スピリチュアル能力開花の決定本

【Amazonブックレビュー】左脳さん、右脳さん。あなたにも体感できる意識変容の５ステップ　ネドじゅん著

すごい本が現れた。わたしが30年かけて解明したスピリチュアルの世界の仕組みと実践がほぼこの薄い、字の大きなイラストつきの本でコンプリートされているのだ。著者のネドじゅんさんは、「ある日突然思考が消えた」と言っているが、その体験も踏まえ、相当、これを他人にどうやって伝えたら効果的にわかりやすく無駄なく伝えられるか工夫したことが本書を読んでいてビンビン感じられた。そして実践もわかりやすく簡単。やる気になれる。言葉も相当気遣いされていて、傷つく人がいないよう、かつ伝えることは確実に伝わるよう平易な大阪のおばちゃんの言葉で書かれている。車の運転の合間に2時間で読むことができた。

世の中の事象で、最もわかっていないのが宇宙と人間の脳だと言われている。科学をどんなに駆使したとしても解き明かすことができないとされ、今ある宇宙論や脳神経論も仮説に過ぎない。もっとも科学は人間が感じられる感覚のみを有効とし、それ以外をバッサリ切って論じられているから、土木や機械設計には絶大な力を発揮するが、恋愛や人間関係、願望達成や生き方といったものに対しては全くの無力である、この物質がこのホルモンがこういう作用でと唯物論で曰ったところで空理空論でしかない。そして大体の場合が間違ってましたと訂正が入り、今や科学による仮説は人々惑わすだけであり、金儲けのビジネスの道具に堕してしまっている。

本書は筆者の実体験をもとに、本人、右脳、左脳、意識の焦点という４つの登場人物のみで組み立てられていて、実際のワークをはさみながら、思考の檻から脱出し自由になれる方法のみが書かれている。どちらがいい悪いという話ではなく、どれかを悪者にするわけでなく、性質に基づいて主観的に書かれているので読んでいて非常に感じよくわかりやすかった。

現代人は、理性・分析・区別・反省・想定・ダメ出しなどの特徴を持つ左脳に支配され不幸な人生にさせられている。その力を弱め、直感・ニュアンス・体との一体化・他者や他生物との融合・宇宙との繋がり・ワンネスという特徴を持つ右脳の力を強めることで人間は幸せになれるというのが本書の主旨である。多くのスピリチュアルで言われていることと合致しているし、一方脳神経回路は使ったら使っただけ栄養物が充満して報酬となるので、グルグル思考、ループ、思考の渦、考えてもしょうがないことを考え続けるなど非合理なことをするというのも脳科学の分野とも合致していて非常に説得力があった。

太古に思考はなく、言葉や名前が人々の意識を創ったという「神々の沈黙」という本にも通じる部分が多分にあり、人間の脳は２系統の司令系統があり、現代人はほぼ１系統のみになって宇宙や大自然との繋がりがなくなり奇跡の起きない理性の塊になったということがよく理解できた。なぜ１系統になったか？というのは人類を支配する存在の思惑という陰謀論に繋がるテーマになると思われここでは割愛するが、多くのスピリチュアルや自己実現で叫ばれる「自我や雑念を捨て、大宇宙と一体化しなさい」という命題に最も的確に答えているのが本書であり、理論としてもハウツー本としても非常に優れた本であった。

引き寄せ、ハイヤーセルフと繋がる、チャネリング能力を高める、サイキック能力を開花させる多くの方法論と本書は共通していて、まずはこの一冊を身につけてから各々の課題に取り組んだほうが早いと思った。