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【自己紹介】公立小学校教員から、学校コーディネーターを目指す人です。

はじめまして

mioです。この春正規の教員を辞めて新しい働き方に挑戦し始めました。
(以前インタビューしていただいた記事はこちら。)

かつて6年生を担任したとき、総合で「自分だけの仕事をつくろう」という学習をしました。「これからの時代は、すでにある職業から選ぶだけでなく、仕事をつくるという視点も大事だよ。」そう伝えていたけれど、私自身はやりたいことと、やらなくてはならないことに挟まれてもがいていました。あの時の子どもたちに胸を張って「いくつになってもやり直せるし、挑戦していいんだよ。」と言えるよう、後悔のない生き方をしたいと思っています。

まだまだ手探りですが、同じような想いを持つ方の参考になれば。

略歴

・学生時代に仲間とcafeを作る。
・派遣会社にて営業コーディネーターとして勤務。
・退職後、通信大学にて小学校教員免許を取得。
・小学校教員として勤務開始。
・青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム受講。
・初任校にてワークショップや先生方との対話の場を作る。
・2校目に異動後、2度の産育休(育休期間1年間×2)取得。
・2人目育休中にEdcampTAITO 立ち上げ
・復帰後、1年間担任として勤務。
・退職し、現在に至る。

教員経験

・1校目 3→4→1→2→5→6年生
・2校目 6→(育休)→算数→1→(育休)→2年

退職の決意をするまで

実は4年前(1人目の育休明け)同じようにコーディネーターへの転身で悩んだことがありました。その際には「コーディネーターは子育てが落ち着いた50代、60代になったってできるんだから、今は先生を辞めないで欲しい。」と、いろいろな方に言われました。「先生だからこそできることがある。」何度も言われてきた言葉でもあり、自分でもその価値を十分感じていたからこそ、その時には教員に留まりました。

でも、やっぱり諦められなかったのです。2人目の育休が明けて担任として勤務しながら、地域の方へのインタビュー授業を企画したり、6年生のキャリア授業をコーディネートしたり、その度に自分のスイッチが入るのが分かるのです。街で新たな場を作る動きがあると気になって仕方がないし、気がつくと「学校のこんな使い方ができたら・・・」「親子の孤立を防ぐにはどうしたら・・・」なんて考えてしまう。先生たちの対話の場作りやEdcampの活動にももっと力を入れたくなってくる。

これらは担任をしながらもできることかもしれないけれど、子どもが小さく定時で上がらせてもらっている身ではそれを堂々とできない自分がいました。そして、コーディネーターをしたいのは子育てが落ち着くであろう10年後でも20年後でもなく、我が子を街ぐるみで育てていきたいと思っているまさに今。だから、「もう思い切って、立場を変えてしまおう!!」と決めたんです。

4年前と比べて、今回は決断後に報告したため「そこまでやりたいのなら、こうしたらいいんじゃないか。」「それなら、この人に話を聞いてごらん。」「こんな仕組み・事例があるから、見においで。」とアドバイスしてくださる方ばかり。迷っているから止められる。すでに決まっていれば周りは応援してくれる。ということもよく分かりました。決断後、振替休日や土曜授業の午後、週末の夜(オンライン)を使ってやりたいことを声に出し動いた結果、働き方の基盤が見えてきて、春の退職を迎えることになりました。

コーディネーターとは

地域学校協働活動本部推進ハンドブックより

教育分野におけるコーディネーターと言っても、特別支援コーディネーター、キャリア教育コーディネーターなど様々です。そのうち、私の目指すコーディネーターとは、学校と地域を繋ぐことをメインとする地域コーディネーターです。東京都では地域学校協働活動推進事業において地域コーディネーター・統括コーディネーターという役割を設けていますが、自治体によって事業本部を置いていない地域もあり、コーディネーターがいない、もしくはいるものの校内職員に認識されていないケースなどもあるそうです。

今年度の働き方(予定)

現在予定している仕事は以下の通りです。個人事業主として働くことになっており、固定の仕事以外はプロジェクト単位でお仕事をしつつ、コーディネーターとしての活動をしていきたいと考えています。

公立小学校の非常勤講師
教科も学年もバラバラですが、教員経験を活かして授業を持たせてもらいます。先生方との信頼関係を作る中で「こんなことをしてみたい。」という声を聞くことができるようになったら、担当教科に関わらず授業コーディネートをさせてもらえたらと考えています。また、地域行事にも顔を出すなかで、少しずつ地域の方とも繋がっていけたらと思っています。

元勤務校での授業コーディネート
給与という意味では仕事になりませんが、勤務していた学校の管理職・先輩・同僚に退職の挨拶をしながら「こんなこと(コーディネーター)がしたいんです!」と伝えていたところ、来年度いくつかの学年で生活や総合、道徳授業のコーディネートをさせてもらえることになりそうです。東京都でコーディネーターを置いている自治体は限られていますし、その存在意義も教職員にはまだまだ認識されていません。実践させてもらえる機会は本当にありがたいので、嬉しい限りです。

近所のジェラート屋さんで 週1勤務&ワークショップ企画
1年前にオープンしたばかりのジェラート屋さんがあります。オープン前にEdcamp TAITOに参加してくれて、「子どもと一緒にお店をやる。」と決意表明してくれた、そのお店に関わらせてもらうことになりました。場所を持っていることの可能性は計り知れないといつも思います。お菓子もジェラートも全く専門ではないけれど、誰かのホッとできる場所になるような、子どもにとってちょっと特別な出会いや経験があるような、そんな場所にするお手伝いができたらと思っています。

その他の活動

Edcamp TAITO
School Voice Projectファシリテーションチーム

これまでやってきたこれらの活動に加えて、社会教育士の資格取得も目指しています。仕事と家庭のバランスを考えながら、学校と地域を行き来できるようなプロジェクト単位でのお仕事にも関わらせてもらえたらと思っています。

これからについて

地方創生の文脈で学校にコーディネーターが置かれている事例はいくつかあります。けれど、どんな地域にもその地に合った学校との連携は必要不可欠です。それら連携に関わる諸々を異動のある担任や管理職が全て担うのは難しいのではないでしょうか。外部連携や地域との関わりに後向きな教職員だってもちろんいます。(正直、それでどころではなく忙しいのです。)だからこそ、どの学校・地域にもコーディネーターが必要だと思っています。学校の仕組みや先生方の立場が分かる元教員ということを強みに、少しでもコーディネーターの必要性を認識してもらえるよう、コツコツと活動・発信していくつもりです。

今回の決断に際し、1番近くで「やってみたらいいじゃん。」と背中を押してくれた夫をはじめ、応援してくれているたくさんの方々には感謝しかありません。また、これまで教員として育てていただいた先輩方や仲間、出会った子どもたちや保護者の皆さん、ゲストとして学校に関わってくださったたくさんの方々の想いを無駄にすることのないよう、これからも私なりの方法で、公教育に関わり続けていきます。

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