読者をふるい落とす小説を書く

自分の好きを集めて書いていたら、読者は置いてけぼりになるだろう。それを私は実行する。

媚びない。読める人が読めばいい。特に私が書いている小説のように、専門用語を使うものは、必ず人を選ぶ。

私は書きたい。あわよくば同人誌にしたい。そして遺書の代わりにしたい。ただそれだけの想いでで書いている。

自分の小説に自信がない言い訳をしているわけでは無い。ただ、書いているだけで、自然と読者をふるい落とすようになっていく。そんな同志を見つけたい。

ぱっと思い浮かんだのは『幼女戦記』。あれは専門用語のオンパレードで、ある程度の知識がないと読めない本である。それでも読む人が多数存在するのは何故か?一度考えてみるのもいいかもしれない。

私の小説は、みんなには分かりづらいもの、普段なら嫌悪されるものを書いている。そういう分野を扱っている。それでいい。私はそれでいい。

次の小説はまた同じようなものを書くかもしれない。また同じように読者をふるい落としていく。

私の小説はマイナーなものとなり、本当の読書好きだけが読むものとなり、そしてたくさんの他の小説達に埋もれて、過去に流れて行くだろう。

その後、誰かに発掘され、再評価されるのも悪くない。再評価をしてくれる人を待ち望む。私はそれまで小説を書き続ける。

読みたい人が最後まで読めばいい。
つまらないと思うなら読むのをやめよ。
私は覚悟が出来ている。
元から売れることを諦めきっている。
刺さる人に刺さればいい。
書きたいものを書く。ただそれだけだ。

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