社会人4年目、4度目の退職|遠くへ行けると思うとわくわくする

3月末で社会人生活4回目の退職をした。社会に出てたった4年。たった4年だけれど、わたしにとってはすごく長くて、でも目まぐるしくて、苦しんだ4年間だった。これからも苦しんで生きていくと思うけれど、もっと自分に近づきたくて、自然な自分で幸せに生きられるように、また退職してしまった。

「今時の転職はポジティブだよね」なんて転職を「現代風で、挑戦的で、ポジティブ」なものとして本人の気持ちも知らずに語る人がいるけれど、決してそうとも限らない。もちろん、そういう転職も増えてるんだろうけれど、わたしは、好きな人と、一生懸命のめり込んで、飽きずに、成長を感じながら仕事が安心してできる環境があったならば、そこに居続けてしっかりチャンスを掴んでいきたかった。退職しなくてもいいと思えるのであれば、退職なんか、転職なんか、したくなかった。

もちろん、モヤモヤをなくすために会社の人とコミュニケーションをとって好きになろうとしたりだとか、ユーザーのことや自社のことをもっと調べてのめり込もうとしたりだとか、自分がちゃんと前に進んでいるのだと思うために自分で自分を面談して記録をつけたりだとか、それなりに色々試してきた。どの会社でも、そうしてみた。きっと、退職したいと思ってしまうのには、自分に原因があるのだと、他の人は長く働けているのだから、自分がいけないのだろうと思っていたのだけれど、でもやっぱり、どうしても、息苦しくなってしまうのだ。

どこか遠くに行って自由になりたい。誰にも管理されずに自分で責任を負って生きていきたい。そう思ってしまったら最後、退職してしまうのである。

仕事が大変だからとか、辛いとか、労働時間が長いとか、そういう理由で仕事を辞めたいと思ったことは一度たりともない。むしろ反対で、暇だな〜と思った時こそが、虚しさと束縛を感じてしまうのだ。自由に時間を使えないことが息苦しくなるのである。


少し話は変わるが、わたしが2015年の4月に入社したリクルートを半年で退職させていただいた時に、はてブで退職エントリを書いたことがあった。ただの個人ブログなのにそれなりに拡散され、知らない人にブログで言及されたりもした。

そこには、『貧乏な家の子はお金を求め、裕福な家の子は夢を追う』みたいなことが書いてあった(細かい表現はうろ覚え)。わたしはその退職エントリで、月給を10万円下げてベンチャーに転職したと書いたから、おそらくわたしを後者だと言いたかったのだと思う。多分、皮肉混じりで、若干揶揄されていたのだと思う。

当時のそのコメントが時々頭を過ぎる。わたしは特に裕福な家というわけではないけれど、たしかにお金で苦労させられたことはなかった。普通の家と、普通の家族。欲しい物は買ってもらえたし、私立の大学にも奨学金なしで入れてもらえた。いまのわたしがお金に執着していないのも、「お金が無い」という経験をしてこなかったからだと思うし、それが良い悪いはおいておいて、そういう価値観はたしかにわたしの中に存在していると思う。

ただ、わたしは自分で稼いで一人暮らしをしているし、生活費だって、プライベートのお金だって、すべて自分で稼いだお金だ。これはおととしニートになった時も、親のバックアップがあるからニートができるんだろう、羨ましいと言われたことがあったけれど、あの時も貯金があったから働きたくないところで働かなかっただけであって、誰かにお金を媚びたりなどしていない。


せっかくちゃんとした家で、ちゃんと育ててくれた家族がいるのに、わたしはこんなんで親不孝者なのだろかと何度か考えたことがある。しっかりこの恩を次世代に繋げられるような生き方をすべきだっただろうかと。

でも、やっぱり、もうわたしはわたしでしかなくて、代えられない。それでもわたしなりにちゃんと生きるから、安心しておくれ。


ということで、今夜から15時間半のフライトを経て遠くへ行ってきます!わくわく


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