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舞台「千と千尋の神隠し」

大学の友人に誘われて、ロンドンコロシアムで上演されている、舞台「千と千尋の神隠し (Spirited Away) 」を観てきました。

実のところ私は演劇好きというわけではなかったりするのですが、去年のトトロの舞台の良い評判を聞いていたのと、あのアニメーションの世界観をどうやって舞台で表現するんだろうと気になって誘いに乗ってみました。それに一緒に行った異なるバックグラウンドを持つ友人たち(ジブリファンの英国人、うんと前に映画で見たというポーランド人、ジブリ作品を全く見たことのないザンビア人)がどんな反応をするのかも密かに興味津々でした。

3時間の長丁場。とても心地良いとは言い難い会場の窮屈な椅子だったものの、ステージのエネルギーに圧倒されたまま、あっという間の3時間でした。ステージ演出はとても工夫を施されていて、かなり映画を忠実に再現した印象でした。ただ、私たちの席はステージから遠かったので、細かい描写の場面(まっくろくろすけとかね)は、映画を見ていなかったら何が起こっているのかわからないかもなあと思いました。

印象的だったのは最後のカーテンコール。ステージと客席の一体感がすごくて感動的でした。私はずっと「文化的背景を知らない非日本人がどこまで理解できるんだろう、どこまで楽しめるんだろう」と考えていたのですが、そんなのは全くの杞憂だったようです。友達は感動の涙を流していて、翌日になっても「まだあの感動から抜け出せないのよ」とメッセージが届いたほど。私はといえば、カーテンコールの最後の最後までステージ上を駆け回っていた上白石萌音さんの体力とエネルギーに圧倒されたのでした。

私はもう10数年日本に足を踏み入れていないし、ロンドン生活でも日本の方々と関わる機会がほとんどないので、久しぶりに日本の文化に触れて、日本の良さを改めて感じることができました。来年はトトロの舞台を是非とも観たいと思っています。


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