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2020-21エヴァートン 選手名鑑 シーズンレビュー 【MF編】

イングランド/プレミアリーグ、20-21シーズンのエヴァートンFCを"選手名鑑的に振り返るレビュー"、第2回目はMF編。今季は他チームも羨む、ハメス、アラン、ドゥクレといった即戦力のスカッドを揃え、群雄割拠の戦場へ足を踏み入れたトフィーズ。序盤の革新的パフォーマンスと、相次ぐ負傷離脱のアクシデントは記憶に新しい。また、目まぐるしく入れ替わったシステム。問われる中盤のベストチョイスと夏の補強ポイントなど、妄想の膨らむポジションだ。

(エヴァートンFC公式アプリのスカッドメニューに準拠して順にご紹介しております。残念ながらベルナール、ハメス・ロドリゲスはFW編での登場、次回まで待っててね…)

それでは早速…MF編、スタート!

MF

6. Allan

鳴り物入りのハメスと同じく、カルロ・コネクションでナポリから加入した元ブラジル代表のアラン。ビッグネームである。チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、コパ・アメリカなど、国際経験も非常に豊富なインコントリスタ。ウィデネーゼではストラマッチョーニ、ナポリではマウリツィオ・サッリの元で腕を磨き、ヴァスコ・ダ・ガマで培った闘争心が軸となり、現在の彼を完成させた。
憧れるフットボーラーは、アンチェロッティの元同僚でありブラジルのレジェンド、ファルカンだ。

数年間、チームの核だったイドリッサ・ゲイェの退団以降、グバミンが戦力化出来なかったこともあり、クラブとファン待望の補強と言えるだろう。
身長175cm、リーチは長くないものの、確実に相手を仕留めるボール奪取力、チェイシング、プレミアのタフなトランジションでも懸命にタックルを続ける姿は、多くの場面で攻撃の起点となった。
加入前から、アランが小さな怪我を負いやすい傾向は覚悟していたが、さすがに14節から25節まで離脱したのは痛かった。
ところが、離脱したのは幸か不幸か、彼の離脱は控えに回っていたトム・デイビスに好影響をもたらした。アランのプレービデオを繰り返し見たというデイビス。ハードなプレイスタイルに加え、ブラジリアンらしいボールテクニック、ドリブルでの推進力、前線への配給力など、多くの面で刺激を与えただろう。
オルセンと同じく、筆者と同い年のアラン。応援したい気持ちも一入だが、プロのフットボーラーとしては下降線をたどり始める時期…キャリアの晩期にエヴァートンを選び、居心地が良いと嬉しい言葉を残してくれた。アンチェロッティと共にチームに滞在する間に、是非ヨーロッパの舞台へチームを導いて欲しい。

シーズン途中、息子が脱毛症を患い、彼自身も髪型をスキンヘッドに一新して戦列に復帰した際は、多くのファンが彼を称えた。ピッチで駆ける熱きファイターは、父親としても漢を感じさせる一面だった。

8. Fabian Delph

マン・シティがなぜ彼を見限ったか、もう少し考慮すべきだったかもしれない。一時は、アラバ・ロールを彷彿とさせる偽サイドバックで時の人となったデルフだが、シティ在籍の終盤には既にその役目は終えていたように記憶している。
激しいタックルは長くプレミアリーグでプレーしてきた経験値が窺えるが、トップパフォーマンスには程遠い。ひとつひとつの所作が硬く、怪我を恐れているようだ。ミドルレンジのパスも力が無い。彼がプレスバックするだけで、またどこか痛めないか心配してしまうのだ。怪我から復帰すればアンチェロッティはコンスタントに起用したが、彼でなければいけなかったのか、と考えると、放出対象としてリクープ目的のアピールにしか見えないのも正直なところ。
きっと人間性は親しまれやすく、熱いハートを持っている。Instagramのストーリーでは、購入した紅茶やコーヒーの写真をアップする。のほほん。1人だけソックスを間違えたら自虐ネタに変えてしまうし、ロッカールームではペップにだって対抗する。ムードメーカーの一面もあり、幾度となく怪我と対峙しても、復活のために努力を惜しまない。そんなプロフェッショナルなのだろうけど、エヴァートンに必要な選手かと問われると、その価値をピッチで示していない、と答えたいのが本音である。彼を出場させるなら、オニャンゴ(残念ながら大きめの怪我中)や、バニンギメ(ダービー)を起用したっていいはずだ、アンチェロッティどうするよ?

10. Gylfi Sigurdsson

私がエヴァートンの選手の中で、1番文句を吐いたのは彼だったかもしれない。それだけ「10番」に期待していたのだと思う。ルカクの移籍金の半分以上を彼に費やしたと言っても過言ではない。
ハメス、ドゥクレ、アランの加入でポジション確保が危ぶまれたものの杞憂に終わり、蓋を開けてみれば、アンチェロッティの守備的アプローチにおいて使い勝手の良い、戦術的恩恵を受けた1人だった。
今季は"アイスマン"の愛称に相応しい、確度あるPKキッカーとしてチームを救い(最後は救えなかった)、労を惜しまない働きは必要な存在として意義を見せ、見事に結果を残した。
加入初年度に2桁得点を記録する核となったミドルシュートはご無沙汰なものの、リーズ戦ではディニュから、スパーズ戦ではコールマンからのクロスを決め、乱打戦となったFAカップ5回戦では大車輪の活躍。
それでも、10番としては物足りない試合も少なくない。守備貢献に時間を割かれ、肝心の攻撃でアイデアに欠ける面も多々。ハメスのプレーに慣れてしまったら尚更だ。消える時間も目立ち、不得意な中盤の底では輝けなかった。直接FKをプレシーズンで決めて、ようやく開花するかと思われたが今季もお預け。
全体的には、現政権から受ける恩恵の裏に、守備奔走による犠牲の要素も見え隠れした。アイスランド代表や、スパーズ時代にはFWも担った通り、彼はゴール前でこそ力を発揮できるタイプだと思っている。
ハメスとの共存に懸念された要素も一定の成果を見せたが、改善の余地は多く、高額な移籍金を償却できているかというと微妙。まだまだ大仕事が必要である。
静かな表情と、寡黙な出立ちには王様として君臨するプライドが滲み出ている。ファンは、そんなアイスマンの大砲がここ1番で放たれることを期待する。
下記Twitterリンクは、ちょっぴりシグルズソンの文句を連ねたら(半分褒めたつもりだったけど)、現地アイスランドのファンアカウントにご丁寧に指摘をいただいたもの。

16. Abdoulaye Doucouré

「Foot!!」のイラストレーターを担当する、お馴染み内巻さんのイラストで
"DOCODEMO DOUCOURE''の文字が並び、エバートンジャパンさんの粋なツイートも相まって、その呼称が板についた超人ドゥクレ。
開幕節から、惜しみなく優れた運動量を披露し、ボックス・トゥ・ボックスとしての才能を見せ、あっという間にエヴァートンの主力となった。当初、アンチェロッティのリストに彼の名は無かったというが、私たちファンもドゥクレに対するハードルはそこまで高くなかったことが、ここまでの高評価に影響しているだろう。気づけばブラック企業顔負けの労働環境、欠かせない選手になったことは明らかだ。
長いストライドを生かし、攻守双方のトランジションに顔を出す。サイドバックの位置でビルドアップに加わり、スペースがあればドライブでボールを運び、テンポの良いダイレクトパスを織り交ぜながら、1人で2人分の仕事をこなしてしまう。引き分けに持ち込んだユナイテッド戦は彼の長所が出た最たる例だろう。あとは、得点能力も飛躍させれば更なるバケモノ級のプレイヤーになる要素を秘めているが…
誰もが恐れていた彼の離脱期間、27節〜35節の8試合で、チームはたった2勝しか出来なかった。不在の間、デイビスとアランのコンビを拝めたのは好材料だったが、右サイドの守備には不安を残した。
彼を放出した2部ワトフォード、その穴は塞げるのだろうかと勝手に心配していたが、見事にプレミアへのリターンを勝ち取った。今のうちに彼がいないチームの築き方をこっそりリサーチしておくべきだろう。

17.Alex Iwobi

巧みなヌルヌルドリブルで相手を翻弄するのが持ち味のイウォビ。あのジェイ・ジェイ・オコチャの甥という、サラブレッドでもある。ちなみに8歳からアーセナルアカデミーに入団し、待望のトップデビューはエヴァートン戦という縁の持ち主。たまに萌え袖、ドレッドヘアを靡かせるその風貌から''イウォビーニョ''の愛称を得て、今季の戦いに挑んだ。
現状の立場から考慮すると、レギュラー争いから脱落しているのは明らかで、彼にとっては厳しいシーズンだった。今季中盤戦までは、不慣れなポジションを経験しながら、一定のパフォーマンスを披露し、怪我人をカバーする役目を果たしたが、アンチェロッティが頻繁にシステムを変える中、その犠牲者になった1人とも言える。あの戸田さんも「イウォビがクロスを上げ続けるなんて…」とアンチェロッティの采配に驚く始末である。
公式トレーニング動画ではクロスの練習に臨む姿も見られた。本人が今の役割で楽しめているかは多少心配ではある。
今季、攻撃だけでなく守備貢献の姿勢が評価されRWB、LWB、RSH、LSH、希望したOMFとユーティリティに出場機会を得たが、アーセナルで魅せたチャンスクリエイトの素質は隠れたままとなってしまった。
19-20、20-21シーズンと確固たる地位は得られなかったが、ヨボ、ヤクブ、アニチェべらエヴァートンにおけるナイジェリア・スカッドの系譜を継ぐテクニシャンは燻るにはまだ早い。先日25歳の誕生日を迎えた。まだまだ伸び代があるものの、キャリア選択の岐路に立たされている。彼が輝ける舞台は訪れるだろうか。

最近、新たにプーマと契約を交わしたイウォビ。心機一転、来季の活躍を望む!


21. André Gomes

実は、現エヴァートンスカッドで私の推しフットボーラーのアンドレ・ゴメス。私事だが、昨年の夏に娘が生まれ、奇しくもゴメスと同じ誕生日に授かることができた。これはもはや運命、今シーズンはゴメスの活躍で優勝間違いなし!のはずだったのに…。
端正なルックスも、最近は無造作に伸ばしまくった髪と髭で、ピッチで最も見つけやすいプレイヤーに。巷では、ゲーム・オブ・スローンズに出てきそうだとか、Twitterフォロワー様の呟きでは、ジェイソン・シュワルツマンに似てるというツッコミを見て、思わず笑ってしまった。ウェス・アンダーソン作品は好きなので尚更。
ちなみに私は短髪スタイルの方が好き。だけど去年みたいな坊主は嫌。

肝心のプレーの方はというと、例の大怪我から復帰して、なかなか元のパフォーマンスを継続的に見ることは出来なかったように思う。ピッチで苛立つ仕草もあり、不完全燃焼なイメージが残ってしまった。アウェイのウルブス戦でアシストをマークしたあたりから復調傾向、クリスタルパレス戦ではハイプレスと決定機を作るなど、復活の兆しが見えたが、無念の負傷離脱。アンチェロッティからは、開幕先発を皮切りに信頼されているイメージを受けたが、本来の持ち味は単発的だった。
例えば今季、アランを失った時、ドゥクレの相棒として穴を埋めたのはデイビスであり、ドゥクレを失った時、アランと共に中盤を支えたのもデイビスだった。ゴメスが一貫性に欠けてしまったのも事実である。
かつてバルセロナとレアル・マドリーから同時に声がかかるなど、将来を嘱望されたマエストロは、ユーロ2016では優勝したポルトガル代表の一員としても活躍した。
今後、チームでポジションを確保するなら、安定性が最も求められると思う。スキルは十分。長短を扱えるパス技術、ドリブルとボールキープで時間を作れるゲームメイク、持っているテクニックを安定して披露できれば、チームはまだゴメスを諦めないはずだ。

25.Jean-Philippe Gbamin

諦めない、というと彼に対しても同じことが言える。怪我に次ぐ怪我。恵まれたフィジカルを蝕む大腿四頭筋の傷、アキレス腱の負傷、10代の頃から明るいキャリアを歩んできたエリートに近いと言ってもいいグバミン。
ゲイェの後釜として白羽の矢を立てたブランズやシウヴァにとって、彼の補強は大きな誤算となってしまった。そして本人にとっても、急転直下の状況を過ごしている。
ランス&マインツ時代の動画を見れば彼の特徴を垣間見れるが、エヴァートンではその片鱗すら発揮できていない。10代の頃から、アンダー世代レ・ブルーの常連で、クラブチームでも多くの試合を経験しており、マインツではキャプテンマークも巻き、ライドバックを務めるユーティリティ性も発揮した。コートジボワールでの代表キャップは40を超える。本来の評価なら、恵まれた体格と敏捷性はアフリカンのそれで、幅広いエリアをカバーできる能力はドゥクレに勝るとも劣らない。
これほどの長い期間、怪我と向き合うのはどれほどのことか私には想像しがたい。怪我ももちろんだが、メンタルの維持も並大抵のことではないだろう。
選手生命すら脅かすほどの長期離脱に、本当に彼は存在しているのか?そんな声が聞こえた。
でも、グバミンは確かにそこにいた。動くグバミンにエヴァトニアンが歓喜したのは復帰戦、30節クリスタル・パレスとのゲーム。しかし周知の通り、今までとは異なる膝を痛め、現在も療養中である。幸いにも手術は必要としていないとのこと。まずは焦らずに、21-22の開幕へ向けて調整して欲しい。今のエヴァートンには、コールマンや、ゴメスといった大怪我を乗り越えた経験ある仲間がいる。誰もが、「グバミンを補強した!」と納得できる時を待ちたいと思う。

26.Tom Davies

ある時は、街を気ままに駆けるスケーター、ある時は、若いボランティア団体と共に街のホームレスに手を差し伸べる青年。またある時は個性的なファッションで自らを表現し、のんびりと街を歩く地元の若者。彼の本来の姿はピッチの上だけでなく、リヴァプールの街に溶け込むようにして馴染んでいる。

コールマンの350試合出場という記録的数字を見て、もちろん偉業なことに間違いないが、そりゃそうだよな、という感覚で、デイビスの150試合という数字には、頷くだけでは足りない重みがあった。

6月で24歳を迎えるデイビスは、17歳でのデビュー以降、その足場を着実に築いてきた。
一時は不安を抱いた昨夏の移籍期間を経て、彼は更なる成長を続けている。

前回のコールマン・パートでは、跡継ぎになるキャプテンシーの必要性について述べた。長くリーダーを務めたジャギエルカ、その後継を担ったコールマン、次に腕章を巻くのはトム・デイビス、彼しかいないと思っている。
ダービーとは何か、エヴァートンとは何か、生まれ育った街で幼い頃からチームに参加し、その情熱と数々の変遷に触れてきた。彼自身にも、熱く青い血が流れている。
独特な風貌と奇抜なファッションセンス、他の選手とは違った異彩を放つ生え抜きのエヴァトニアンは、プロとしてピッチの上でも表現力を磨いている。時に声をあげ、大胆なスライディングや荒々しいタックルも見せるようになってきた。引き分けたユナイテッド戦で見せた痺れるようなスルーパス、アンカーの位置でタクトを振るう冷静さ。
もちろん、ミスだってある。今季、後ろ向きでボールを掻っ攫われ、ピンチを迎えたシーンは一度や二度ではない。
クラブがどんな大物を連れてこようが、アンチェロッティがビッグタレントを求めようが、デイビス抜きにチームは語れない。
同じく生え抜きで一途に戦ってきた同世代のコノリーが退団することになり、これまでも多くの仲間たちがチームを離れていった。酸いも甘いも経験しながらデイビスの戦いは続く。
誰よりもエヴァートンを肌で感じ、150試合の実績が周囲の期待を表し、大きな自信に繋がっている。
晴れて新スタジアムが完成した時、彼がピッチの中心にいる、そんな青写真を描くファンは多いはずだ。

30. Muhamed Bešić

そういえばいたな!と思ったそこのあなた、今季中の写真が無さすぎて、1人だけ縦長画像である。消息を絶つに等しい扱いを受けるドイツはベルリン出身、2014年のW杯で評価を得たボスニア・ヘルツェゴビナ代表の青年は、いつの間にか28歳、そして契約最終年に。そういえば、ミズノのスパイクだったなあ。
加入当初に抱いた期待感は並ではなく、順当に成長していれば今のアランのような役割だってこなしていたかもしれない。
最後に彼の姿を見たのは20-21プレシーズンのブラックプール戦。ポジションはCBを務めるというサプライズも、彼らしいミスを犯していたことを記憶している。
マルティネス期に初めて見た時(たしか相手はガナーズ)、激しいコンタクトとタックル、中盤の底でパスを散らし、そのパススピードに驚かされた印象が残っている。
ただ、水準以上のテクニックを持つが故に判断の悪さが仇となり、危険な位置であっさりボールを奪われたり、評価を落とす要因があったことも間違いない。また、ターニングポイントは前十字靭帯を損傷した2016年。そこから彼のエヴァートンでのキャリアは下降線を辿ったと感じる。その後、ミドルズブラにローンで出向した際には明るいニュースも届き、またチームの戦力になれるのでは、と僅かな期待を覗かせた。
しかし、時間を経るごとにエヴァートンは変わってしまった。夏は大金を費やせるようになり、代わりの選手が続々と入団した。呼応するようにして彼の居場所は無くなっていった。
ボラシー同様、プレーできる場所を得ることが何よりも大事なことで、先日浮上した2部レディングが興味を抱いているという噂が実って欲しいばかりである。
そして、きっと私よりベシッチのことを好きなファンは沢山いる。
不器用だからこそ、愛着を湧かせてくれるベシッチに幸あれ。忘れないよ。

おまけ 移籍の噂(MF)

シーズンを終えて、さらに噂が増えてきた。MFの噂も絶えず続いている。
これまでに最も注目されているのはCMF。守備的MFを筆頭に、続々と名前が飛び交っている。

そして何より人気銘柄が多い…当然ながら競合だらけ。ブランズの手腕は勿論だが、いかに以前から準備とアプローチを続けてきたかも重要だろう。国内からは、ビスマ(ブライトン)、ザンボ・アンギサ(フラム)、ベルゲ(ブレイズ)と、タフさあり、機動力ありの3名。中盤の守備強度を底上げしたい意図と、攻撃面でもゴールに迫り、ラストパスを供給できる役割を探しているように感じる。

国外タレントに移ると、今季フランス・リーグ1を席巻したチーム主力のスマレ(リール)、アンチェロッティがPSG時代に交流のあるラビオ(ユベントス)、同じくケーンとのスワップ枠でラムジー(ユベントス)など…心配のラビオママとは、PSG時代に上手くやっていたと言うけれど()

そんなアンチェロッティの欲するサイドアタッカーは、ウインガーとしてFW編でも別選手を取り上げる予定だが、コウチーニョ(バルセロナ)、ゲデス(バレンシア)といったラ・リーガ方面の実力者が。昨年はレマル(A・マドリー)の噂もあった。
こうしたラインナップを見ると、狙い目は下部に降格したチーム、所属チームで居場所を失った選手、資金繰りに苦労するチームから…というのが現実的路線だろう。ビスマやスマレといった上昇株がエヴァートンを選ぶのは考えにくいところ。とか言ってたら、ロマーノさんより、スマレ→レスターの報。これが結果の差である。

期待したいのは、右サイドのアタッカー、もしくはミドルレンジで脅威を与えられるゲームメイカーだ。年齢が若ければなお良し。昨年、噂が上がってちょっと期待した、ブアンガ(サンテティエンヌ)、カストロヴィッリ(フィオレンティーナ)の名前は今のところ浮上なし。上位のチームでは、マディソン(レスター)、リンガード(ハマーズ)のようなアタッキングサードで違いを作れるプレイヤーが望ましい。

と、このまま続けたら妄想のブレーキが利かなくなるので今回はこの辺で。

今回もご清覧いただきありがとうございました。
続いてのFW編も鋭意執筆中でございます!
もうしばらくお待ちください。

気に入ってくださり、サポートしてくださる方、ありがとうございます。 今後の執筆活動や、エヴァートンをより理解するための知識習得につなげていきたいと思います。