弱く小さいものを神は使われる
自分には大した才能も知恵も地位もなく、ちっぽけで弱い存在だ・・そう思ってがっかりすることはあるでしょうか。
でも、神はむしろ小さく弱いものを使うことを好まれるし、それはイエス・キリストの誕生の際にもそうでした。
赤ちゃん
神の子であり宇宙の王である方が地上に来られるわけですから、通常の考えでは、威厳を持って盛大な現れ方をしそうなものです。
しかしイエスは、普通の人間として、しかもか弱く小さい赤ちゃんとして地上に来られました。
両親
それでもまあ、王家か少なくとも裕福な家庭に生まれて当然でしょう。
ところが、両親は庶民だったし、誕生後の神殿への捧げものが安い鳩だったことから、貧しい家庭であることが分かります。(ルカ2:21-24, レビ12:8)
誕生地
そして、生まれた場所も、大都市エルサレムから離れた田舎にある、ベツレヘムという小さな村でした。(ミカ5:2, マタイ2:4-6)
人口は、周辺の地域を含めても、せいぜい千人ほどと言われています。
寝床
しかも、誕生後にイエスが寝かされたのは、普通の寝床ではなく、家畜の餌を入れる飼葉桶でした。
人口調査でたくさんの人が村に来ていたため、他に場所がなかったのです。(ルカ2:6-7)
誕生の告知
唯一、王の誕生らしいものといえば、大勢の天使が現れて、イエスの誕生を告げ知らせたことでしょう。
でも、その相手は、地位の高い人や金持ちではなく、当時最下層に置かれて軽蔑され、戸籍さえもなかった羊飼いたちでした。(ルカ2:8-20)
そのように弱く小さな人やものが、イエスの誕生物語において大切な役割を担っているのです。