「人生をRPGのように生きる」ー女性エンジニアMikiさんの仕事に対する価値観が変わったきっかけとはー
こんにちは。私たちは、テックリードを目指す女性・ITエンジニア向けハイスキル転職サービス「Waveleap」を運営しております。
当社のビジョンは、「「なりたい」を解放する」。ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアが新しいことにチャレンジし、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きしました。インタビューをご覧になり、「私にもできるかも」「もっと挑戦してみよう！」と思っていただけたら、幸いです。
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プログラミングは「私には無理かも」と思っていた
——エンジニアを目指したきっかけを教えてください。
小学生の頃、家にパソコンが届いたことがきっかけですね。
パソコンを通してウェブデザインやウェブサイト制作に興味を持ち始めました。ただ、当時は今ほど簡単に情報を手に入れることができない状況でしたので、特にプログラミングなんて私には手が届かないものだと思っていました。
でも、高校生になった頃、再びプログラミングに触れる機会があって、以前は理解できなかったことが少しずつわかるようになってきたんです。その時の感動は今でも覚えています。もともと学習欲は強いほうで、基本的に学ぶことが好きなんです。
それに、小さい頃にRPG（Role-Playing Game）をよくプレイしていて、自分が経験値を積んでレベルアップする感覚が楽しかったのを思い出していました。
「昔はできなかったことができるようになった」という経験は、自分にとって大きなものでしたね。
大学では、情報系の学部を選びました。当時はエンジニアになりたいという明確な目標がありませんでしたが、その選択の延長でエンジニアの道を進むことになったんです。
自分の中に染み付くジェンダーバイアス
——これまでの経験で仕事に対する価値観はどのように変化していますか？
初めて就職した頃、私は女性ならば仕事を頑張るか家庭を優先するか、どちらかを選ばなければならないという固定観念があったんです。
それは周りの雰囲気からそう感じていたところもあって、例えば「結婚したり、子供ができたりするだろうから責任ある仕事はあまり任せられない」と上司から遠回しに言われたこともありました。
当時の私は、それを疑問に思わず受け入れてしまっていたんです。仕事と家庭、両立は無理だと思っていました。今振り返れば、それは、自分の中に染み付いたジェンダーバイアスからの影響だったのかもしれません。
その価値観が大きく変わったのは、実際に会社の外に出てそこで働いてる人を間近に見てからですね。
海外研修でシリコンバレーに行ったときは、男女ともに仕事より家庭を優先する人が多く、良い意味でフリーダムな働き方をしてる人が多いことに驚きました。「もう少し力を抜いてもっと楽しく仕事をやっていいんだ。」と思うようになったんです。
また、スタートアップやベンチャー企業の人たちとの交流も刺激になりました。前職はいわゆる大企業で保守的な企業風土がありましたが、それとは違う自由な働き方や文化の違いが日本でも見ることができたので。
一歩踏み出してみたら、楽になった
——これまでのキャリアを振り返ってターニングポイントはいつでしょうか？
実は、私は人生で一度くらいは転職を経験してみたいと常々思っていたんです。でも、私の周りは転職に積極的に考えている人は少なく、モヤモヤしている状態でした。
海外研修や他の企業の人たちとの交流から刺激を受けて、前職を退職してフリーランスになったのが私のターニングポイントになりました。
実際に一歩踏み出すのは勇気が必要でしたが、一度踏み出してみると楽になったんです。
フリーランスという働き方を選んだのは、ちょうどその時にコロナパンデミックが始まり、企業の採用活動が一時的に停滞していたため、その回復を待つくらいなら業務委託で早く働き始めたいと思ったからです。
最初に入ったプロジェクトは予算の関係で１ヶ月で契約終了になるかもという話だったんですが、それでも業務委託として採用していただいたことは成功体験でした。
結果的に「違うプロジェクトに移ってもらってでも契約延長してうちにいて欲しい」とフィードバックをいただき、その会社さんには長期でお世話になりました。このような自分にとっての新しい経験が増えるにつれてどんどんフットワークが軽くなっていって。それが今の私につながっています。
——転職を考えている人が周りにいなかったとのことですが、Mikiさんのキャリアチェンジについてどのような反応をされましたか？
前職の同期や友人に私の話をすると、「あんまり想像できない」と言われますね。転職経験を持つ元上司たちは、「色々な経験をして、面白いね」と。転職経験がある人とない人で全く反応が違います。
もちろん、同じ会社に勤め続けることも素晴らしいことですが、個人的には転職活動をすることで多くの発見があると思います。必ずしも転職活動である必要はないですが、いやでも業界全体から自分を俯瞰して見られるので。
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フラットな職場と出会い、行動が大きく変化した
——株式会社UPSIDERに入社した経緯について教えていただけますか？
UPSIDERと出会ったのは、私がよく聞いていたPodcastに共同代表の宮城が出演していたのがきっかけです。後に、その会社の技術スタックが、今自分がやりたいことと合致していたため、副業として業務委託で入れないかとカジュアル面談を申し込み、その約半年後に正社員となりました。
入った頃は、決済系システムの担当でした。現在はプロジェクトも複数立ち上がり、私も色々なことに挑戦させてもらっていますが、基本的にはバックエンドのエンジニアとして働いています。
——株式会社UPSIDERに入社して最も変わったと思うことは何ですか？
私は大企業によくある社内政治みたいなものが苦手で。特に女性は下手に出世競争に参加すると社内政治で圧力をかけられるイメージがあったんですよね。
そのため、余計なことに首を突っ込んで面倒なことが起こるなら…とおかしい・間違っていると思ったことも見て見ぬふりをしていました。そのような考えだったので、入社したときにみんなのコミュニケーションのフラットさに驚いた事を覚えています。
自分の専門外の分野でも、気になったことに関して、「こうなんじゃないですか？」と意見を投げかけると、みんな前向きに、かつ真剣に議論してくれるんです。
もちろん問題提起することで、自分のやることが増えて大変になることもあるんですが、組織や仕組みが良くなってるという実感があります。積極的に意見を言えるようになったのは、周りの環境のおかげですね。環境が変われば、行動も変わってくることを実感しました。
人生をRPGゲームのようにレベルアップしていきたい
——キャリアで大切にしていることはありますか？
私が一番求めているのは、経験値を貯めることができる環境ですね。RPGのように仕事でもレベルアップしている感覚が好きです。
そのため、具体的な目標や達成しなければならない目標よりも、私は新たな経験を積むことを重要視していますね。成功しても失敗しても、どちらも新たな経験として受け止めています。
昇進やお金を稼ぐことも大切かもしれませんが、それが上手くいかなかったとしても、その経験自体が私の成長に繋がると思って仕事をしています。
自分らしく働くためのエンパワーメント
私自身、元々女性ならば仕事を頑張るか家庭を優先するか、どちらかを選ばなければならないという二極化した固定観念がありました。
新卒で働き始めたときは、漠然と家庭を持ちたいと思っていたので、仕事に関する自己実現はあまり考えていませんでした。そのため、ただ漠然と資格を取るとかそういうことに時間を費やしていましたね。
今はその点は少し後悔というか、考え方が変わりまして。多様な働き方をする人たちを見てきて、周りを気にせず自分のやりたいことを追求し、自分らしく過ごすことが大切だと考えるようになりました。
エンジニアは技術スキルで評価されがちで、自信の無さを感じる方も多いと思います。しかし、実際のところ仕事の能力は技術スキルだけで一概に評価できるものではないですよね。非言語的なスキルもたくさんあります。
なので、仕事以外の経験からくるスキル、例えば、人当たりが良いとか、人を励ますのが得意だというのも重要なスキルと考えるようにしています。そうすると、一見関係のなく見えることでも、仕事の経験値になりますよね！
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株式会社UPSIDERでは新しい仲間を募集中！
株式会社UPSIDERでは一緒に働く仲間を募集しています。まだまだカオスな環境ですが、「挑戦する人を応援したい」という大きなビジョンに向かってみんなで走るのはとても楽しいです。ぜひカジュアル面談からでもお気軽にご連絡ください。
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