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騒音。稽古場レポートより0105

『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』について、どんな舞台かわからない、とよく言われます。確かに。つくっている私たちも、どんな舞台になるかよくわかっていません。よくわからないなかで日々稽古をしている訳ですが、ある人から、関係者向けの稽古場レポートがめっちゃおもしろいと言われました。意外でした。毎日稽古が終わってへとへとになり、今日も取れ高ゼロですか…、というしょぼんとした気持ちで書いていることがほとんどだったからです。確かに、稽古場でのトライ&エラーを公開することって今までなかったと思います。地点の舞台はいつでも細部までつくりこまれている印象かと思いますし、強固なコンセプトに基づくプラン通りの作品と思われる方もいらっしゃることでしょう。でも実際には、当然のことながら、そんなことは全くありません。というわけで、稽古場レポートを転載しながら、創作の様子をお伝えできればと思います。

今日は稽古場で直径6400mmの舞台を見立てて稽古してみました。
狭くて想定していた動きができないといったことはありませんでした。
また、狭い中に閉じ込められているというイメージは必ずしも悪くないとは思いました。
とはいえ、もう心持ち広い方がよいのではないかということで、
6600mmを盆舞台(っていうんですかね)の直径として確定したいと思います。

吊り機構の中心と盆舞台の中心をずらすという案について、今日少しお話しましたが、楽器の置き位置含め、平面図にだいたいのイメージを6600mmで書いていただけますでしょうか。
>木津さん?大鹿さん?

話は前後しますが、今日は午前中にC-COMの工房とオンラインでつなぎ舞台の実験と三輪さんの現時点でのプランを共有しました。

◎音楽のプラン
(ジャワガムランを用いた楽曲が基本的には終始演奏されている。事前収録され、映像とスピーカーで再生される)
・ガムラン奏者は男性、女性の各1名が、それぞれ異なる二つの調律の鍵盤楽器(添付写真左手)を演奏する(合計4つの等身大映像)
・ドラ(ゴング?)は実物を舞台上に置き、リアルタイムで演奏する奏者も1名いる
・ただしその姿は客席からは認知されにくい

三輪眞弘『愛の讃歌』(2007年より)

◎舞台について
・バランスボールのプランはうまくいきそう
・稽古場に納品して実際の舞台で稽古を行う(納品は1月20日か23日予定)

稽古では台詞とゲームの関係性をさらに検証
・発話者は円周を歩きながら内側を向いて発語
・ウイルスだけが発語する案は却下(タッチして「ディスタンス」と言った後に発語する)
・発語のルール(複数人でワンフレーズを反復しつつ台詞を消化する)自体は昨日までのものを踏襲

また、衣裳デザイナーのコレットさんが来日されました。

今日のところはだいたい以上です。
どうぞよろしくお願いします。

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