帰国直前｜たくさんの問題が心温まる出会いを生んだ、ポストカード制作の思い出

海外に行くと現地でポストカードを調達し、現地の切手と消印をつけて実家に送るのがわたしのルーティンだ。

しかしここキプロスではいくら探してもいい感じのポストカードが見つからず、よくあるなんてことない写真に、ダサいフォントの文字と、極めつけに外に出しすぎて色あせているような、そんなポストカードしかなくて、仕方がないので自作しようと日曜日の夜に思い立ちました。

いろいろ条件がこちら
・月曜日はイースターで印刷屋が休み
・水曜日の早朝に帰国するため空港に行く
・空港のあるラルナカではなく、住んでいたパフォスの消印がほしい
・郵便局も月曜は休みで、火曜は15時まで開いている

ということでわたしはこのようなスケジュールを立てました
・月曜にデザインする
・月曜に良さそうな印刷屋をいくつか見に行き、外から適切な印刷機などありそうか確認しに行く（月曜はどこも休みなので、覗く感じです）
・火曜の午前中に印刷屋に行き、15時までに郵便局に行く
※USBを持参していなかったので、印刷屋の前にUSBを買うタスクが発生する可能性あり

もちろん月曜にデザインは完了し、2万歩歩いて印刷屋をすべて見に行き目星をつけたり、Facebookで連絡したり、webで調べたりした。近い上、もっとも充実してそうな印刷屋があったので、そこに行くことにした。

そして本日火曜日、10時に印刷屋に到着すると・・

GoogleMapの情報では火曜日はopenだったのに、おやすみでした。次に目ぼしい印刷屋はここから徒歩20分くらいで、もしそこがだめだったり、USBが必要だったりするとまた別のところまで行かなければならなかったので、ちょっとしょぼそうなもう少し近くの印刷屋をのぞいてみることに。

そこは、closedの看板とともにお店が開いていておじいさん2人がわちゃわちゃ会話をしていた。わたしは、やはりUSBは必須だと思いスムーズに事無きを得るためにも、USBの調達を優先させた。

近くのmobile phoneショップに駆け込むとそこにはUSBがもちろんあったのです。店員のおじいさんに、一番安いのはどれかと聞くと、64GBのものを提示され€35だとのこと。必要なのはいまだけ、しかもjpegの画像をたった2枚入れるだけ、しかもしかもなんならもしかしたらUSBは必要ないかもしれないと思い、苦渋の表情をしてしまった。いまだけ必要だから容量は小さくてもいいんだと言ったのだけど、やっぱこれが一番いいよと言われ買おうと思った時に「近くに良いcopy shopはあるか」聞いてみました。

するとおじいさん「何がしたいの？」と。自分でデザインしたポストカードを印刷して、日本に送りたいのだと伝えると、日本から来たのか、ここは中国人は多いけど日本人は珍しいねと微笑んでくれた。

それから続けて「パソコンは使えるかい？」と聞かれたのでyesと答えると、店内にプリンターがあって今日はそこに座る店員がいないから使ってみていいよと言われた。

通常のプリンターだし、いずれにせよプリンターに繋がっているPCにデータを入れないといけないからやっぱりUSB必要だよな・・・と。ここでの問題は、
・プリンターと繋がっているPCにデータを入れる
・そもそも家庭用のプリンターだったのでポストカードなどの分厚い紙への印刷は不可能

しかしもう後がない。その時ですでに11時を回っていたから、なんとかここで印刷してどうにかできる方法を模索した。

とりあえずできたことは、
・プリンターと自分のPCをwifiで直接接続することに成功
・思ったよりそのプリンターの発色が良い
・通常の安いコピー用紙よりは若干厚みがある紙だった

なんとかこれを活かす方法で15時までに郵便局に行って送るとすると
① 印刷したものを封筒に入れて送る
② 厚紙などを買って来てポストカード自体を自作する

デザイナーとして、①はどうしても簡単だけどやりたくなかったわたしは、②を実行することに。

コピー機を使わせてくれたmobile shop のおじいさんは、Freeでいいよってすごく器の大きい素敵な方でした。たくさん御礼を伝えさせでらいました。

そしてわたしは急いで一番大きなモールに行き、
・厚紙
・カッター
・糊
・両面テープ
を買って来ました。

最悪なことにバスにトラブルがあったようで全然来ないので、通常徒歩25分くらいする道のりを15分で歩いて家に帰り、作業開始。家に到着したのは12時16分だった。

わたしの作戦はこうだ。
・印刷した画像を切らずに、裏面に糊または両面テープを全面に貼り、厚紙に装着
・装着できたら厚紙とともにカッターでポストカードサイズに切る

両面テープが優秀であれば、糊よりは遥かに良いと思ったので、来ないバスを待っている間に両面テープの性能を確かめてみていた。日本にあるものの2倍くらい幅があり、かなり強力な粘着をお持ちだったのであっぱれ！わたしは両面テープを使うことを心に決めていた。

作戦通り、両面テープを全面に貼り、厚紙に装着。カッターでポストカードサイズにカット…

全部で4枚だけだったのでちょっぱやで工作し、住所をメッセージを記入してポストオフィスへGOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!

13時40分、無事Air Mailを送ることができました。

印刷させてくれたおじいさんには本当に感謝しかないので、日本に帰ったら日本のポストカードでもお送りしようかなと思います。明日帰るならコーヒーも飲めないねと言ってくれて、名刺いただきました。素敵なおじいさんだった。

ちなみに超特急で作ったのでちょいとお恥ずかしいですが、この写真を使って、、

こんなデザインに仕上げました。

iPhoneで撮っただけの写真なのですが、やはり画質がかなり良いのでポストカードくらいだとそこまで気になりませんでした。自分で撮った写真に、好きな言葉と、日付を入れればとっておきの一枚になる気がして、今回たまたま気にいるデザインが売っていなかったお陰だなと思いました。

もしGWの思い出に、作って欲しい！という方いらっしゃればお受けしますー！みなさんはちゃんと印刷屋にお願いしてくださいねw

ついに明日は帰国日です＞＜