見出し画像

プロフェッショナルの現在・過去そして未来〜Beyond VET 2021 Vol.9 開催報告~(前半)〜

こんにちは!Beyond VET事務局です。
新学期がスタートしてから早くも4ヶ月が経とうとしています。新しい生活にも慣れてきた頃でしょうか。

さて、大変遅くなってしまいましたが、2022年3月に行われた第9回イベントの開催報告をさせていただきます。

目次
参加者分析
イベント概要
登壇者プロフィール
プロフェッショナルの現在
プロフェッショナルの過去
プロフェッショナルの未来
参加者からの質問

参加者分析

画像2

画像3

多くの大学から様々な学年の方々が参加してくださいました!

イベント概要

第9回のBeyond VETでは「プロフェッショナルの現在・過去そして未来」をテーマに、栗原先生をお招きしてトークセッションを行いました。栗原先生が「現在何をされているのか」「過去、何を思ってレジデントを目指そうと思ったのか」「これから(未来)は何をしたいと思っているのか」の3点をベースにお聞きしました。
なお、今回は山城、加藤、大久保がモデレーターを務めさせていただきました。

登壇者プロフィール

栗原 学先生
【プロフィール】
2012年麻布大学(獣医放射線学研究室所属)を卒業後、4年間大阪で外科主任および夜間外科担当医として勤務。
その後ニュージーランドマッセイ大学で画像診断科フェローシップを経てインターンとして勤務。
2018年に一般社団法人LIVESを設立し、現在は理事を務めている。
現在は米国のタフツ大学獣医画像科レジデント。
さいとう動物病院、あおぞら動物病院などで画像診断アドバイザーもされている。

すごい経歴の先生ですが、学生とも積極的に交流してくださり、今回のイベントでは時差があるにもかかわらず朝7:00から登壇してくださいました。先生の現在の活動としてLIVES、SAVESがあります、ぜひ下記のURLからご一読ください。

アメリカと日本では資格制度が異なることは皆さんご存知だと思いますが、レジデント、専門医、などと言われると実際のところはわからない人が多いのではないでしょうか。ここで栗原先生にご説明いただいたことも踏まえながらレジデントと専門医について少し説明させていただきます(以下参照)。

〜専門医制度〜
欧米:欧米における獣医師専門医の称号は,「Diploma」と呼称され,各専門医自身は「Diplomate」と呼ばれ,その数は決して多いものではない.各獣医学分野における十分な経験と高度な専門知識及び技術水準が要求されるため,専門医資格を得るための試験はきわめて難関である.
 獣医師専門医の試験は「College」と呼ばれる各専門医(学協)会が実施する.たとえば,アメリカ獣医外科専門医会,ヨーロッパ獣医内科専門医会などがその例である.これらの専門医は,「Diplomate of American College of Veterinary Surgeons(D. A. C. V. S.)」,「Diplomate of European College of Veterinary Internal Medicine(D. E. C. V. I. M.)」と呼ばれる.
 その選考基準は各専門分野により多少異なる.臨床分野に関しては,専門医の指導の下で2~3年の研修(レジデント)あるいはそれに代わる経歴を基に,その分野の症例数,臨床的あるいは研究的な論文数の基準をクリアーしたものを候補者とし,筆記並びに口述試験を課している.
(参照:日本獣医師会会議報 http://nichiju.lin.gr.jp/mag/05701/06_1a.htm
〜レジデント〜
日本においてはレジデント=専門医と訳されることが多いですが、欧米でのレジデントと日本でいう専門医は全く異なります。そもそも、日本では獣医師の専門医制度はまだありません。
※米国におけるレジデント:専門分野の教育を受ける医師が最初に属するポジションです。アメリカの医学部を卒業し医師国家試験に合格すれば、residentとして初めから専門分野の研修を始めます。科やプログラムにもよりますが、3〜7年間のレジデント期間を修了すると、その科を専門にしている医師であると言っても良いことになります。日本の研修医とはまた違うものです。
( 参考: https://mmbiostats.com/america_position

※専門医制度については以下の図をご覧ください。

画像1

また、後編の栗原先生のお話にも出てくるのですが、教育制度が日本とアメリカで全く異なります。
日本は縦社会である一方、アメリカは教授も学生も一つのチームとなって学べる教育形態が確立されています。(以下図参照)

教育制度

日本では上(教員)から下(学生)へという仕組みが出来上がっていて、気軽に教員と話すことはほとんどありません。学生に気さくに声をかけてくれる教員も少ないと思います。
アメリカでは専門医がレジデントに、レジデントがインターンの学生に専門分野について教えていくといったとても手厚い教育体制があります。栗原先生自身この手厚い教育制度に惹かれて海外の大学、レジデントに進もうと決めたとおっしゃっていました。

次回は実際に栗原先生の現在・過去そして未来についてお届けします!お楽しみに!

このようにBeyond VETはイベントも行っていますが、コミュニティとしても運営しております。ちょっと興味あるな!雰囲気だけでも知りたい!って方は、Beyond VET公式TwitterまでDMいただくか、beyondvet.info@gmail.comまでメールでご連絡ください。個別に対応させていただきます⭐️

Beyond VET事務局🐩


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?