント12:17)

考え方だけではなく、私たちの役割も一人一人異なっています。

神の目から見て、その役割に優劣はなく、誰もが大切な存在であり、必要とされています。

人は人によって「研がれる」

鉄は鉄によって研がれ、人はその友によって研がれる。
(箴言27:17 新改訳2017)

人間は一人ではなかなか成長できないようです。

誰かと関わり合って、ぶつかりながらも何かを学んで成長していくので、それもまたありがたいことです。

終わりに

人間関係には相手の選択や決断も関わってくるので、なかなかうまく行かないことがあります。

辛い気持ちになった時には、「悩める時のいと近き助け」であり、「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」と言われた方に重荷をゆだねるようにしてください。(詩篇46:1ヘブル13:5詩篇55:22

神があなたに恵みと平安と力をくださいますように。

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