【2020.06.21】オンライン建築設計課題を終えて

※この記事はただの感想です。学びはないかもしれません


昨日、オンラインでの4スタジオ合同の講評会も無事終わり、落ち着いた朝を迎えました。

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朝8時のワンちゃんと散歩風景。農業の機械化が進んでも、区民が6-7人で協力してそれぞれの田んぼに田植えを行っている風景が印象的でした。


コロナウイルス拡散防止策として前期の授業は、全てオンライン。建築設計課題も例外ではありませんでした。

今回は①エスキス(添削会)・講評会自体の変化②自分の感想③これからの建築設計課題とコンペへの取り組み方、と言う順序で話していこうと思います。


①エスキス・講評会自体の変化

自分の通う学校では、コロナにより授業自体が一ヶ月ほど遅れて始まり、設計期間は1ヶ月半と短いものになりました。そのため、例年は2週間に1回のエスキスが1週間に1回のペースに変化したみたいです。一週間ほどで案に苦しむ自分には、適切なペースでした。ただ設計期間がかなり短かったです…

スケジュールは

1週目:課題説明

2週目:調査を基にしたコンセプト発表

3週目:ボリューム、形、ゾーニングの決定

4週目:平面・立面・断面

5週目:プレゼンのためのアドバイス

6週目:提出&選抜者発表

の流れだった。自分は、このペースについていけず、5週目まで、コンセプトをボリュームに落とし込むことに時間を費やして、プランが詰められませんでした…

空間に

エスキス時に要求されるものも、模型といった具体的なカタチではなく、パワポのスライドショーを用いて"言葉"で伝えることでした。

課題のテーマと相まって、圧倒的な空間よりストーリー性やコンセプトと空間の整合性を考えた提案が多かったように感じます。

エスキス自体は、15人ほどのスタジオでしたが、13:00から一人目が始まり、21:00に最後の人が終わる会もあるくらい長いものでした。その要因は、オンラインでの要求物の特性と、見えない他の学生に負けじとみんなが頑張ったからなのかなと思います。自分も他の学生に負けないように必死でしたので…笑

講評会も全員だと長時間になるのか、各スタジオから3名ずつの形式でした。模型の提示もない分、画面共有されるパワポのスライドのみが情報伝達手段です。そこで感じたのは、オンラインにおいては、立体ではなく、図面などが建築の情報伝達手段としての力を持つような気がしました。

エスキス会では言葉、講評会では図面や通りから見える外観を重視されました。結局きめ細かく考えないといいものは作れない、と言う当たり前を再認識するいい機会になりました。



②感想

まず、良かったところ・悪かったところから

オンライン設計課題の良い点。

・オフラインでまじまじと他の発表の詳細を顔突っ込んで見れない。それに対して、PCの画面だと恥を感じずに直視でき、参考にできるし、面白い表現に気付ける。

・他の人の案はエスキス以外では見ないので、周りの進行度に焦りを感じてやらないといけないことを見失う、という状況にならない。

・場所の縛りを受けない。自分は早々に実家(田舎)に帰って気持ちい環境で取り組めた。

オンライン設計課題の悪い点

・誤解を生みやすい。やった努力を全部見せる時間がない。クリティカルのみの発表になる。

・広い作業環境の確保が難しい(コロナ中)

・PC能力,ネット環境で、完成度、プレゼンに差が生まれる。

・学生間のコミュニケーションが少なくなる。かも

これを踏まえると自分はオンライン設計課題の方が良いものが作れるかもと思いました。元々、周りがやってるの見ると変な焦りで空回りする人間でしたので…

今まで通りではない環境の変化に対応して、実りのあるエスキス会を開いてくれた先生をみて、将来自分もそうなりたいと感じました。毎回のエスキス会がとても楽しみだったし、とても楽しかった。

教育の手段としてリモートいうカタチは一部では普及していたけど、みんながみんなそのための環境は整えて来れなかった。このコロナで、そこの基盤ができ、オンライン教育水準は高まった。今後は規模の大小に関わらず誰でもリアルタイムで教え合うことができる今の環境を上手に使っていこうと思う。

学部時代はドローイングやスケッチベースでのスタディを行っていましたが、当時お世話になった先生に卒業時「スタディの手段は多くて損はない」と言われて、今回の課題はスタディ模型を積極的につくりました。模型の作成はエスキス会では要求されてはいませんでしたが、結果的に制作したスタディ模型が言葉に対しての自信をくれたような気がします。

スタディ

コンセプト(言葉)とそれを満たすダイアグラム(図)と空間(模型)を行ったりきたりして、今までのスケッチで全て完結していた設計手法とは別の設計手法に出会えてとても成長できました。

設計手法は新たな発見がありましたが、プレゼンはまだまだ努力が足りませんでしたし、手応えもありませんでした。先日テレビにてバリスタの世界大会では味や、抽出技術と同等にプレゼン能力も評価の対象だと紹介されていました。良いものを良いと伝えるところまでが作品だと感心して、自分のリハーサルでは及第点はあるなと感じ、プレゼンに臨みましたが、悲惨でした。講評会の様々な意見を思い出しながら反省します。


なんで、建築って難しい言葉ばかり使うのだろう…理解力のない自分にはきつい学問だなと毎度痛感します。

今回の課題は1ヶ月後に研究室で発表できる機会があるので、今回の講評会で学んだことを改善して、取り組もうと思います。


③今後の講評会・コンペ

今回の課題を通して、リモートによって講評会・コンペはより良い方向に行くんじゃないかと思いました。

今までの講評会・コンペはある場所に集まり、議論をしていたが、リモートでも議論が可能になったことで、その場所まで行く必要もない。この環境下で開催者は参加人数を気にせずに、ありふれた社会課題からもっとマニアックな問題まで、テーマを定められることができ・参加者は場所を気にせず興味のあるテーマに応募することができる。

提出物も模型から3DCGモデルや、空間がわかる動画などに変化していきそうです。やっぱり表現力の高さが評価される状況は変わらないので、もっと表現力も身につけないといけません。がんばらなきゃ

建築議論の場が増え、よりたくさんの人が情報を得て与えることができる可能性がある気がします。地方と都会で情報の差がなくなり、様々な価値観に触れられたら自分も含め多くの人が建築はもっともっと楽しめそうです。

たくさんインプットして、適切なアウトプットを努めていきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。






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