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インフラエンジニアに向いてる向いていないはさほど重要ではないと言いたい

こんにちは!
5キロ級のうちのネコがPCの前や私の膝の上に座る「ニャンサムウェア」の被害に遭っているBFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。

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新年あけてTwitter上で、エンジニアに向いているとか向いていないとかそういったつぶやきをチラホラ見るようになりました。

私も就活中は自分にどんな仕事が向いているんだろうって死ぬほど考えました。そうして「向いている」と思った仕事である雑貨販売の会社は「向いていない」と思って三年半で辞めました。

向いているとか向いていないとかで仕事を選んだり辞めたりするもんじゃないと今だから思う私が、IT業界の向いている向いていないについて書いてみようと思います。

「向いている」とか「向いていない」は関係ない

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三年半で辞めた雑貨屋は私にピッタリの仕事内容でした。雑貨が好きだから可愛く陳列したいし買ってもらえた時はすごく嬉しい。ベンダーのカタログを見てディスプレイに合う商品を発注して予算達成するために企画を独自に打ち出す。でも辞めました。

エンジニアになろうと思ったのは、いつまでも勉強し続けられる職種だと思ったからです。強制的に勉強をしなきゃいけない環境に自分を置けばきっと成長し続けられるからと。わからないことだらけ=わかるようになればそれが成長、なIT業界はまさに私が求めていた、私の向いている業界。

でもエンジニアになって大きな失敗をすると「向いてない。辞めよう。」といつも思います。なぜアレに気づかなかったんだろう。時間を戻せるなら戻したい。いや頼む誰か戻してくれ。穴があったら入りたい。もう一生人の前に出たくない。向いていないんだ、辞めよう…。

家にサーバラックある人とか家のシステム構成図作っちゃう人とかと話すと「私は絶対エンジニアに向いていない」と思います。でもこれは単なる比較、ですよね。大きいとか小さいとかと同じ定義のない比較なわけで、誰かと比較して向いている向いていないというのは何の意味もありません。

「自分はこの仕事向いてる」
そう思う時は仕事や人間関係がうまくいっている時です。

「自分はこの仕事向いていない」
そう思う時は仕事や人間関係がうまくいっていない時です。

「向いている」「向いていない」は、今の自分の状態を把握する一つの目安

ただそれだけです。
そして向いている向いていないは誰かと比較するものではありません。

技術に興味が「ある」「なし」も関係ない

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「雑貨が好きだから仕事を楽しめた。オフィスワークで、もしかしたら興味を持てないことで一日8時間も働けるのかな…」

雑貨屋を辞める時、最も不安だったのはこの「扱う対象を好きかどうかで自分のモチベーションが左右されるのではないか」という部分でした。好きじゃないと仕事に意欲を保てなくなるかもしれないというのは今でも抱く不安です。だから私が「技術を好きだ」というのは半分本心で半分は自己洗脳みたいなものです。ああ、とうとう言ってしまった。

「仕事、好きですか?」

私はよく同僚やお客様に聞きます。

「技術、好きですか?」

仕事を一生懸命してるなー、尊敬するなーと思った人にはこんなことも聞きます。「好きだ。」という答えを聞きたいのです。でも9分9厘答えは

「いや。嫌いだよ。」

です。いやいやみんなそうは言っても「仕事好き」なんていうの格好悪いと思ってるからあえて「嫌い」って言ってるんでしょ~ってずっと思ってたんですけどね。そういう方もいらっしゃると思いますが、多分、本当に好きではないんです。第一線で活躍している人でさえ、仕事は嫌い、技術は興味ない、とハッキリ言います。
だからね、もしその仕事を、業務を好きじゃなくても大丈夫なんです。その業界をリードできるくらいのエンジニアにもなれるんです。

もし今これを読んでくれているエンジニアの人が、「自分は技術を好きではないからこの仕事は向いていない」と思っているならそんなことはないから堂々とエンジニアを続けてほしい、そう思います。

大切なのは人との出会いやつながり

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それでは仕事や会社を選ぶ時に最も大事にすることは何かと言うと、この業界にはこういう人が集まる、この会社にはこういう人がいるという情報を集め、自分はその人たちと一緒に無理なく働けるかどうか、を見極めることなのかなと思います。

尊敬する上司の役に立ちたい、頑張りを認めてくれた人にお返しがしたい、仕事を辛くても頑張れた時を振り返ると、そう思って乗り越えていたのを思い出します。仕事内容なんてつまらなくても(限度はあると思いますが)その人たちと過ごし、一緒に成長できることが一番大事です。

エンジニアはあまり人とコミュニケーション取らないなんて書いてあるサイトがありましたが、(もしかしたらそういう職種もあるかもしれないですけど)それは大間違いです。私たちは言語・非言語コミュニケーション総動員で間違いを繰り返しながら日々過ごします。

OB訪問をしてみて、その人と一緒に働けると思うか。会社に行ってみて自分がそこにいるイメージを持てるか。こんな外出しにくい世の中ですが、就活を予定している方にはなるべくそこで働く人の情報を得てほしいなと思います。

こういう人はきっと苦労するなというタイプ

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とはいえ、異業種から転職し、IT業界でも二社目の私から見て他の業界とか職種の方が絶対いいよ、と思う人は、僭越ながら一定数います。最後の章は、SESというエンジニアリングサービス、システムインテグレーションという業務に限った上で参考までにこの業界に合わなそうな人の特徴を2つ挙げてみます。

(1)成長という言葉に拒否反応
お笑い芸人・カズレーザーさんのモットーは「日々現状維持」であり、その考えに若者が共感しているという記事がありました。それはそれでいいと思います。だけどこれは数々のクイズ番組で輝かしい成績を残しているカズレーザーさんが言うから意味があるのではないでしょうか。

私には「日々勉強して成長してようやく現状維持」と言った前の会社の上司の言葉の方が刺さります。成長したくない、成長するための努力はしたくない、その想いが強すぎる方はIT業界を選ぶとしんどいはずです。

(2)変化が苦手
私たちは案件単位で動きます。どのフェーズのどの部分を担うかにもよりますが短ければ一か月、長ければ7年(通常はない)とかそういった期間が一つの案件です。お客様が変われば働く場所も変わります。一緒に働く相手も変わります。同じ案件でもフェーズが変わることで環境が変わることもあります。

お昼ご飯の場所、人との関係、扱う技術は常に変化します。そういったことが苦手な方はエンジニアとして働くことに苦痛を感じるかもしれません。


仕事のために費やす時間は、通勤や職場でのご飯も含めると人生の大部分を占めるのに、しんどい状態を続けることはありません。それよりも自分が輝ける場所、一生懸命になれる同僚がいる会社や職を探し、少しでも充実した時間を過ごしてほしい、そう思います。

以上、今回はTwitterでのエンジニア向いている向いていない談義でやまぐちが感じたことをお話してみました。中に入らないとわかりにくいエンジニアの世界を知る一つのキッカケになれば幸いです。

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